登録販売者の働き方
2021-07-16
ドラッグストア店長必見!店舗マネジメントに必要なスキルとは?
・Before
・After
店舗運営に関わるマネジメント全般を担うドラッグストアの店長。日常業務で忙しいなか、自分が目指す店舗運営ができていないとお悩みの方も多いのではないでしょうか。 今回は、ドラッグストアにおける店舗マネジメントの重要性と、マネジメントに必要なスキルについて解説します。また、スキル向上のために取り組めることについてもあわせて紹介しているので、日々の業務にお役立てください。
ドラッグストア店長が行う店舗マネジメントとは?
まずは、ドラッグストア店長が行う店舗マネジメント業務とはどのような内容なのか確認しておきましょう。
スタッフの管理(人のマネジメント)
スタッフの管理は、大きく人員管理と育成管理に分けられます。
ドラッグストアでは、薬剤師や登録販売者のほか、アルバイトやパートなど様々な立場のスタッフが一緒に働きます。
適切な人員配置はもちろんのこと、シフト作成や業務指示は店長の重要な仕事です。
各スタッフの状況を見ながら繁忙期に対応したり、なるべく有資格者不在の時間が生じないようにしたりと調整を行う必要があります。
また、スタッフの採用や育成も重要な仕事です。日々の指導・教育のほか、目標の設定やフィードバックなども行い、個人の成長を促すことが求められます。
商品・在庫の管理(物のマネジメント)
商品や在庫の管理は、店舗利益を大きく左右する要素です。
実際の業務は担当スタッフに任せることになりますが、店舗全体の動きを確認し、適切な指示を出さなければなりません。
財務管理(お金のマネジメント)
売上増加のための様々な販売施策を行うと同時に、人件費や経費など、営業費用のコントロールを行うのも店長の仕事です。
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店舗マネジメントはなぜ重要?
ここでは店舗マネジメントの必要性や重要性を、ドラッグストア業務の具体例とあわせて詳しく見ていきましょう。
サービスの質向上につながる
人や物の管理は、サービスの質に直結します。ドラッグストアでは接客が重要な業務のひとつですが、人員が不足するとお客さまへ適切な対応を行えません。
また、接客に割ける時間の余裕もなくなり、質も落ちてしまうでしょう。人員管理によって十分な接客体制を整えることで、お客さまの満足するサービスが提供できます。
また、お客さまが必要なときに必要な商品を購入できるようにするには、行き届いた商品管理や売場メンテナンスも欠かせません。
売上の向上につながる
スタッフ一人ひとりにしっかりと教育が行き届き、商品知識や接客能力が上がれば、お客さまのニーズに即した対応が可能になります。
お客さまが求める商品を的確に販売できるだけでなく、ニーズの深堀によって関連商品の販売なども期待できるでしょう。
さらに売り場づくりやPOPの作成をスタッフが行っている場合は、店長がすべて指示せずともスタッフ自らが考えて行動できるようになります。
コストの削減
より多くの利益を確保するためには、コストの削減が重要です。
適切な在庫・商品管理により、無駄な業務や保管コスト、値下げによる損失などの発生を抑えられます。
また、コストのなかで大きな割合を占める人件費は、スタッフのスケジュール管理をきめ細かく行うことによりコントロールが可能です。
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店舗マネジメントに求められるスキルとは?
よりよい店舗マネジメントを行うため、店長に求められるスキルには「目標設定力」「分析・判断能力」「コミュニケーション能力」の3つがあげられます。詳しく見ていきましょう。
目標設定力
店舗には本部から設定された売上・粗利目標があります。
店長は、全体目標をスタッフごとに細分化したり、達成のための行動目標を立てたりといった対応が必要です。
このとき重要なのは、頑張れば達成可能な目標を設定することです。目標が現実的であるからこそ、スタッフのモチベーションが維持できたり目標達成のために必要な行動が明確になったりします。
スタッフが迷うことなく自身の業務に打ち込めるよう、適切な目標設定を意識しましょう。
分析・判断能力
ドラッグストアで売れる商品は、立地や客層など店舗特性によって異なります。
商品展開を行うにあたり、自店の販売分析や顧客分析を正確に行う能力は必須です。
また、利益向上を図るための施策を打ち出すには、データから現状の課題や改善すべき問題点を洗い出す必要があります。
なお、分析・判断能力は数値的な部分だけではありません。店舗スタッフの評価や、適材適所を見極める能力も求められます。
コミュニケーション能力
店舗運営は店長一人の力で行えるものではなく、スタッフの協力があってこそ成り立ちます。
スタッフの能力を最大限に発揮させるためには、普段からしっかりとコミュニケーションをとって、良好な関係を築いておくことが必要です。
さらに、店長とスタッフだけでなく、スタッフ同士のコミュニケーションが円滑に行われるような工夫も求められます。

マネジメントスキル向上のためにできること
ここでは、マネジメントスキル向上のためのポイントを3つご紹介します。
目標に合わせた取捨選択
設定した目標達成のための手段には様々な選択肢があります。
しかし、日々業務で忙しいなかでかたっぱしから実践するのは非効率的です。物事の本質を見極めて最適な施策を選ぶ、取捨選択が求められます。
本質を見極めるためには、様々な視点から考える意識が必要です。
店長としての目線だけでなく、スタッフ目線や顧客目線で物事を捉える癖をつけると良いでしょう。
感情のコントロール
店舗マネジメントにおいてはストレスを感じることも多くあるでしょう。
しかしそのたびに感情を露わにしていると、判断を誤るばかりかスタッフとの信頼関係もゆらぎ、肝心のマネジメントがうまくいかなくなります。
感情をコントロールするには、ストレス発散方法を決めておくことや、休日のリフレッシュが有効です。
こまめに発散できているとイレギュラーな事態にも冷静に対処でき、的確な判断や行動がとれるでしょう。
また、スタッフに対しても常に一定の態度で接することができるため信頼獲得にもつながります。
スタッフとの積極的な会話
日々ともに仕事を行うスタッフとの積極的な会話は、人間関係を良好に保つために重要です。
また、普段の何気ない会話からスタッフが抱えている悩みや不安などを知るきっかけにもなります。
スタッフにとっては店長が自身のことを知ってくれているという安心感につながるでしょう。
またコミュニケーションをしっかり取ることで、店長自身の思いや考えも伝えやすくなり、スタッフのモチベーションアップにも寄与します。
必要なスキルを身につけ、よりよい店舗マネジメントを
店舗マネジメントはドラッグストア店長の重要な業務です。
人・物・お金全般の管理を行わなければならないため難しさもありますが、それ以上のやりがいも感じられるでしょう。
目標を達成できたときやスタッフの成長が実感できたときの感慨は非常に大きなものです。
マネジメントには目標設定力、分析・判断能力やコミュニケーション能力などの幅広いスキルが求められます。
適切な判断やスタッフとの会話などを通して少しずつスキルの向上を目指していきましょう。

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