転職活動の基本
2020-10-05
登録販売者の上手なノルマとの付き合い方!ノルマのない職場に転職したいときは?
・Before
・After
ドラッグストアで働くうえで、避けては通れないといっても過言ではないノルマ。毎月の売上ノルマが厳しく、プレッシャーやストレスを感じている方も多いのではないでしょうか。そこで今回は、ノルマに対する心のもちようや向き合い方、職場別のノルマの厳しさについて解説します。ノルマのない職場へ転職を考えている場合のアドバイスもあるので、ぜひ参考にしてみてください。
ノルマのある職場は多い
ドラッグストアやスーパーなどでは、厳しいノルマを課せられることがあります。とはいえ業種や職種は関係なく、働くうえで達成すべき指標や目標があるのはごく自然なことです。
とはいえノルマの厳しい店舗では、医薬品販売においてお客さまのことを最優先に考えなければならないところを、売り上げ目標達成のために利益率の高い医薬品をすすめたり、達成できない場合自分で買い取ったりする場合もあるようです。
お客さまに寄り添った接客をしたいのに叶わないことや、ノルマがあること自体がストレスになっていては、仕事を楽しむことも難しくなってしまいます。そのため、ノルマの少ない職場で働きたいと考えている方が多いのも現状です。
職場別・ノルマの厳しさ
ノルマの厳しさは企業や店舗によって大きく異なります。また同じ職場でも上司が代わったとたんノルマが増えたということも。
ここでは比較的ノルマが多いといわれている職場、反対に比較的少ないといわれている職場を見ていきます。すべてがその通りではないため、一例として参考にしてみてください。
比較的ノルマが多いといわれる職場
ドラッグストア
ドラッグストアでは、おもに推奨品販売やPB品(企業のプライベートブランド)のノルマを課せられます。
食品や日用品、NB品(大手メーカーの医薬品)は、お客さまの来店を促すため非常に安く販売され、購入されても利益はほとんどありません。
安い商品を目当てにまずは来店してもらい、粗利率の高い推奨品やPB品もあわせて購入してもらうことを目指します。
家電量販店
家電量販店は店舗全体にノルマが課せられている場合が多く、医薬品も例外ではありません。
また、店舗だけでなく個人別にノルマが設定されていることもあり、登録販売者は医薬品や健康食品などに売り上げ目標が課せられます。
家電量販店はメインで扱う商材が医薬品ではないため、場合によってはインターネット回線やクレジットカードの契約など、登録販売者資格に関係のないノルマがつくこともあるようです。
製薬会社の営業
登録販売者が活躍できる職場のなかでも、とくにノルマが大変な業種だといえるでしょう。会社によっても異なりますが、基本的には毎月、個人別に売上金額の目標が立てられます。
MR(医薬情報担当者)として営業する場合、医師や薬剤師など医療従事者を相手に営業を行わなければならず、より高度なビジネススキルや医薬品の知識が求められます。
ノルマ達成有無によって給与や昇給にも大きくかかわるため、プレッシャーを感じる場面も多いでしょう。
配置薬販売
配置薬販売も営業職であるため、個人別の売上目標が立てられます。
登録販売者が就きやすい仕事のなかでは、ノルマ達成のためとくに労力を要する業界の一つです。基本的には、2~3ヵ月おきに顧客を訪問し、救急箱の点検をします。
それだけでは目標金額が達成できないため、サプリメントや栄養ドリンクなどの医薬品・健康食品の紹介をして客単価を上げるのが一般的です。
新規顧客の獲得目標もあるので、飛び込み営業をすることもあります。
比較的ノルマが少ないといわれる職場
スーパー・コンビニ
医薬品がメイン商品ではなく、全体に占める売上金額も低いため、比較的ノルマが少ないといわれています。
医薬品の取り扱いが豊富にあるわけでないため、ドラッグストアのように「大量仕入れ・大幅値引き」による来店促進も行っていません。
調剤事務
登録販売者は、調剤薬局で患者さまの受付やレセプト作成業務をおもに担当します。OTC医薬品を取り扱う調剤薬局もありますが、メインは処方箋であるため、ノルマが課されることは少ないようです。
それよりも患者さまを待たせないように、効率よく事務や会計を行うことに注力する必要があります。
介護施設や訪問介護
介護施設や訪問介護の現場では、利用者や家族に医薬品の説明や飲み合わせのアドバイスなどを行います。医薬品を直接販売する必要はありません。
大切なのは、一人ひとりのお客さまの不安に寄り添うこと
企業に所属して給料をもらっている以上、売上や利益を追求していくことは重要です。目標を達成すると、会社の役に立つだけでなく、自分の給与アップや昇給につながる可能性も高くなります。
しかし、あまりにノルマを意識しすぎて、お客さまのためにならない医薬品をすすめたり、自分で購入したりと、お客さまにも自分にも負担になる働き方は長くは続きません。
無理な販売を続けていては自分の気持ちも重くなり、お客さまも二度と戻ってきてはくれないでしょう。
まず最優先で考え続けなければならないのは、お客さまの健康に役立つことです。一人ひとりの不安や悩みに寄り添い、最適な提案を心がけることで、お客さまの信頼を獲得できます。
すると「薬はこのドラッグストアから買う」「この人から買う」と思ってもらえ、結果的に売上アップや目標達成にもつながっていくのです。
辛いときは、転職も視野に
ノルマに対する向き合い方を知ったとはいえ、どうしても辛いときは転職も検討してみて良いかもしれません。
前述の通り比較的ノルマの少ない職場があるのも事実です。また近年、登録販売者が活躍できる職場の幅は広がっています。
ただし、求人票を見るだけではノルマの有無を判別するのは難しいでしょう。「ノルマがないと思って転職したが、実はあった」といった事例も少なくありません。
そのようなときは登録販売者専門の転職コンサルタントを利用して、求人票だけでは知りえない企業の内情を聞いてみるのも良いでしょう。
ノルマと上手に付き合い、自分が働きやすい環境を整える
企業の一員として働く以上、多かれ少なかれ、達成すべきノルマは常にあると考えておきましょう。とくに登録販売者は、医薬品の専門家として高い目標を課せられることも少なくありません。
利益を追求することは大切ですが、最も重要なのはお客さま一人ひとりの不安に寄り添った接客を行うこと。それが結果的にノルマ達成につながる場合もあります。
とはいえノルマの厳しさは職場によって様々です。現在の職場がどうしても辛い場合は、転職を検討してみるのも一つの手です。
求人票だけでは、ノルマの有無をなかなか判別できないため、登録販売者専門の転職コンサルタント利用も検討してみてくださいね。
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