登録販売者の働き方
2020-10-12
登録販売者ママの働き方!正社員orパート、どちらを選ぶ?
・Before
・After
子育てをしながら働く女性として、自分に合ったワークライフバランス実現のために、正社員で働くかパートで働くか悩んでいる方は少なくありません。時間、給与、福利厚生など、考慮すべき点は多岐にわたります。この記事では、正社員・パートそれぞれの働き方についてメリットとデメリットの説明や、ママが働きやすい職場の選び方を紹介します。
登録販売者資格をもっていると選択肢が増える
2015年、厚生労働省は登録販売者資格の受験間口を広げる法改正を行いました。これにより資格の取得を目指す方も増え、とくに薬剤師の人員不足が深刻化している地方において、薬剤師に代わり第2類および第3類医薬品の販売ができる登録販売者の需要も高まっています。
また、現在はコンビニでも医薬品が取り扱えるようになり、ドラッグストア以外にも登録販売者の活躍の場が広がりました。
このように、登録販売者は医薬品を取り扱う店舗で重宝される資格のため、様々な業種や職種のなかから自分に合った職場を選ぶことができます。また、ドラッグストアをはじめ、ホームセンターやコンビニでは営業時間が長いため勤務時間も幅広く、時間における選択肢も豊富です。
働くママは家族の都合によって働き方を選択しなければならないこともあるでしょう。
登録販売者資格があれば、出産、育児、引っ越しなど生活環境が変化した場合でも、需要の高さから無資格者に比べ復職しやすく、医薬品を扱う職場であれば地域や場所を選ばず従事できます。
生活環境やライフステージに合わせた働き方の選択肢を増やすことができるのです。
正社員?パート?自分に合った働き方とは
働き方を選ぶときに、正社員かパートか、雇用形態はどのように選択すればよいのでしょうか。自分に合ったワークライフバランスを実現するため、それぞれのメリット・デメリットについて説明していきます。
正社員
まずは、正社員の働き方から説明していきます。
◆メリット
正社員は、福利厚生など手厚い支援を受けられたり、賞与や昇給もあるためパートに比べ給与が高かったりと、待遇の良い点が魅力です。子育てとの両立のために時短勤務を選択できる場合も多くあり、正社員として働きながら家族との時間をもつことも可能になります。
とくに大手企業では、子育てに関する手当や産休・育休などの制度も充実しています。福利厚生は企業によってはパートも利用できますが、使用範囲を限定しているところも多いようです。
また、最初はパートとして働き、子育てが落ち着いたら正社員になろうと考えても、すぐには難しいケースも少なくありません。子育てをしながらキャリアアップを考えている方は、時短勤務などを上手く使いつつ、正社員として働く選択が合っています。
◆デメリット
正社員の1番のデメリットは、パートに比べ拘束時間が長いこと、希望通りの休みが取りづらくなることです。
パートが土日休みを多く希望している店舗は、幼稚園や保育園、学校が休みになる土日祝に出勤しなくてはならない場合もあります。夫や父母など周囲の協力や、休日保育の利用などで乗り切る方が多いようです。
また大手チェーン店で働く正社員は、転勤を伴うことも。地域限定正社員だとしても、その地域内の店舗異動は発生します。希望の店舗で働けなくなり、子どもの送迎などで苦労する場面があるかもしれません。
パート
続いて、パートのメリット・デメリットを説明していきます。
◆メリット
パートの1番のメリットは、勤務時間や曜日の融通がきく点です。平日のみの勤務や、週3勤務など無理のない範囲で勤務できます。
また、異動や転勤の心配はなく、基本的に採用された店舗で働くことが可能です。家から近い店舗に勤務すれば通勤時間を短縮でき、そのぶんを家族との時間にあてることができるでしょう。
パートは、働く時間や場所に制限が多い方やワークライフバランスを重視する方におすすめです。
◆デメリット
働く時間や場所の融通がきく一方で、キャリアアップの難しさや正社員と比べた際の給与面の低さがデメリットとしてあげられます。
たとえば子育てが一段落して、正社員になり店長を目指したいと考えたとしても、希望が叶うのは難しいのが現状です。とはいえ、パートから正社員になり、キャリアアップを実現した方も多くいます。
現職で正社員になるのが難しい場合は、他社での正社員採用を狙うのも一つの手です。
登録販売者ママが働きやすい職場のポイント
ママの働きやすさは、雇用形態だけでなく職場環境にも大きく左右されます。ここでは、子育てをしながら働きやすい職場のポイントをご紹介します。
時短勤務を選択できる期間が長い職場
入社1年以上の正社員であれば、時短勤務は子どもが3歳になるまで取得できると法律で決まっています。
しかし、3歳になるとすぐにフルタイムで勤務できる状態が整うかというとそうではありません。3歳はまだまだ手がかかる年齢で、子どもが2人、3人といればさらに忙しい状況は続くでしょう。
企業によっては子どもが小学生になるまで、小学校高学年になるまでなど長期間の時短勤務を選べる場合もあります。子育てをしている方や今後妊娠・出産を希望している方は、時短勤務の選択可能期間も事前に確認しておきましょう。
同じ境遇の同僚が多い職場
子どもが小さいうちは、急な発熱などで急遽迎えに行かなくてはならないことも多々あります。子どもをもつ親が多い職場であれば、急な休みにも理解が得られやすく、シフトを代わってもらうなどの対応も頼みやすいでしょう。
一方で、同じ境遇の方が多い状況では、自分以外の同僚も突発的な休みが発生しやすいといえます。同僚に代わり急遽出勤するなどの“お互いさま”な対応が必要になる場合もあると知っておきましょう。
登録販売者や薬剤師が多い職場
店舗に資格者がいないと医薬品を販売することができたいため、資格者が少ない、自分しかいないなどの状況では休むに休めないことも。
薬剤師が常駐している調剤薬局併設のドラッグストアや、1回のシフトに資格者が複数勤務できる職場を選ぶと、安心して休むことが可能になります。
入社してから「こんなはずではなかった」と思わないよう、就職・転職する際に、事前に下見をしておくと良いでしょう。
自分に合った働き方で、仕事と子育ての両立を目指す
人員不足や医薬品を取り扱える場所の増加により、登録販売者の需要は高まっています。そのため職場復帰もしやすく、働くママにとって登録販売者は理想のライフワークバランス実現のための重要な資格です。
正社員、パートなど雇用形態はそれぞれにメリット、デメリットがあるので、自分が希望する働き方と照らし合わせて慎重に選択することをおすすめします。
この記事を参考に、自分に合った雇用形態や職場のポイントをおさえ、家庭と仕事との両立ができる働き方を見つけていきましょう。
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