登録販売者の働き方
2021-02-05
ドラッグストア店長によくある悩みとは?解決のヒントも!
・Before
・After
ドラッグストアをまとめる立場である店長。店舗で働くスタッフに指示を出しつつ、自身も様々な仕事をこなさなければならない立場は責任も重く、とても大変です。仕事をするなかで悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。 今回は、ドラッグストアの店長に求められるスキルややりがいについてまとめ、よくある悩みとその解決方法について解説していきます。
ドラッグストア店長の主な仕事は?
ドラッグストア店長の主な仕事は以下の通りです。
予算や売上、経費(お金)の管理
店長は、本部から割り当てられた予算を使ってより高い利益をあげることが求められます。
各店舗に設定された目標を達成するために、お客さまのニーズや季節に合わせた売り場づくりを行うなど、売り上げをアップさせる施策を常に考えなければなりません。
またそれだけでなく、人件費のコントロールや光熱費、消耗品費などのコスト管理も店長の重要な仕事です。
スタッフ(人)のマネジメント
お金の管理だけではなく、店舗で働くスタッフの育成や管理も店長の仕事です。
売り場のつくり方や接客方法などの指導、パートやアルバイトで働くスタッフのシフト調整を行います。
また、都度スタッフの相談に乗る、仕事ぶりを評価するなども業務の一環であるため、日ごろから細やかなコミュニケーションも欠かせません。
在庫や商品(物)の管理
在庫管理は売上に影響するため、非常に重要な仕事です。
発注量が多すぎると商品を余らせてしまい、少なすぎるとせっかくの販売機会を逃してしまうなど、どちらにしても売り上げ低迷につながってしまいます。
細かく売り上げペースを確認して、適正在庫となるようにコントロールしなければなりません。
また、商品はもちろん、店舗にある消耗品や設備などの管理もしっかり行う必要があります。
店長を任される人の特徴や必要なスキル
ドラッグストアの店長を任される人の特徴は以下が挙げられます。
コミュニケーション能力が高い
店長は、ドラッグストアに訪れるお客さまはもちろん、パートやアルバイト、社員など様々な立場で働くスタッフと話す機会が多くあります。
ここでいう「コミュニケーション能力」とは、単に誰とでも楽しく話すことができる力だけではありません。コミュニケーションをはかるなかで、個々の適性に合わせた仕事を割り当てたり、スタッフ同士の人間関係や悩みを汲んで適切な人員配置を行ったりと、スタッフが働きやすい環境づくりにつなげていく意識も重要です。
指導力がある
担当店舗の売り上げ最大化が課せられる店長は、売り上げを伸ばすためにスタッフの育成や指導にも力を入れなければなりません。
店舗のサービスレベル維持、向上も店長の仕事です。
雇用形態、働くことのできる時間、もっているスキルなどばらばらの各スタッフに対し、自分のやり方を押し付けるのではなく、それぞれの性格や力量、志向などに応じて適切な指導を行う必要があります。
数値管理が得意である
前述の通り、店長は店舗全体のお金の管理を任されています。売り上げの推移を追うのはもちろん、店舗運営に経費がどの程度かかっているのかまでしっかりと把握する意識が必要です。
また、コストをおさえるにはどうすればよいかなど、店舗の金銭状況を見て次のアクションを考えられるかどうかも重要な資質になるでしょう。
体力がある
ドラッグストアは、比較的勤務時間が長く立ち仕事で、品出しなど体力が求められる仕事が多い特徴があります。
また、店長は店舗で緊急事態が起きた場合に休日出勤しなければならない場面も。様々な業務に対応することができる体力が求められる仕事です。

店長の「やりがい」
店舗の管理を任されている店長。様々なスキルが求められ、大変な仕事ではありますがそのぶんやりがいもたくさんあります。
スタッフの成長に関わることができる
店長は率先してスタッフの指導や育成を行う立場です。
自分の指導によってスタッフが成長していく姿を間近で見ることができるのは、店長ならではのやりがいといえます。
目標達成の喜びを感じられる
当然ながら、店長ひとりでは売り上げ目標に届かせることはできません。
目標達成のためには、日々様々な施策を考えたり、スタッフを指導したりと責任の大きい業務が伴います。
しかしその努力が功を奏し、店舗一丸となって目標達成できたときは、大きなやりがいを感じられるでしょう。
年齢に関係なく責任をもって活躍できる
店長になるには、年齢は関係ありません。20代や30代で店長になった場合でも責任ある立場で働けます。
意欲や能力があれば活躍して実績を残せるのも魅力の一つといえるでしょう。
店長によくある悩みとは?
多くのやりがいがある店長ですが、責任も大きいぶん悩みは尽きないもの。ここでは店長によくある悩みについてみていきましょう。
売上目標が高すぎる
スタッフの数や店舗設備に対し、設定されている売り上げ目標が高すぎると悩む方が多いようです。
なかには精一杯工夫しても売り上げ目標が達成できず、仕事に対するモチベーションが下がってしまう場合もあります。
人員管理が難しい
売り上げ目標達成のためには、人件費も考慮して人員配置やシフト管理をする高いスキルが必要になります。
また、ドラッグストアは雇用形態や年齢、立場の異なる人が一緒に働いているため人間関係のトラブルも少なからずあり、店舗運営に悩む店長が多いのも事実です。
サービス残業・休日出勤が多い
店長は店舗の管理を任されている立場です。緊急事態が起きた場合は休日であっても出勤する必要があります。
また、業務が残っていてもほかのスタッフの残業を増やすことができず、店長がサービス残業をするケースも多いようです。
転職コンサルタントに聞く!解決のヒント
店長という立場は責任も重く、多くの悩みを抱えていることが分かりました。
ここでは、転職コンサルタントに聞いた悩み解決のためのアドバイスを紹介していきます。一人で悩みを抱えている方は、参考にしてみてください。
①悩みの原因をしっかりと把握する
自分がなぜ悩んでいるのかをしっかりと理解していない方は意外と多いようです。まずは自分が置かれている状況を整理し、悩みの原因をはっきりさせましょう。
原因を把握することで悩みの本質がわかり、解決方法も見えてきやすくなります。
②業務への慣れで解決することも
店長は店舗全体の状況を把握し、様々な業務をこなす必要があります。スタッフとは異なる気苦労も多く、悩んでいる方も少なくありません。
また、各企業が行っている店長になるための研修と現場での業務のギャップに苦しむことも。
しかし、徐々に業務へ慣れていくうちに解消されることもあります。「慣れれば悩みは解消される」と考えるだけでも気が楽になるでしょう。
③どうしても辛い場合は、転職を検討する
同じドラッグストアであっても、企業ごとに取り組みや制度は異なります。思い切って転職することで、あっさりと悩みを解決できるかもしれません。
一人で解決が難しいときは、転職コンサルタントと一緒にベストな解決策を模索してみましょう。



自分自身の働きやすさも考えて、後悔のない選択を
今回はドラッグストアの店長の仕事内容や、やりがいについて確認し、店長の悩みとその解決方法について解説しました。
店長はスタッフと同じようにお客さまへの対応を行うだけでなく店舗の管理を任されている立場でもあります。
幅広いスキルや知識が要求されるためやりがいがある一方、悩みも尽きない仕事です。
一人で悩みを抱え込んでしまうこともあるかもしれませんが、悩みへの向き合い方がわかれば、おのずと解決方法が見えてくるかもしれません。
また、どうしても耐えられないと感じた場合は登録販売者専門の転職コンサルタントに相談してみましょう。

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