転職活動の基本
2020-09-14
転職コンサルタント直伝、Web面接の流れや成功事例【登録販売者のオンライン転職】
・Before
・After
近年少しずつ普及していたWeb面接ですが、新型コロナウイルスの感染拡大にともない、多くの企業で採り入れられるようになりました。 これまでの対面面接に慣れていた方にとっては、Web面接が定着してきた今、とまどうことも多いでしょう。今回は、Web面接の流れや、転職コンサルタントに聞いた、オンラインでの印象アップ事例、ダウン事例をご紹介します。 これからもWeb面接を採用する企業は増え、一般的になっていくことが考えられます。ぜひ参考にしてください。
Web面接の特徴
Web面接とは、オンライン上でビデオ通話ができるツールを用いて行う面接のことです。 これまで一般的だった対面面接とは異なり、通信環境やカメラの画質、音質によって、面接官に与える印象が左右されます。
また、細かい相手の表情や所作が読みづらいため、対面面接と同じ要領で臨むと、自分の考えや気持ちが伝わり切らない可能性も。
一方で、あいさつや身だしなみなどの基本的なビジネスマナーが重要視される点は、対面面接と何ら変わりません。また、目を見て話すことができるか、質問に対してしっかりと受け答えできるかなど、面接の内容が評価される点も同様です。
ただ、企業側もまだまだWeb面接には不慣れな場合が多く、「一度も対面していない状態で採用して良いのか」と採用に対し慎重になるケースもあります。企業側にもこれまでとは違う不安があると知ったうえで、面接態度や受け答えに誠意を込めて、その不安を払拭することが重要です。



【Web面接の流れ】事前準備~面接終了後まで
Web面接の流れを、事前準備、面接当日、面接終了後にわけてご紹介します。
事前準備
面接において、事前準備が最も重要といっても過言ではありません。自信をもって面接に臨めるよう、必要な事柄は手を抜かず準備しましょう。
1.企業への事前確認
たとえば使用するツールはダウンロードやアカウントの発行が必要か、スマートフォンの使用が禁止されていないかなどWeb面接のルールは企業によって異なるため、直前に気づいて焦ることのないよう、余裕をもって確認しておきましょう。
2.ビデオ通話可能なツールの準備
Web面接はパソコンで行うのが一般的ですが、とくに指定がなければスマートフォンを使っても問題ありません。ただし、スマートフォンを使用する場合は手にもつのではなく、面接中にぶれないよう、小さい三脚などで固定できるようにしましょう。
最近のパソコンやスマートフォンは、カメラの画質が綺麗なことも多いですが、念のためどのように映るのか、友達などに協力してもらって事前に確認しておくと安心です。
もし不具合ならWeb通話用の小型カメラ購入も念頭に置きましょう。近頃では「女優ライト」と呼ばれ、顔色を明るく見せる照明器具も安価で販売されています。
3.イヤホンやマイクの準備
最近買ったものなら、ほとんどのパソコンやスマートフォンにマイクとスピーカーが内蔵されていますが、より面接官に質問を聞き取りやすくするため、また自分の声をクリアに聞いてもらうためにイヤホンやマイクを準備しておくと安心です。
4.面接場所の確認
面接場所の実施は自宅が基本です。事前に自宅のどこにカメラを設置するかを決めて、背景に壁だけが映る状態にしておくのがベストです。合成背景画像もたくさん出回っていますが、本来の部屋を隠したい理由があるのかと受けとられる可能性も。
また、ありえない豪邸や南国風の画像を選ぶと、面接に臨む姿勢を疑問視されるので使用しないのが無難です。
5.通信環境の確認
面接を行う場所の通信環境に問題はないか、スムーズにやり取りができるか確認が必要です。当日になって容量オーバーで低速化する可能性はないかなども、できる限り予測しておきましょう。
6.資料の用意
履歴書や職務経歴書、企業の説明資料など、面接に必要な資料はプリントアウトして見えるところに置いておきましょう。
カンニングペーパーを用意することも問題はありませんが、面接中にうつむいて資料をじっくり見るのはNGです。
対面面接と同じく、基本は面接官と目線を合わせて堂々と受け答えし、どうしても必要なときだけ資料を見るよう意識しましょう。
7.Web面接の練習
双方の声の聞こえ方や適切な話し出しのタイミングなど、対面面接とは勝手が違うことも多いのがWeb面接です。可能な限り相手がいる状態で練習しておきましょう。
練習相手は、面接のプロである転職コンサルタントがベストです。 自分の面接の様子についてフィードバックをもらい、当日までに不安要素をつぶしておくと安心です。
面接当日
1.服装や身だしなみの確認
服装や身だしなみが重要なのは、対面面接と変わりません。服装は指定がない限りスーツで臨み、髪をこざっぱりまとめるなど身だしなみにも気を遣いましょう。 女性の場合は、カメラ越しでメイクが薄く映る場合もあるため、事前練習で顔色が悪く映らないかなども確認しておくと安心です。
2.緊急連絡先の確認
Web面接は、途中で通信が途切れるなど対面面接にはないトラブルが起きる可能性があります。
緊急連絡先を事前に確認しておけば、予想外の事態が起きたときもすぐに次にどうするか指示を仰げ、トラブルにも落ち着いて対処できるでしょう。そういった段取りのよさも好印象になりえます。
3.音が出る機器の通知はオフ
スマートフォンやパソコンの通知音は、思った以上に相手にも聞こえています。また、同居している家族の声や生活音が聞こえると、面接官も集中できず、話が伝わり切らない可能性もあります。
スマートフォンやパソコンの通知音はオフに、家族には音を出さないよう伝えるなど、事前に準備しておきましょう。
4.10分前にはログインして待機
どんなに事前準備を万全にしても、突然通信がつながりにくくなる、アカウントにログインできなくなるなど不測の事態が起きてしまうのがWeb面接の落とし穴です。
慌てることのないよう、10分前にはWeb面接ツールへ接続してくと安心です。面接官を待たせることのないよう、早め早めに行動しましょう。
面接終了後
面接官が通信を切るまで待つ
面接が終わったからといって、安心してすぐに通信を切ると印象を悪くしてしまう恐れがあります。終了後は面接官が退出するまで姿勢よく待ち、通信が切れるまで見られている意識をもちましょう。

