現場で役立つ知識
2021-01-01
【登録販売者必見】マスクで肌が荒れる…原因と対策を知って悩みのない肌へ
・Before
・After
コロナ禍の現在、接客が基本である登録販売者は常にマスクを着用しています。1日中マスクをつけることで、かさつきや吹き出物など今までは感じなかった肌トラブルに悩む方も少なくないでしょう。今回は、マスク着用によってあらわれる肌トラブルの原因や予防・対策方法をご紹介します。また、感染予防のための正しいマスクのつけ方も解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
マスク着用であらわれる肌トラブルと原因
登録販売者は仕事中のマスクを着用が必須です。まずは、マスク着用時に起こりやすい肌悩みを見てみましょう。
ニキビや吹き出物、ブツブツ
マスクを何度も着け外ししたり、長時間着用して会話したりすることで、マスクと肌が擦れて角層が傷ついてしまいます。
すると肌を守るために肌表面の角層が厚くなり、毛穴が塞がるためニキビや吹き出物ができてしまうのです。
このような刺激が何度も繰り返されてしまうと、肌が炎症を起こしてバリア機能が低下し、外部からの刺激を受けやすくなってしまいます。赤みやブツブツ、かゆみなどの炎症も起こりやすくなってしまうでしょう。
またマスク内は呼気がこもり、高温多湿で菌が増えやすい状態になります。ニキビができる原因のアクネ菌も増加し、トラブルが発生しやすい肌環境になってしまうのです。
乾燥やかさつき
マスクを長時間着けていると、汗をかくので肌はしっとりしているように感じますが、それは大きな間違いです。
肌表面の水分はマスクに奪われてしまい、乾燥やかさつきが起こりやすい状態に。さらに汗が原因で、毛穴から皮脂が分泌されて肌内面もうるおい成分が少なくなります。
こういった状態が繰り返されるため、肌のバリア機能も弱くなり、乾燥による肌荒れや赤ら顔、かゆみなどの肌トラブルも起きやすくなってしまうのです。
毛穴の開きや黒ずみ
マスク内は呼気や汗によって高温多湿の状態です。その状態が続くと、肌がムレて毛穴が開いてしまう原因に。開いた毛穴には汚れや古くなった角質が詰まり、黒ずみができてしまいます。
肌トラブルの予防・対策
これらの肌悩みをどのように解決していけばいいのでしょうか。ここでは、肌トラブルによる不快感や悩みの予防・対策方法について解説していきます。
低刺激性のスキンケアを使用する
長時間のマスク着用で肌がこすれ、肌のバリア機能は低下し敏感な状態になっています。そこに刺激の強いクレンジングや洗顔料、化粧水などを使うと、ピリピリと感じることがあるかもしれません。
とくに仕事中に化粧をしていることが多い女性は、肌のコンディション低下によって普段使用している化粧下地やファンデーションが刺激になりやすい場合も。
そのようなときは、使用する化粧品、スキンケアを低刺激性や敏感肌用のものへ切り替えることをおすすめします。肌に赤みやかゆみなどの肌荒れがある方は、炎症やあせもケアができるスキンケアを選んでみてください。
ニキビや吹き出物が気になるときは、ノンコメドジェニックテスト済みのスキンケアや化粧品を選ぶと良いでしょう。
普段はスキンケアをしないという方も、マスクを着用することでトラブルが起きやすい肌環境になっています。
低刺激性の洗顔料で毛穴の黒ずみや汚れを落とし、化粧水や乳液でしっかりと保湿してあげましょう。
肌荒れが気になる部分を刺激しないように注意する
肌荒れが気になる部分は、マスクの間に清潔なガーゼをはさむことで刺激を軽減できます。
ワセリンや低刺激のフェイスパウダーなどで保護してあげるのも一つの手です。マスクが接触しやすく、摩擦しやすい箇所に塗ってあげましょう。
汗をこまめに拭く
冬場でも、暖房のきいた室内ではマスク着用部分に汗をかくこともあるでしょう。マスクをした状態で汗をかくと肌がムレて、毛穴の開きやニキビなどの肌トラブルにつながります。
店頭に立つときは、清潔なハンカチや小さめのフェイスタオルを準備しておき、業務の合間に汗をこまめに拭いてあげましょう。
マスク素材の見直し
使用するマスクの素材を見直すことも、肌トラブルの予防・対策につながります。
一般的な不織布マスクは、感染を抑えることに関しては効果が期待できますが、肌に刺激を与えやすい素材です。
肌荒れなどのトラブルがある場合は、布マスクやガーゼマスクを選ぶとよいでしょう。綿ガーゼやシルク、リネンなど天然素材のものは吸湿性も高いのでおすすめです。
感染予防効果が気になる場合は、不織布マスクと肌の間に刺激の少ない素材を挟んでおくのも良いでしょう。



感染予防のために!正しいマスクのつけ方
さまざまな肌トラブルを起こしやすいマスクですが、新型コロナウイルスだけでなく、風邪やインフルエンザなどの感染予防、感染拡大防止のために着用は欠かせません。
最後に、基本的な正しいマスクの着け方について解説していきます。
①手を洗い清潔な状態にする
手が汚れた状態でマスクを触ると、手についた菌がそのままマスクに付着してしまいます。
マスクをつける前に、まずは石鹸でしっかり手を洗い、清潔なハンカチやペーパーで水けをふきとりましょう。
②マスクのノーズワイヤーを鼻に合わせる
不織布のマスクの場合、ノーズワイヤーを鼻に合わせており、マスクと顔の間に隙間をなくすよう意識しましょう。このとき、マスクのプリーツが下向きになっていることも確認します。
また、マスクが息苦しいからと鼻を出しているとそこからの感染が予防できません。どうしても辛い場合は、感染リスクが低い場所で短時間外すようにしましょう。
③ゴムを耳にかける
マスクの位置がある程度決まったら、ゴムを耳にかけます。このとき、なるべくマスク表面のフィルター部分を触らないように注意しましょう。
マスクと顔に隙間ができる場合は、マスクのゴムを結んだり、小さめのマスクを購入したりなどで調節しましょう。
④マスク下部をあごまで広げる
マスク上部のノーズワイヤー部分を押さえて固定し、マスク下部をあごまで下げます。
布マスクや丸みがあるタイプも同様に、鼻とあごが覆われている状態にしましょう。その後、すこし口を動かしてみて、会話するときに鼻や口が出ないか確認します。
ずれる場合はマスクのサイズが合っていないため変更してみてください。
着用後はゴム部分を持って捨てる
着用後のマスクは、目に見えない汚れやウイルスが付着しています。捨てる際は、マスク表面にはなるべく触れずにゴム部分を持ちましょう。
また、マスクを着脱する場合も同様に、ゴム部分を持つことをすすめます。こまめなマスクの取り替えも感染予防につながるため意識しましょう。

少しの工夫で感染防止と肌トラブル予防が両立できる
接客が中心業務となる登録販売者は、仕事中のマスク着用が欠かせません。一方でマスクの長時間着用によって、これまで感じたことのなかった肌トラブルも多くなっています。
こまめに汗を拭いたり、毎日のスキンケアや化粧品を低刺激性のものにしたりと、積極的に肌トラブルの予防や対策をしていきましょう。
また、自分が感染しない、お客さまを感染させないためにも正しいマスク着用は必須です。
ここで紹介した内容を参考に、正しく感染予防をしながら肌トラブルを乗り切ってくださいね。

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