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2021-05-21

<登録販売者向け>睡眠改善薬をお求めのお客さまへの対応【薬剤師に学ぶ医薬品知識】

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<登録販売者向け>睡眠改善薬をお求めのお客さまへの対応【薬剤師に学ぶ医薬品知識】

何かとストレスが多い現代社会では、寝つきが悪い、眠れないなど睡眠に関する悩みを抱える方が増えています。とくに新年度から初夏にかけては、環境変化によるストレスや不安で睡眠に影響がでる方も少なくありません。 市販薬にも睡眠を改善する睡眠改善薬がありますが、対象となるのは一時的な軽度な不眠であり、症状によって受診を勧めるべき場合もあります。不眠の裏にはなんらかの疾患が隠れている場合もあるため、正しく見極めて対応できるスキルを身につけることが必要です。 今回は不眠症の種類や睡眠改善薬と睡眠薬の違い、登録販売者が注意すべきことをご紹介します。

目次

  1. 不眠症とは
  2. 「睡眠薬」と「睡眠改善薬」の違い
  3. 登録販売者が販売前に確認すべきこと
  4. 睡眠改善薬の副作用やリスク
  5. <対応例>ストレスによる不眠の症状で来店されたお客様の対応
  6. 薬剤の違いや特徴を知り、適切な情報提供を

あなたの条件にぴったりの職場をお探しします

 

不眠症とは

不眠症とは

不眠症とひとくちに言ってもいくつかの種類があります。まずは、不眠症の定義と原因、不眠症のタイプについて理解を深めましょう。

 

不眠症の定義や原因

厚生労働省により、不眠症とは「入眠障害・中途覚醒・早朝覚醒・熟眠障害などの睡眠問題が1ヶ月以上続き、日中に倦怠感・意欲低下・集中力低下・食欲低下などの不調が出現する病気」と定義されています。

原因はストレスや、心身の病気、薬の副作用などさまざまで、原因に応じた対処が必要です

 

▼参考記事
厚生労働省 生活習慣病予防のための健康情報サイト

 

不眠症のタイプ

不眠症は大きく4つのタイプに分けられます。

入眠障害
布団に入ってもなかなか寝つけない状態
中途覚醒
眠りが浅く、睡眠中に何度も目が覚めてしまう状態
早朝覚醒
早朝に目が覚めて、それから眠れない状態
熟眠困難
ある程度眠っても、ぐっすり眠れた満足感や体が休まった感覚がない状態

不眠が長く続くと、倦怠感・意欲低下・集中力低下・抑うつ状態など、心身の様々な不調につながります

また、眠れないことへの恐怖心が生まれ、さらに悪化する悪循環に陥る場合も少なくありません。

安眠のためには、原因の把握と適切な対処が必要です。

 

 

「睡眠薬」と「睡眠改善薬」の違い

「睡眠薬」と「睡眠改善薬」の違い

不眠の対処法として「睡眠薬」をよく耳にしますが、これは病院から処方される医療用医薬品を指します。

一方、「睡眠改善薬」はドラッグストアなどで販売可能な一般用医薬品です。これらの違いについて解説していきます。

 

主な成分の違い

■睡眠薬

医療機関で処方される睡眠薬や睡眠導入剤の主な成分は、ベンゾジアゼピン作動薬、オレキシン受容体拮抗薬、メラトニン受容体作動薬などです。

これらは、前述した不眠のタイプや副作用のリスクなどによって使い分けられています。

 

■睡眠改善薬

睡眠改善薬で使われている主成分は抗ヒスタミン薬のジフェンヒドラミン塩酸塩が一般的です

抗ヒスタミン薬は、鼻水やくしゃみ、かゆみなどのアレルギー症状を抑える一方、眠気や鎮静の副作用があることで知られています。睡眠改善薬は、この副作用を主作用として活用したものです。

また、ジフェンヒドラミン塩酸塩以外に、鎮静成分として、ブロモバレリル尿素やアリルイソプロピルアセチル尿素などの成分が配合されている場合もあります。

 

▼参考記事
【薬剤師監修】抗ヒスタミン薬の効果や副作用など徹底解説

 

期待できる効果の違い

睡眠薬と睡眠改善薬は成分が違うだけではなく、期待できる効果も適応も異なります。

 

