業界情報
2021-11-18
登録販売者試験の合格後の手続きや合格証について
・Before
・After
一生懸命勉強して登録販売者試験に合格しても、実際に一般用医薬品を販売する企業に就職して販売従事者登録をしなければ、登録販売者として働くことができません。 そこで今回は、登録販売者試験に合格してから登録販売者として働くまでの流れや、販売従事登録の際に必要な書類などについて説明します。そして、合格通知書(合格証書)において、氏名や本籍地の変更があった場合や紛失した場合の対処法について解説します。
公開日:2020年6月19日
更新日:2021年11月18日
登録販売者試験合格後の流れ
ではまず、登録販売者試験に合格した後の流れと、登録販売者として働くために必要な手続きについて解説します。
合格を証明する書類を受け取る
登録販売者試験の合格発表の後、1週間程度で受験票に記載した住所宛に合格を証明する書類(「合格通知書」「合格証書」など名称はさまざま)が郵送されます。
合格通知書(合格証書)の形式は都道府県ごとに異なり、A4サイズの紙に印刷されているものや、はがきサイズのものなどもあります。
なお、不合格の場合には通知はありません。大規模な自然災害などの影響で配達ができない場合は、試験を受けた自治体で対応してくれることもあります。
販売従事登録の申請
販売従事登録の申請には、下記の書類が必要ですので確認しましょう。
① 販売従事登録申請書
② 合格通知書(証明書)の元本
③ 戸籍謄本、戸籍抄本または戸籍記載事項証明書
④ 医師の診断書
⑤ 雇用関係を示す書類
⑥ 登録手数料
勤務先企業が手続きを代行してくれる場合、①販売従事登録申請書への記入や、②③④の提出などが求められます。
③と④については書類作成日に条件があるので、前もって用意する場合は発行日に注意してください。
また、書類作成に必要な費用は経費として計上することができるので、領収書は大切に保管しておきましょう。
なお、販売従事登録は、勤務先が決まっていなければ申請することができません。すぐに働く予定がない場合は、合格通知書などの原本を紛失しないように気をつけましょう。
合格通知書(合格証書)に関するさまざまな疑問を解決!
ではここからは、登録販売者の合格通知書(合格証書)に関するさまざまな疑問点について解説します。
合格通知書(合格証書)に期限はあるのか
現行法では、登録販売者試験の合格通知書(合格証書)に、有効期限はありません。また、更新も必要ありません(2021年11月時点)。
参考まで、登録販売者の管理者要件を満たす条件として「直近5年以内に2年以上(累計1920時間以上)の実務経験」(※)が必要になります。
登録販売者資格に有効期限はありませんが、すでに実務経験がある場合、ブランク期間が長くなると管理者要件を満たさなくなる可能性があるため注意が必要です。
就業・転職において、即戦力となる管理者要件を満たす人材の方が求人数として多い状況にあります。
応募できる企業の選択肢を広げるという点でも、実務経験がある場合は合格後なるべく早く就職し、販売従事登録をするようにしましょう。
※管理者要件を満たすための条件はいくつかあります。実務経験の数え方、管理者要件については以下の記事で詳しく解説しています。
▼参考記事
【2021年8月改正】登録販売者の店舗管理者要件が緩和!経過措置の終了についても解説
合格後、婚姻などで氏名や本籍地が変わった場合はどうすればよいのか
合格通知書(合格証書)に記載されている氏名や本籍地が変更しても、特別な手続きは不要です。販売従事登録の際に、変更の前後が分かる書類(戸籍謄本・戸籍抄本)を提出すれば大丈夫です。
合格通知書(合格証書)を紛失した場合はどうするのか
合格通知書(合格証書)を汚損・破損・紛失した場合の対応は、自治体により異なります。
再交付が可能な自治体の場合、「登録販売者試験合格証再交付申請書」などを提出すれば合格通知書(合格証書)を再交付してもらえます。
ただし、多くの場合即日発行ではなく、数日後の発行です。また、発行には手数料など費用もかかります。
再交付に対応していない自治体の場合、「登録販売者試験合格証明願」など所定の書式を提出すれば「合格証明書」を発行してもらえます。
この場合も書類の発行には時間がかかりますし、費用も発生します。
合格に関する書類は、合格地の自治体に対して申請する必要があります。遠方の場合は郵送にかかる時間も配慮し、早めに準備するようにしましょう。
合格通知書(合格証書)は販売従事登録をした後、返還されないのか
販売従事登録の際に提出する合格通知書(合格証書)は、返還されません。代わりに「販売従事証明書」が発行されます。
就職先企業に手続きを代行してもらった場合、販売従事証明書は企業が保管していることもあります。販売従事証明書は、退社時に返還してもらえます。
まとめ
登録販売者試験に合格後、販売従事登録をしなければ登録販売者として働くことはできません。
手続きは勤務先の企業が一部代行してくれる場合が多いですが、医師の診断書などは合格者本人が診察を受けなければ発行してもらえません。
余裕を持って書類をそろえるようにしましょう。
なお、合格通知書(合格証書)には有効期限はありませんが、ブランクが長いと実務経験があっても店舗管理者要件を満たさなくなる可能性があります。
試験合格後は、なるべく早く販売従事登録をして登録販売者としてのキャリアを積みましょう。
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