転職活動の基本
2021-06-18
【登録販売者向け】希望を叶える「自己PR」のつくり方
・Before
・After
転職にあたり必須となる、履歴書や職務経歴書・面接での自己PR。自己PRは、単に強みを伝えるだけでは不十分で、応募先の企業が「自社に貢献してくれる人物である」と判断できる内容にすることがポイントです。今回は、登録販売者向けに自己PRのつくり方をステップバイステップで解説します。業種別の求められる人材像の違いやPRの例文も紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
自己PRで採用担当者が重視しているポイントは?
自己PRは応募者がどのような人物であるかを端的に示す材料になります。採用担当者が自己PRで重視しているのは、以下のポイントです。
・仕事に対する考え方や向上心
・協調性
・コミュニケーション能力
採用担当者は、「応募者を採用した場合に自社にメリットがあるのか」「自社で今後活躍が期待できる人物なのか」などを、これらの観点から判断しています。
【業種別】求められる人物像
登録販売者の活躍の場は、ドラッグストアに限らず、量販店やコンビニ、調剤薬局、コールセンターなど他業種にも広がっています。
注意したいのは、求められる登録販売者の人物像は業種によって少しずつ異なるという点です。
お客さまに接する仕事が多いため、コミュニケーション能力や接客能力・印象の良さが求められる点は共通していますが、働く環境によってプラスアルファで評価されるポイントがあります。
効果的な自己PRを作成できるよう、それぞれの業種でどのような人物が望まれているのか、その傾向を押さえておきましょう。
ドラッグストア
薬剤師やパート、アルバイトなど様々な立場のスタッフとともに店舗を運営していくドラッグストアでは、とくに協調性の高い方が求められる傾向にあります。
人間関係を円滑に進められるかはもちろんのこと、営業時間中は有資格者の在籍が必須なので、シフトへの柔軟な対応ができるかどうかもポイントです。
また、実務経験が2年以上ある方や、マネジメント経験のある方が即戦力として優遇されます。店舗拡大中の企業であれば、全国転勤が可能であることも歓迎される条件です。
スーパー・コンビニ・家電量販店など
新たに医薬品販売に参入したスーパーやコンビニ・ドラッグストアでは、店舗の一角に医薬品売場が設置されることが多く、医薬品関連以外での業務が発生することが多々あります。
そのため、他業務にも積極的に取り組める協調性や柔軟性が重視される傾向です。
大型店舗では、繁忙期にお客さまが集中することも多くなります。忙しいなか業務をてきぱきとこなせるスピード感や、体力のある方も求められます。
調剤薬局
調剤薬局では、薬剤師と連携しながらサポート業務を的確にこなす能力が重視されます。
医療事務を兼任するケースもあるので、一般的なパソコン操作や細かい作業を得意とする方が求められるでしょう。
また調剤薬局は、医療機関で処方を受けた患者さまに対し、医療に携わる者として献身的な対応ができるかどうかも重視されます。
一方、環境によってはOTCの販売よりも事務作業がメインとなるケースもあります。
販売に対して熱意のある方や実務経験を積みたい方にとっては、ミスマッチと判断される可能性もあるので注意が必要です。
コールセンター
コールセンターは、電話のみでお客さまの要望を聞き取り、迅速に対応することが必要です。
丁寧な言葉遣いはもちろん、しっかりとお客さまの話をヒアリングしたうえでの適切な対応力が求められます。店舗とは異なり電話は表情がわからないので、洞察力・察知力も必要です。
また、ときには理不尽な電話に応対しなければならないため、ストレス耐性があるかどうかも重要なポイントになるでしょう。
さらに企業によっては電話営業を行うため、目標数値を意識した行動力・積極性のある方が活躍できる環境です。

伝わる!自己PRの構成