■睡眠薬

医師の診断のもとに処方され、前述した「不眠症」の定義に当てはまる、慢性的な不眠状態や心身の病気が伴う場合に用いられるものです

睡眠改善薬に比べ眠気を引き起こす作用が強く、薬剤によって効果の持続時間が異なるため、不眠症のタイプに応じて適切なものを使い分けます。

 

■睡眠改善薬

精神疾患などの病気が原因でない方が経験する一時的な不眠症状が対象です

長期間継続する「不眠症」に対しては用いることはできません

睡眠改善薬の睡眠誘発作用は比較的緩やかで、自然に近い眠りに導く効果が期待できます。

 

 

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登録販売者が販売前に確認すべきこと

登録販売者が販売前に確認すべきこと

不眠の症状と一般用医薬品の適応を見極めるため、登録販売者は次のようなポイントを確認しましょう。

 

不眠症と診断されていないか、慢性的に不眠の状態ではないか

睡眠改善薬はあくまで一時的な不眠に効果のあるものです。

お客さまにお話を伺い、「不眠症」と診断されている場合にはかかりつけ医への受診勧奨を行います

また、慢性的な不眠状態の場合にも、精神科や心療内科、睡眠専門の医療機関への受診勧奨が適切です

 

疾患の有無

睡眠改善薬の成分である抗ヒスタミン薬は、副作用として抗コリン作用があり、緑内障や、前立腺肥大の疾患がある方は使うことができません

 

併用している医薬品の有無

睡眠改善薬は、かぜ薬、解熱鎮痛薬、鎮咳去痰薬、そのほか抗ヒスタミン剤を含有する内服薬との併用はできません

成分が重なり、副作用などが強く出る恐れがあります。

また、医師による治療を妨げる恐れがあるため睡眠薬との併用も避けなければなりません。睡眠改善薬は睡眠薬の代用にはならないことをしっかりと説明しましょう。

さらに医薬品だけでなく、お酒とあわせた服用も危険なため注意が必要です

 

使用する人は誰か

睡眠改善薬は基本的に15歳以上が対象です。小さいお子様の不眠相談があれば受診勧奨を行いましょう。

また、妊娠中、授乳中の場合にも服用ができないため、状況の確認も必要になります。

 

▼参考
【薬剤師監修】登録販売者が妊婦・授乳婦に医薬品販売する際の注意点やポイントとは?

 

乗物や機械類の運転有無

服用後は運転操作ができないため、仕事などで日常的に運転する機会があるか確認しましょう

また、翌日まで眠気が続いたり、だるさを感じたりする場合もあるため、これらの症状が消えるまで運転操作をしないよう適切な助言が求められます。

 

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睡眠改善薬の副作用やリスク

次のような副作用が出る恐れがあることを理解しておきましょう。

 

抗ヒスタミン薬の抗コリン作用による副作用

口渇、便秘、排尿障害、悪心、食欲不振、散瞳、発汗障害、痙攣などの自律神経症状や、精神錯乱、幻覚、昏睡、興奮などの精神症状が生じる場合があります。

 

ブロムバレリル尿素の乱用リスク

ブロムバレリル尿素は、大量摂取によるブロムの蓄積や乱用による依存などが報告されています

乱用目的での大量購入が疑われる場合には毅然とした対応を心がけましょう。

 

 

<対応例>ストレスによる不眠の症状で来店されたお客様の対応

◆人物データ
 50代男性
 職業   :営業
 既往症  :高血圧
 服用中の薬:降圧剤 
 アレルギー:なし
 症状   : 今までは7時間くらい寝ていたが、最近、職場環境が変わってから眠れなくなった。眠れないので最近お酒を多く飲んでいる。

お客さま:
すみません、睡眠薬ってありますか?

登録販売者:
お客さまは眠れなくてお困りですか?

お客さま:
そうなんです。最近、職場で異動になり、慣れないことが多くてストレスが溜まってるのかな。寝ようと思ってもいろいろと考えてしまって、気づくと2時間くらい経っているんです。

登録販売者:
それはお辛いですね。その症状はいつ頃からですか?