【転職コンサルタントに聞く!】Web面接での印象アップ事例、ダウン事例
実際にあった好印象を与えた事例、反対に印象を悪くしてしまった事例をご紹介します。
印象アップ事例
いつも以上にハキハキした話し方や笑顔を意識できた
Web面接は、相手の表情が読みにくかったり、声が届きにくかったりする特徴があります。対面のときより意識的に話し方や表情を明るくするよう心がけましょう。
自分では「やりすぎかな?」と思うくらいハキハキした話し方や笑顔、相づちをしてちょうどよいです。ただし、あまりに不自然になりすぎないよう、可能な限り事前に練習をしておき、練習相手から印象についてのフィードバックをもらいましょう。
顔の映り方を意識できた
顔を明るく映すことも意識しておきましょう。顔が暗く見えにくい状態では、どうしても人柄も暗く元気のない印象になってしまいます。カメラから顔が見切れてしまうのは問題外です。
また、明るさだけでなく目線にも注意が必要です。面接官を見上げたり見下ろしたりすることなく、カメラと目線が平行になるよう高さを調整しておきましょう。
急なトラブルにも臨機応変に対応できた
Web面接では途中で回線が途切れるなど、不測の事態に陥ることもよくあります。そのようなときに、慌てず臨機応変に対応できると、仕事のトラブルにも落ち着いて対処できる人として好印象を与えることができるでしょう。
印象ダウン事例
通信環境が悪い
そもそも接続ができない、接続できても会話が途切れるなど通信環境が悪いと、面接官にも面接の内容に集中してもらえません。
自宅の通信環境の事前確認は必ず行い、もし悪いようであれば完全個室のあるインターネットカフェを利用するなど対策しましょう。
受け答えに元気がない
下を向いて話したり、面接官が話す際に反応が薄かったりと、元気のない様子を見せると印象を下げてしまいます。
Web面接は対面面接より声が聞きとりにくく、表情が読みにくくなります。それを意識したうえで明るい話し方や表情で臨めるよう準備しておきましょう。
相手のペースに合わせた対応ができていない
当然ですが、Web面接は面接官との会話で成り立ちます。面接官の反応を無視して早口で話したり、面接官の言葉に食い気味で相づちを打ったりと、相手のペースを考えられていない対応は、仕事での対応とも捉えられ、印象を悪くしてしまいます。
Web面接は多少の時差があることも考慮し、適度な間をおいてゆったりハキハキと話すこと、面接官の言葉をしっかり聞いた上で相づちを打つことを意識しましょう。
なお、相づちの際に「ちゃんと聞いています」という意図を伝えようとして、「うんうん」と言ってはいけません。目上の方に対して失礼にあたります。「はい」と言うか、うなづくかにとどめましょう。
生活音や映り方に気を遣えていない
面接の途中に家族やペットの声がしたり、スマートフォンの着信音が鳴ったりと、関係のない音が入ってしまう事例は少なくないようです。また、背景に生活感のあるものが映ってしまうことも。
これらは面接官に「事前準備を怠った人、気が遣えない人」と思われてしまい、印象ダウンにつながります。音や背景は事前に確認しておきましょう。
Web面接対策をしっかり行い、理想の職場で働こう
多くの企業で採り入れられるようになったWeb面接は、これから一般的な面接方法として定着していくと考えられます。対面面接には慣れている方でも、WEB面接の勝手の違いにとまどうこともあるでしょう。
1人では不安なことや疑問に思うことは、登録販売者専門の転職コンサルタントに相談するのもよい方法です。Web面接のアドバイスはもちろん、登録販売者目線での面接対策にも応じてもらえます。
理想の職場で働くために、しっかりと自分の魅力を伝えられるようにしましょう。

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