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2022-09-22

ドラッグストアの棚替えのコツは?適した時期や注意点、棚割りの考え方も解説<登録販売者向け>

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ドラッグストアの棚替えのコツは?適した時期や注意点、棚割りの考え方も解説<登録販売者向け>

ドラッグストアで働く登録販売者の業務のなかで、「棚替え」は多くの手間と時間がかかるものの一つです。大がかりな棚替えから日常的なものまでさまざまですが、その効率的な進め方にはいくつかの共通点があります。今回の記事では、棚替えの目的や時期、効率的な進め方のコツや注意点、それに伴う「棚割り」の基本的な考え方について説明します。ぜひ棚替え業務の際に活かしてください。

目次

  1. ドラッグストアでの「棚替え」とは
  2. 棚替えの基本的な手順
  3. 棚替えを効率的に行うコツは?
  4. 棚替えを行うときの注意点
  5. 棚替えで必要な「棚割り」とは?
  6. 棚替えでお客さまが訪れたくなる店にするために

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ドラッグストアでの「棚替え」とは

ドラッグストアでの「棚替え」とは

棚替えとは、取り扱い商品を入れ替えたり、同じ棚のなかで並び替えたり展開する場所を替えたりすることです。

まずは、棚替えの目的や時期について見ていきましょう。

 

棚替えの目的

棚替えは、店の規模にもよりますが一般的に多くの手間と時間がかかるものです

それではなぜ棚替えをする必要があるのでしょうか。

 

【理由1】商品の入れ替えのため

以下のような狙いで、棚替えを行います。

  • 新商品を展開する
  • 売れ筋商品・売り筋商品※を強化する(より目につきやすくする)
  • 死に筋商品を縮小する
  • カット商品※を撤去するなど

 ※売り筋商品…売りたい商品、販売強化商品(推奨品)
 ※カット商品…店頭から撤去する商品

 

【理由2】季節感を演出するため

ドラッグストアでは季節によって売れる商品が異なります。

それらを目につきやすく展開して、季節感を演出するのも棚替えの大事な役目です。

夏には制汗剤や紫外線対策商品、冬には保湿剤や使い捨てカイロなどの防寒商品を店頭に並べるなどの工夫は、効果的な演出だと言えます。

 

【理由3】新鮮さや目新しさを演出するため

1年間を通して、いつも商品が同じところに並んでいると、店内を見る楽しさやワクワク感が薄れてしまいます

来店時、お客さまは新しい商品や情報、お得な商品などに出会えることを期待しています。

棚替えによって店舗全体の目新しさを演出するのはとても大事です。

 

時期(タイミング)

次に、棚替えの時期について見てみましょう。

 

●大規模な棚替えの場合

通常は年2回、3月と9月に行われることが多いようです。

3月の棚替えは春夏用の商品展開のため9月の棚替えは秋冬用の商品展開のために行われます。また、新商品もこの時期に合わせて多く発売される傾向があります。

さらに、近隣での競合店のオープンも棚替えのきっかけになります。これは自店のお客さまが新しい店へ流出してしまうのを防ぐためです。

お客さまが競合店に行ったあとも自店を利用してもらえるよう、棚替えによって新鮮さを訴求するのです。

通常、競合店のオープン後に自店の棚替えをするのが効果的だと言われています

 

●小規模な棚替えの場合

必要に応じて、1~3か月に一度くらいの頻度で行います。

定番商品は年2回の大規模な棚替え時に入れ替えれば良いのですが、非定番商品(季節商品、プロモーション商品など)は必ずしもそのタイミングが適しているとは限りません。

夏直前や冬直前、各月の新商品発売時などが良い場合もあります

 

 

棚替えの基本的な手順

棚替えの基本的な手順

それでは棚替えの基本的な手順を見てみましょう。大規模な棚替えも小規模な棚替えも、基本的には同じ手順になります。

 

基本的な手順

基本的な棚替えの手順は次の通りです。改めて確認しておきましょう。

 

●Step1:事前の段取り組み

まずは、事前に必要な以下の作業を行います。

  1. 棚替えのリーダー(責任者)を任命する・人員を確保する
  2. 指示書の内容を全員が確認する
  3. 各担当者が棚替えの順番を決定する
  4. 必要な備品や一時下げ商品を置いておく場所を確保する
  5. 指示書のフェイスを確認し、必要に応じて指示書を修正する

 

●Step2:棚替えの実施

  1. 棚替え前にミーティングを実施する(棚替えの場所と担当者、終了予定時間の確認など)
  2. カット商品をバックヤードに撤去する
  3. 棚替え商品を下げて棚を空ける
  4. 入れ替え商品を指示書に従って陳列する

  ※棚ごとに(2)~(4)を繰り返す

 

●Step3:棚替え後の業務処理

  1. バックヤードにあるカット商品、既存商品の在庫を整理する
  2. 必要なPOP、プライスカードを作成してつける
  3. 棚替えに使用した備品を整理して保管する
  4. 棚替え後にミーティングを実施する(未処理案件の確認、次回棚替えに向けての反省点のまとめなど)

 

 

棚替えを効率的に行うコツは?

棚替えを効率的に行うコツは?

