転職活動の基本
2021-12-27
登録販売者の面接!服装・質疑応答などの攻略方法【転職コンサルタント監修】
・Before
・After
登録販売者の採用面接において、服装や身だしなみをはじめ、質疑応答など内定獲得のために押さえておくべきポイントは多々あります。 仮に経験や経歴が魅力的で書類選考を通過しても、面接の場で評価に繋がらなければ内定が出ないことも。書類選考を通過した貴重なチャンスを内定まで繋げられるよう、面接前に確認しておくべきポイントを解説します。
公開日:2020年5月8日
更新日:2021年12月27日
登録販売者の面接時の服装や身だしなみは?
登録販売者は人の健康にかかわる専門職であり、且つ接客業として服装はもちろんのこと、髪型や爪、メイクなどについても清潔感が重視されます。
基本はスーツ
男女ともに、黒や濃紺、濃いグレーなどのシンプルなスーツを着用するのが基本です。
靴は黒の革靴やパンプスなどで、目立つキズやすり減りのないものを選び、きれいに磨いておきましょう。
髪型
奇抜な髪型や、派手なカラーリングは避けます。髪の毛が長い場合は束ね、顔にかからないようにします。
目を覆ってしまうほどの長い前髪は、男性であっても女性であっても暗い印象になるので注意しましょう。
爪
長い爪・汚い爪は評価が下がります。
マニキュア禁止という職場も多いので、面接にはマニキュアやネイルアートをしていかないようにしましょう。
メイク
女性は、ナチュラルメイクが基本です。ただし、ノーメイクでは「身だしなみに気を遣わない人」と評価される可能性があるので気をつけてください。
また、香りのきつい整髪料や香水の使用は、男女とも避けるようにしましょう。
登録販売者の面接でよくある質問と回答のポイント
次は、登録販売者の面接でよく行われる質疑応答についてです。
自己紹介
最初に氏名を名乗り、職務経験を簡潔に語りましょう。時間の目安は1分程度です。
職務経験では、職務内容だけでなく役職にも軽く触れます。ただし、詳しい業務実績や成果は、その後に続く質疑応答で答えましょう。
自己アピールをしすぎると、我の強い人と判断されがちです。
ポイントをおさえて簡潔にまとめることを意識しましょう。
志望動機
「医薬品に携わり、お客様の健康サポートをしたい」「将来は店長を目指したい」など、働くことに対する熱意を面接官に伝えることが大切です。
前職が接客業・販売業の場合、キャリアと合わせてこれらの動機を示せば、積極性をアピールすることができます。
また、他業種からの転職の場合、登録販売者としてのご経験がなくても「医療業界に関わる仕事がしたい」「接客が好きで登録販売者としてお客様の役に立ちたい」という意欲を表せば、それだけでも十分な志望動機になります。
たとえ給料や休日などが志望動機であっても、それを全面に出してしまうと「やる気のない人」「熱意のない人」という評価を受けやすいです。
「入社したらやりたいこと」や「どのような仕事をしたいのか」をイメージして、仕事に対する熱意を伝えましょう。
また、できるだけ実店舗に足を運び、自分自身の目で職場となる店舗の雰囲気を確かめておくことも大切です。
他の企業と比較した感想を聞かれることもあるため、志望動機と併せて店舗の印象を伝えられるように準備しておくと安心です。
退職(転職)理由
たとえ本当の退職理由が人間関係などのネガティブな理由であっても、正直に話すと「ストレス耐性がない」「組織適応力がない」と評価されてしまいます。
「〇〇が嫌だから退職した」ではなく、「資格と経験を活かし、売り上げ増加や企業の成長に貢献したい」など、将来に向けたポジティブな転職であることをアピールしましょう。
どのような退職理由がふさわしいかわからない場合は、面接対策のあるコンサルタントを利用するのも一つの方法です。
登録販売者になろうと思ったきっかけ
「企業の方針で全員取得する必要があったから」「なんとなく資格があったほうが良いと思ったから」などの受動的な理由では、業務に対する熱意をアピールすることができません。
取り繕う必要はありませんが、能動的で積極的な理由を挙げるようにしましょう。
「登録販売者に選んでもらった薬で風邪がスッキリ治ったから」「ドラッグストアで接客することが好きだから」といったものでも大丈夫です。