採用担当者に伝わる自己PRにするため、まずは以下の流れを意識してみましょう。
2.企業で求められる人物像を具体的に書き出し、自分の強みとの共通点を洗い出す(ここで出てきた共通点がアピールポイントになります。)
3.アピールポイントに関する経験や実績を具体的にまとめ、説得力を持たせる
そのうえで、以下の構成で実際の文章に落としていくと相手に伝わりやすい自己PRになるでしょう。
2.これまでに取り組んできたことやその具体的な成果
3.転職希望先で何がしたいか、どのように貢献できるか
自己PR作成の注意点
自己PRを作成する際に気をつけたいポイントについてまとめました。下記を参考に、より伝わりやすい自己PRを目指しましょう。
企業が必要としている人物像に合致した自己PRを考える
前述したとおり、アピールポイントとなるのは「自分の強みと企業が求める人物像の共通点」です。
必ず企業研究を行い、必要とされている人物像を把握したうえで、それに合致した自己PRを考えましょう。
結論から短く端的にまとめる
アピールポイントを伝えたいあまり、文章が長くなりすぎないよう注意が必要です。
採用担当者は1日に数多くの職務履歴書に目を通すため、文字数が多いと辟易してしまいます。
さらに、読む人のことを考えておらずコミュニケーション能力不足と捉えられる可能性も。
字数の指定がない場合は300字前後を目安に整理します。また、重要な部分がわかりやすくなるよう結論から書くのも効果的です。
面接の際には、自己紹介と併せて1分程度で話せるようにまとめると良いでしょう。
ネガティブな内容は避ける
自己PRでは自分のすべてを知ってもらう必要はありません。
そのため現職やプライベートでのネガティブな情報を伝えるのは避け、あくまでも自身の魅力を経験やスキルとともに伝えるよう意識しましょう。
【例文】自己PRの参考
これまで説明してきたポイントをふまえて、自己PRの例文をご紹介します。
私の強みは、数値目標達成のためにお客さまのニーズに応じた販売促進企画を立案し、最後まで遂行する計画力と実行力です。(※強みのアピール)
新商品○○の販売促進では、顧客購買データを元に△△をお求めのお客さまにターゲットを定め、店舗一丸となってサンプリングを実施。商品認知を高めたうえで、関連商品購入のお客さまへ提案を行いました。(※取り組みの説明)
結果的に高い購買率に繋がっただけでなく、お客さまから『良い商品と出会えた』とお喜びの声を多数頂きリピーター獲得に成功。最終的には、目標数量の200%・全国1位の売上を達成しました。(※具体的な成果のアピール)
カウンセリングを主体とした店舗運営を行う貴社でも、データ分析によりお客様のニーズをとらえた施策を実施し、新規顧客獲得・売上拡大に貢献したいと考えています。(※入社後に貢献できるポイントのアピール)
まずは自分と企業のことを知り、魅力的な自己PRにしましょう
自己PRは、応募先の企業に自身の魅力を伝える手段です。
これまでの経歴や取り組みとそれに対する実績を提示しながら、自分の強みをしっかりとアピールしましょう。
「自己PRがどうしても思いつかない」「適切な自己PRなのかわからない」という場合には、転職コンサルタントへの相談がおすすめです。
自分では意識できていないアピールポイントも含め添削を行っているほか、面接に対しても適切なアドバイスがもらえます。
自己PR作りに迷ったら、ぜひチアジョブ登販のコンサルタントにお気軽にご相談ください。
これまでの経験や実績をもとに、あなたのアピールすべきポイントを一緒に考えていきましょう。

合わせて読まれている記事
登録販売者のための役立つ情報がいっぱい!
最新のドラッグストア業界動向のポイント、転職成功のためのノウハウなど、登録販売者のキャリアに役立つ多様な情報をお届けしています。チアジョブ登販は求人のご紹介や転職サポートのほかにも、登録販売者の方に嬉しい最新情報も提供。毎月更新しているコンテンツも多数です。ぜひ定期的にチェックしてみてください!