棚替えをスムーズに進めて作業時間を短縮するポイントは、事前準備(=段取り)に時間をかけることです。

それでは、棚替えの前と当日とに分けて取り組むべきポイントを見ていきましょう。

 

【事前にできること】

(1)指示書通りのフェイスで実際に並べられるかを、バックヤードなどで確認します。

もし商品が並びきらなかったり、棚が余ってしまったりする場合は、並べる商品の数などを調整して指示書を修正しておきましょう。

 

(2)店内の商品移動を楽にするために、可動式のカートやワゴンを用意しておきます

また、一時的に下げた商品のオリコンなどを置ける場所をバックヤードに確保しておくと良いでしょう。

 

(3)棚替え後につけるPOPやプライスカード、カテゴリークリップなどは予め作成しておきます。

 

(4)カット商品の発注を止めて、在庫を少なくしておきましょう

定番商品も品切れが起きた場合を除いて、できるだけ棚替え後に納品されるように日程を調整します。

 

【当日にできること】

(1)棚替えを営業時間内に行う場合は、できるだけお客さまの少ない曜日や時間帯を選びます。

営業時間中の棚替えは、お客さまの買い物を妨害してしまう可能性があるため注意が必要です。

 

(2)棚替えのリーダーは、当日の進行状況を常に把握します

遅れているところへ助言したり、早く終わったスタッフや手の空いているスタッフにヘルプの指示を出しましょう。

 

(3)棚への商品陳列の方法は2パターンあります。

1つは下段から在庫も含めて商品を置いていき、徐々に上の段の商品を展開していく方法です。もう1つは、すべての棚段のフェイスを先に決めて、そのフェイスに合わせて在庫を補充する方法です。

商品の大きさや重さなどを考慮し、これらの方法を組み合わせて効率的に進めるのが良いでしょう。

 

 

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棚替えを行うときの注意点

棚替えを行うときの注意点

棚替えを行うときには、次の3点に注意しましょう。

(1)一時的に下げた商品を床などに直接置かず、オリコンや段ボールケースのなか、カート・ワゴンの上に置きましょう

いずれお客さまの手に渡る商品なので、大事に扱うのが肝要です。

 

(2)入荷待ちの商品の陳列スペースを空けたままにするのは避けましょう

隣に陳列する商品のスペースを一時的に広げて空きを埋めたり、「○日入荷予定」「入荷待ち」などの小さなPOPを棚に立てておきます。

 

(3)営業時間中に棚替えをする場合は、お客さまから声を掛けられることもあるでしょう。そのような場面では、必ず接客を優先します。

また、お客さまとすれ違うときや退店時、「いらっしゃいませ」「ありがとうございました」などの挨拶を忘れずきちんと伝えましょう

 

 

棚替えで必要な「棚割り」とは?

棚替えで必要な棚割りとは?

棚割りとは、各棚に何の商品を何列陳列するか決めることです。通常、棚替え時には、指示書で棚割りが指定されているケースが多いです。

しかし、ときには指示書通りに商品を並べられないこともあるのではないでしょうか。そうした場合に備えて、次の基本的な考え方を理解しておきましょう。

 

【棚割りを決めるときの流れ】

(1)什器のレイアウトの見直し
店内をお客さまにできるだけ長く歩いていただくための什器配置を考えます。

(2)商品分類に沿った商品レイアウトの見直し
関連性のある商品分類の商品群を近くに置くことを基本として、什器ごとに置く商品群を決めます。

(3)売れ筋商品・売り筋商品を強化するための棚割りの見直し
什器の各棚に置く商品の棚割りを、売れ筋商品・売り筋商品を中心に決めていきます。

 

店として売りたい商品を強く訴求できるように、お客さま視点で買いたい商品が見つけやすくなるような棚割りを決めるのが重要です。

 

 

棚替えでお客さまが訪れたくなる店にするために

ドラッグストアを取り巻く環境は、近年ますます変化しています。

こうした状況下で生き残っていくためには、お客さまにとって「便利」「必要」「行きたくなる」店舗を作るのが重要です

具体的には、欲しい商品が安定して置いてあったり、新しい商品やその使い方が紹介されていたり、知らなかった商品と出会えたりすることが求められるでしょう。

既存のお客さまにより多く足を運んでもらいつつ、新規のお客さまを引きつけるためにも、棚替えは大きな効果をもたらしていると言えます。

今回の記事を参考に、今後はぜひ棚替えの効率化や棚替えによるお客さま満足度の向上を意識して取り組んでみてください

 

【執筆者プロフィール】

執筆者:髙橋 靖信(たかはし・やすのぶ)さん

髙橋 靖信さん

株式会社髙橋店舗経営コンサルティング 代表取締役
店舗経営 幹部育成コンサルタント/店舗体幹®トレーナー

大学卒業後、東急百貨店を経てタワーレコード、ディズニーストアなどの店舗運営に従事し、責任者として実績を残す。2017年に株式会社髙橋店舗経営コンサルティングを設立し、小売業/飲食業/サービス業における店舗ビジネスのサポートを開始。

店舗経営の幹部育成と現場のレベルアップを目指し、毎月40~50名の幹部・店舗責任者と店舗経営の改善に取り組む。「1.店舗運営」「2.人材育成」「3.ブランディング」の3つの領域で、各社の企業文化に合わせた課題解決を心がけ、結果につなげている。

【現場のお役立ち情報はコチラ】
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