お客さま:
4日くらい続いているかな。

登録販売者:
では、最近になって急に眠れなくなったということですね。

お客さま:
そうなんだよ。こんなこと初めてだから……病院行った方がいいのかな?

登録販売者:
市販薬にも睡眠改善薬というお薬があります。一時的な不眠であればお飲みいただけるのですが、いまほかに何か治療中でお薬を飲んでいませんか?

お客さま:
血圧の薬をずっと飲んでるよ。

登録販売者:
血圧が高いのですね。最近とくに高いことはないですか?

お客さま:
眠れないと少し朝高めだけど、日中はいままで通りかなあ。

登録販売者:
ほかに疾患がないようなので、まずはこちらのお薬を試してみても良いかもしれません。このお薬には、風邪薬や鼻水の薬にも使われている、抗ヒスタミン薬が入っています。従来、副作用として扱われている眠気を活用したお薬です。

病院で処方される睡眠薬とは違い、一時的な不眠のためのお薬ですので、もし2~3回服用しても改善しない場合には、病院を受診されてくださいね。高血圧が不眠の原因になっている可能性もあるので、続くようであれば受診してください。

お客さま:
わかりました。睡眠薬ってなんだか怖いイメージがあるんだけど、この薬は市販薬だし安全ってことかな?

登録販売者:
市販薬として使えるように開発されたお薬ですが、お薬である以上副作用はございます。たとえば、喉が乾いたり、尿が出にくくなったりする場合には副作用かもしれないので使用を控えてくださいね。

お客さま:
寝るどれくらい前に飲めばいいの?

登録販売者:
就寝30分前くらいにお飲みください。また、飲んだ後はふらつくことがあるので、早めにお布団に入っておやすみになってくださいね。

それから、お酒と一緒に飲むと危険なので避けてください。ちなみに、お酒は寝つきをよくするイメージがありますが、実は眠りが浅くなるなど逆効果のこともあるんですよ。

お客さま:
ありがとう。じゃあ、これ試してみます!

登録販売者:
何かあれば、またご相談ください。ゆっくりおやすみになってくださいね。

 

接客のポイント

今回のお客さまは、環境の変化や仕事のストレスによる一時的な不眠であることがわかりました。今までに経験したことがない、という訴えから不眠症ではないと判断できます。

50歳程度の中年男性という背景から、前立腺肥大症の既往症のチェックが大事なポイントです。この方のお話からは高血圧のみ治療中とのことなので、前立腺肥大の可能性は低いと判断できます。

ただし、高血圧で治療中という点は念のため確認しておくべきポイントです。高血圧や糖尿病など慢性的な生活習慣病や内臓疾患などが不眠の原因になっているケースがあります。

この方の場合は、一過性の不眠により朝の血圧が高いと訴えていますが、日中の血圧コントロールは良好のようです。念のため高血圧と不眠のリスクを伝えたうえで、改善しない場合には受診を促す指導を行いました

そして、お酒についても睡眠改善薬と併用しないように促すとともに、お酒が不眠を悪化させる可能性があることも伝え、今後にもつながる指導を行いました。

さらに、睡眠改善薬を正しく服用できるようなアドバイスも大切です。服用のタイミングや服用後の行動などまで、お客さまの生活に寄り添い対応しましょう

 

 

薬剤の違いや特徴を知り、適切な情報提供を

不眠は大きくQOL(生活の質)を低下させる問題であり、お客さまは緊急性が高い状態でご来店されます。

十分に不眠の原因と症状を確認したうえで、適切な販売とアドバイスが重要です。

また、不眠はそれ自体が問題なだけではなく、その裏に疾患やストレスなどが隠れている可能性についても考える必要があります。

ぜひ、日々知識と経験を重ねて、街の相談窓口として頼られる登録販売者を目指しましょう。

【執筆者プロフィール】

執筆者

執筆者:笹尾真波

薬剤師兼フリーライター。大学院卒業後は、製薬会社、調剤薬局、ドラッグストア併設店舗などに勤務し、日本チェーンドラッグストア協会主催登録販売者継続研修の教材テキスト作成にも携わる。

現在はライターおよびアドバイザーとして、健康関連、美容医療、サプリメント、漢方、アロマなど、幅広く執筆活動、監修などを行っている。

 

 

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