登録販売者になろうと思った原点を問うものなので、率直に、かつ筋の通った理由を用意しておきましょう。
長所・短所
人にはさまざまな側面があるので、長所と短所が矛盾する場合もあります。
しかし、就職活動において矛盾のある言動はマイナス評価につながります。長所と短所については、矛盾が生じないように気をつけましょう。
矛盾を防ぐためには、長所と短所をセットで考えることがおすすめです。
たとえば、具合的な回答を用意しておけば、面接官から指摘を受けて言葉に詰まることもなくなります。
・長所「素直」:短所「意見をはっきり言いすぎてしまうことがある」
・長所「優しい」:短所「他人に注意することが苦手」
また、短所を述べる際は、短所を克服するために何らかの取り組みをしていることをアピールすると、好印象です。
店舗異動やヘルプ、残業は対応可能か
対応可能であれば「全く問題ありません」と回答しましょう。
ただし、面接官は回答内容だけではなく表情もチェックしています。回答する際は嫌な顔をせず、明るく答えましょう。
対応が難しい場合、あいまいな回答をすると入社後に問題が生じる可能性があります。
「現在は難しいものの環境が整えば対応可能」という場合には、対応が可能になる予定の年月も含めて回答するようにしましょう。
逆質問
面接の最後に「何か質問はありますか?」と聞かれることがあります。このような逆質問は、仕事への意欲をアピールするチャンスです。
入社後にかかわる業務に関する質問などをすると、積極的に仕事に取り組もうとしている姿勢が伝わります。
逆に、ホームページなどをみれば簡単にわかることについての質問は、企業への関心が低いと捉えられます。
また、給与や休日などに関する質問も就業意欲が低いと捉えられる傾向にあり、印象がよくありません。
なお、紹介会社を利用している場合は給与・休日については紹介会社が把握していることが多いため、紹介会社に質問するのがオススメです。
面接官が面接で見極める登録販売者としての適性
登録販売者の採用面接では、医薬品に関する知識だけではなく、医薬品販売者としての適性がチェックされます。
そこで、特に重視されることの多い「コミュニケーション能力」や「成長する姿勢」について、どのような点に注意すればよいのか解説します。
お客様や仲間に対するコミュニケーション能力の有無
登録販売者の業務は、一般用医薬品をお客様に販売する接客業です。
そのため、面接時に「コミュニケーション能力が低い」と判断されると、不採用の可能性が高まります。
ただし、コミュニケーション能力が高いと評価されるのは、話の上手な人ではありません。
企業が求めているのは、誠実な対応ができる人・臨機応変な対応ができる人・他人の話をしっかり聞ける人・明るい雰囲気で話せる人などです。
また、店舗運営の観点から求められるのは、協調性のある人です。
他の従業員としっかりコミュニケーションをとり、業務を円滑に遂行できるかどうかについても、厳しい目が向けられます。
登録販売者として成長する姿勢の有無
正社員を希望する場合は、「店長を目指したい」というように成長への意欲を示すことも大切です。
正社員求人の場合、明記していなくても「幹部(店長やエリアマネージャー)候補」としての募集をしているケースも少なくありません。
やる気と向上心をアピールして、採用につなげましょう。
まとめ
登録販売者は、一般用医薬品を販売する接客業です。
そのため採用面接時には、コミュニケーション能力や身だしなみが、他の業種に比べて厳しくチェックされます。
書類選考を通過したからといって、面接は気を抜けません。
面接では清潔な身なりを心がけ、質問されることが多い内容については、あらかじめ回答を用意しておくと焦らずに済みます。
不安な方は、面接の専門家に相談するのも一つの手段です。
登録販売者専門の転職サイト「チアジョブ登販」では、登録販売者に特化した面接対策を受けることができます。
企業ごとの特徴に合わせて、面接内容や話し方のアドバイスを受けられるので、「面接に不安がある」「受け答えに自信がない」という方は、ぜひご相談ください。
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