転職活動の基本
2020-03-16
今からできる!登録販売者向け面接対策!
・Before
・After
就職・転職において、面接は避けて通れないものです。しかし、何の対策もなく面接を受けると、緊張で本来の自分を出せなかったり、うまく回答できなくて焦ったりしてしまうでしょう。 そこで今回は、登録販売者が面接を受ける際に特に気をつけなければいけない点について解説します。これから面接を受ける方はもちろん、面接に失敗した経験のある方もぜひ参考にしてみてください。
面接官が面接で見極める登録販売者としての適性
登録販売者の採用にあたり、面接官がチェックするのは医薬品に関する知識ではなく、販売職としての適性です。そこで、特に重視されることの多い「コミュニケーション能力」「身だしなみ」「成長する姿勢」について、どのような点に注意すればよいのか解説します。
お客様や仲間に対するコミュニケーション能力の有無
登録販売者の業務は、一般用医薬品をお客様に販売する接客業です。そのため、面接時に「コミュニケーション能力が低い」と判断されると、不採用の可能性が高まります。
ただし、コミュニケーション能力が高いと評価されるのは、話の上手な人ではありません。企業が求めているのは、誠実な対応ができる人・臨機応変な対応ができる人・他人の話をしっかり聞ける人・明るい雰囲気で話せる人などです。
また、店舗運営の観点から求められるのは、協調性のある人です。他の従業員としっかりコミュニケーションをとり、業務を円滑に遂行できるかどうかについても、厳しい目が向けられます。
登録販売者としてふさわしい身だしなみができているか
登録販売者の業務は、一般用医薬品をお客様に販売する接客業です。そのため、面接時に「コミュニケーション能力が低い」と判断されると、不採用の可能性が高まります。
登録販売者は医薬品を取り扱うという業務の性質上、身だしなみや清潔感が重視されます。
服装
男女とも、黒・グレー・濃紺などのシンプルなスーツが基本です。足下は、革靴やパンプスなどを合わせましょう。靴はかかとのすり減りなどがないものを選び、きちんと磨いておくことも大切です。
髪型
奇抜な髪型や派手なカラーリングは避けましょう。長い髪は束ね、顔に髪がかからないようにします。目を覆うほどの長い前髪は暗い印象を与えるので、NGです。
指先
長い爪・汚い爪は清潔感がないのでマイナスのイメージを与えます。また、マニキュア禁止の会社がほとんどですから、マニキュアはしないで面接に行きましょう。
化粧
女性の場合、ノーメイクは「身だしなみに無頓着な人」という印象を与えます。面接には、ナチュラルメイクで臨みましょう。また、男女ともにニオイの強い整髪料や香水は控えるようにしましょう。
その他
喫煙習慣のある人は、息や服から煙草臭がしないように気をつけましょう。また、ニオイが残る可能性があるので、少なくとも面接の30分前は喫煙を避けるようにしましょう。

登録販売者の面接前に準備しておきたいこと
次は、面接当日に慌てたり緊張したりすることがないように、事前に準備しておくべきことを紹介します。
面接を受ける会社や店舗のことを事前に調べる
求人票の情報だけではなく、就職を希望する企業のホームページなども確認し、疑問点などを面接時に質問できるように準備しておきましょう。また、できるだけ実店舗に足を運び、自分自身の目で職場の雰囲気を確かめておくことも大切です。
ただし、ホームページを見れば簡単にわかることを質問するのは、NGです。面接官に会社に対する理解がないという印象を与えてしまうためです。しっかり企業サイトの内容を理解し、整理した上での質問を用意しましょう。
質問内容を想定しそれに対する答えを準備する
面接では、「自己紹介」「志望動機」「前職の退職理由」「自分の長所と短所」「今後のキャリアプラン」「逆質問」などが定番の質問とされています。少なくとも、これらについては答えを準備しておくようにしましょう。
なお、自己アピールをするためにダラダラと言葉をつなげると、印象が悪くなります。また、コミュニケーション能力も低く評価されがちです。要点をおさえ、端的にわかりやすく伝えるようにしましょう。
これまでの自己の振り返りをする
転職の場合、前職をどのような理由で辞めることになったのかを具体的な理由とともに説明できるようにしておきましょう。このとき、その退職がいかにやむを得なかったのかを伝えるのがポイントです。
たとえば、「契約社員として働いていたが、正社員登用制度を利用できなかった。しかし、どうしても正社員として働きたい」「結婚を機に収入を上げたい」という理由などであれば、退職理由をポジティブに評価されるでしょう。
万が一、ネガティブな理由で退職を余儀なくされた場合であっても、それを糧としてどのように自分が成長したかを見つめ直しておきましょう。
なお、ネガティブに受け止められることが多い退職理由としては、何らかのハラスメント被害、病気・ケガ・介護などが挙げられます。ハラスメントについては加害者側の非になるのですが、面接では人間関係を築くのが苦手だという印象を与えてしまう可能性があります。また、病気やケガについては完治・寛解していること、介護については状況の変化などに触れ、業務遂行に支障がないことを明確に伝えるようにしましょう。



