登録販売者の働き方
2020-12-04
登録販売者は男性が少ない?登録販売者に向いている人の特徴とは
・Before
・After
ドラッグストアには女性のお客さまが多く来店するため、「男性スタッフでは商品をおすすめしにくいのでは?」とお悩みの男性登録販売者も多数います。また登録販売者は「男性よりも女性が多い職場だ」と考えて、今後のキャリアや将来性について心配していませんか?この記事では、登録販売者に向いている人や男性だからこそ活躍できることを解説します。
登録販売者の需要は高まっている
薬機法の改正により、ドラッグストアのみならずホームセンターや家電量販店、コンビニ、スーパーなど様々な職場で医薬品を販売できるようになりました。それにともない、登録販売者の需要はますます高まりを見せています。ドラッグストア以外の職種においても、登録販売者の資格が必須の求人も増えてきました。
加えて、2017年1月1日から特定の医薬品購入に関するセルフメディケーション税制も実施されています。平均寿命が長くなり、生活習慣病などが問題視されるなかで、いかに日々健康に過ごせるかが問われています。
WHO(世界保健機関)は、セルフメディケーションについて「自分自身の健康に責任を持ち、適度な体調の不調は自分で手当てすること」と定義しています。
OTC医薬品を数多く取り扱うドラッグストアで働く登録販売者は、「擦りむいてケガをした」「風邪をひいたから風邪薬や栄養剤を飲みたい」「メタボリックシンドロームの対策をしたい」などのお客さまからの相談に寄り添い、心配や不安なく薬を服用できるよう適切な情報提供を行わなければなりません。
性別に関係なく、地域社会をサポートするために必要不可欠な資格なのです。
登録販売者の男女比は?
店舗にもよりますが、ドラッグストアなどの店頭を見てみると女性の従業員が多い印象を受けます。しかし実は、登録販売者の男女比は、若干男性の方が多いと言われています。
なんとなく女性従業員の方が多く働いているように感じる理由は、登録販売者のメインの働き先がドラッグストアであることに関係します。
ドラッグストアには薬剤師やパートの方が働いており、これらの職種は男性よりも女性の方が比較的多いため、ドラッグストアは男性比率の少ない職場だと感じられるのです。
性別は関係ない?登録販売者に向いている人とは
なかには「登録販売者は男性には向いていないのでは」「活躍できないのでは」と考える方もいますが、登録販売者の向き不向きに性別はあまり関係ありません。
登録販売者のメインの仕事は、病気や体調などの相談にのり、その症状に合った第2類・第3類の医薬品を販売すること。基本的に、医薬品やヘルスケアの知識があることが前提で、お客さまに寄り添った接客を重要視されるからです。
「男性だから向いていない、女性だから向いている」ということではなく「自分に合っているのかどうか」で判断してみましょう。
登録販売者に向いている人の特徴
医薬品や健康に興味がある
大前提ですが、登録販売者は医薬品や健康について適切な情報をキャッチアップし、発信していかなければなりません。医薬品や健康について関心がないと、情報収集が難しく感じる場面もあるでしょう
また、医薬品はシーズンごとに次々と新しいものが発売されます。最新の情報を常に収集するなど、資格取得後も勉強し続けられる人が望ましいといえるでしょう。
人との会話が好き
登録販売者の主な仕事は、医薬品や健康などに関する質問、相談に応じてアドバイスを行うことです
店頭に並ぶ医薬品の多くは第2類医薬品・第3類医薬品なので、登録販売者はお客さまからの質問や相談のほとんどに対応できます。接客は、まずお客さまのお話を聞くことからはじまります。
人と話すことが好きで、お客さまの悩みや困りごとに耳を傾けられる人は、登録販売者に向いているといえるでしょう。
責任感がある
登録販売者は、医薬品を購入する方へ向けて、その効果はもちろん飲み合わせや副作用などの適切な情報提供を行うことが求められます。
お客さまの健康を左右する立場である責任感と、正しい情報を適切に伝えるプロとしての自覚をもてる人は、登録販売者に向いているといえるでしょう。
男性だからこそ活躍できる場面
登録販売者の向き不向きに性別は関係ありませんが、ドラッグストアは比較的女性が多い職場であるため、男性だからこそ活躍できる場面も。ここでは、男性が活躍できたエピソードや強みについて紹介していきます。
男性ならではの不調の相談に答えられる
女性の登録販売者だからこそ相談できる悩みがある一方で、男性ならではの体の不調は男性の登録販売者に相談したいと考えるお客さまも多くいます。
そのような方にとって、男性の登録販売者が働いていることがそのドラッグストアに来る理由にもなりえるでしょう。
力仕事で活躍できる
ドラッグストアでは飲料や洗濯用洗剤など重い商材を取り扱うことが多く、想像以上に力が必要な職場です。体力のない女性従業員だけの職場は、品出しに時間がかかってしまうことも少なくありません。
率先して力仕事を行ってくれる男性従業員は重宝されるでしょう。スタッフ間だけでなく、重い買い物をしたお客さまの荷物をクルマまで運ぶなどして喜ばれたというケースもあります。
職場内のコミュニケーションが円滑になる
同性しかいない職場は、人間関係のトラブルが起きやすいともいわれており、女性の多いドラッグストアも例外ではありません。そのようなとき、男性スタッフは女性同士のグループに巻き込まれにくいため、フラットな立場で問題を見極められることも。
男性だからこそ人間関係を円滑に進める役を担うことができ、感謝される場面もあるでしょう。
夜中に男性社員がいると安心できる
深夜まで運営している店舗では、男性スタッフがいることでセキュリティ面の不安も少なく働けます。
とくに郊外店舗では夜中になると店舗周辺も暗く、女性スタッフだけでは少し怖く感じる場合もあるでしょう。男性従業員がいると、閉店後も安心して戸締りできるという声もあります。
性別に関係なく活躍できる登録販売者
ドラッグストアでは、お客さまもスタッフも女性が多い印象ですが、登録販売者数だけで見ると、男性の方が若干多い傾向にあると言われます。
「男性は登録販売者に向いていないのではないか」と悩む方も見受けられますが、登録販売者の仕事に性別はほとんど関係ありません。性別ではなく、自分自身に合っている仕事かどうかを考えてみましょう。
とくに人と接することが好き、医薬品に興味がある、責任感が強いなどの特徴をもつ方には活用しやすい資格です。
また、女性ばかりの職場で肩身が狭い思いをすることもあるかもしれませんが、男性だからこそ活躍できる場面も多くあります。
登録販売者は、法改正やセルフメディケーションの推進により活躍できる場がますます広がっています。地域社会に貢献できるやりがいのある仕事となるはずです。

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