登録販売者の面接での主な質問と回答のコツ
ではここからは、登録販売者の採用面接で聞かれることが多い質問と、回答のコツを解説します。
自己紹介やこれまでの職務経歴を問われたときの回答のコツ
最初に氏名を名乗り、履歴書と食い違いがないように今までの職歴を説明します。職歴では、職務内容だけでなく役職にも軽く触れます。
ただし、詳しい業務実績や成果は、その後に続く質疑応答で答えましょう。自己アピールをしすぎると、我の強い人と判断されがちです。ポイントをおさえて簡潔に、できれば1分程度に収まるようにしましょう。
志望動機を問われたときの回答のコツ
「販売・接客業が好き」「専門資格を持って働きたい」「医療業界に関わる仕事がしたい」など、働くことに対する熱意を面接官に伝えることが大切です。
前職が接客業・販売業の場合、キャリアと合わせてこれらの動機を示せば、積極性をアピールすることができます。また、他業種からの転職の場合、「医療業界に関わる仕事がしたい」「専門資格を持って働きたい」という意欲を表せば、それだけで非常に強い動機です。
たとえ給料や休日などが志望動機であっても、それを全面に出してしまうと「やる気のない人」「熱意のない人」という評価を受けやすいです。「入社したらやりたいこと」や「どのような仕事をしたいのか」をイメージして、仕事に対する熱意を伝えましょう。
登録販売者になろうと思ったきっかけを問われたときの回答のコツ
「企業の方針で全員取得する必要があったから」「なんとなく資格があったほうが良いと思ったから」などの受動的な理由では、業務に対する熱意をアピールすることができません。
取り繕う必要はありませんが、能動的で積極的な理由を挙げるようにしましょう。「登録販売者に選んでもらった薬で風邪がスッキリ治ったから」「ドラッグストアで接客することが好きだから」といったものでも大丈夫です。登録販売者になろうと思った原点を問うものなので、率直に、かつ筋の通った理由を用意しておきましょう。
自身の強み(長所)・弱み(短所)を問われたときの回答のコツ
長所については、前職でそれがどのように活かされたかを、具体的な例とともに説明できるようにしておきましょう。
一方、短所について「ありません」と答えるのは、自分に甘い人・自己分析ができない人という評価につながります。短所があることは、悪いことではありません。短所を認めた上で、それを改善しようとしていることまで伝えるようにしましょう。
まとめ
登録販売者は、一般用医薬品を販売する接客業です。そのため採用面接時には、コミュニケーション能力や身だしなみが、他の業種に比べて厳しくチェックされます。
また、正社員の求人の場合、仕事に対する積極性や向上心も求められます。どの企業でも聞かれる内容はそれほど変わらないので、質問されやすい項目についてはあらかじめ回答を用意しておきましょう。
前職の退職理由や自分自身の短所については回答が難しいものですが、ポジティブな理由や改善に対する努力などをアピールし、仕事に対する熱意を伝えるようにしましょう。

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