登録販売者試験
2023-06-15
【登録販売者試験】おすすめ勉強法とは?準備期間や覚え方のコツを解説!
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登録販売者試験の勉強をこれから始めようという方の多くが、「知識がまったくないけれど、どれくらい勉強すればいいの?」「試験は難しいの?合格率はどれくらい?」といった疑問を持っているかと思います。たしかに、試験の難易度や合格までの道のりがはっきりしないと、勉強していても不安を感じるものですよね。 そこで今回は、登録販売者試験の合格率と合格者が実践した勉強のコツ、さらに通学・通信・独学など各学習方法のメリットや費用、学習にかかる期間などを細かくまとめました。
公開日:2020年6月26日
更新日:2021年11月9日
登録販売者の合格率と勉強のコツ
まず、登録販売者の合格率を確認しましょう。そして、過去の合格者がどのようにして登録販売者試験を突破したのか、その勉強のコツをさぐります。
登録販売者の合格率は例年どれくらいか
登録販売者試験の合格率は、ここ数年40%台で推移しています。
試験実施年度 | 全受験者数 | 全合格者数 | 合格率 |
---|---|---|---|
2021年度 | 65,288人 | 28,328人 | 43.4% |
2020年度 | 52,952人 | 21,952人 | 41.5% |
2018年度 | 65,436人 | 26,996人 | 41.3% |
2017年度 | 61,126人 | 26,606人 | 43.5% |
2016年度 | 53,346人 | 23,321人 | 43.7% |
2015年度 | 49,864人 | 22,901人 | 45.9% |
2014年度 | 31,362人 | 13,627人 | 43.5% |
2013年度 | 28,527人 | 13,381人 | 46.9% |
登録販売者試験は、学歴や経験に関係なくだれでも受けることができる試験です。また、合格人数に上限はなく、合格基準をクリアすれば何人でも合格することができます。しかしながら合格率を見る限り、だれもが受かる試験とはいえません。
つまり、登録販売者試験は「だれでも受けることができる試験だが、だれもが受かる試験ではない」のです。
過去の合格者が語る、登録販売者試験を突破するための勉強のコツ
登録販売者試験は、合格率40%と合格率は高くありません。合格するためにはしっかり勉強する必要があります。そこで、過去の試験合格者が実践した勉強方法のコツを、以下にまとめました。
テキストを読み、問題を繰り返し解く
登録販売者試験では、医薬品の効能効果・体の仕組みなど医学薬学的な分野だけではなく、法令等に関する細かい知識も要求されます。覚えるべき内容が膨大なので、インプットが不十分だと試験突破は難しいです。
とはいえ、試験で出題される範囲や頻出ポイントは限られています。試験の3ヶ月前頃からは過去問を解き、試験地の出題傾向を把握することが合格への近道です。なお、法令は頻繁に改定されるので、過去問だけではなく最新の情報もチェックが必要です。
隙間時間をうまく使う
隙間時間をうまく使って、毎日勉強する時間を確保しましょう。通勤・通学の移動時間や、起床後や寝る前の時間などを利用して、勉強を習慣にするのがおすすめです。
日常生活でも知識を取り入れる工夫をする
身近にある医薬品のパッケージ裏面を読む、医薬品と同梱されている添付文書を見る、といったことでも知識の習得は可能です。日常生活でも、積極的に医薬品情報と接するようにしましょう。
名称や成分が覚えられない!覚え方のコツ
登録販売者試験の学習にあたって、漢方や生薬、医薬品の成分などを覚える必要がありますが、似たような漢字やカタカナが並ぶ中で多くの人が覚えるのに苦労しています。
何度も声に出したり紙に書きだしたり、また自分でまとめノートを作ってみたりという方法もお勧めです。
また、名称と作用を結びつけて語呂合わせで覚えるという方法も人気です。
自分で考えるのも面白いですし、語呂合わせを紹介しているWEBサイトなどもあるので、参考にしてみてください。
登録販売者試験合格のための主な学習方法・学習期間
登録販売者試験合格のためには、独学・通学・通信のいずれかの方法で学習しなければなりません。この項では、それぞれの学習方法に向いている人・学習期間・費用などについて具体的にまとめます。
専門学校などに通う
専門学校が向いている人
・一人で学習することが苦手な人
・効率よく勉強したい人
・時間やお金に余裕がある人
・近くに専門学校がある人
専門学校で勉強する場合のメリット
・試験範囲を効率よく勉強することができる
・わからないことは講師にすぐ聞くことができる
・仲間と励まし合うことができる
・途中挫折しにくい
専門学校で勉強する場合のデメリット
・学費が比較的高い
・補習にも料金が発生する場合もある
必要な勉強期間
・資格試験専門の予備校など:数ヶ月
・専門学校や短期大学:2年(1年制や夜間コースがある場合もあり)
費用
・資格試験専門予備校など:5~6万円程度
・専門学校・短期大学など:初年度80万円~150万円以上
学習場所
・基本的に校舎内。自習室がある場合もあり。ただし、自宅学習も必要
テキストを使って独学で勉強する
独学での勉強が向いている人
・自分で学習計画を立てることができる人
・一人でも勉強できる人
・隙間時間の利用が得意な人
・費用を抑えたい人
独学での勉強する場合のメリット
・自分のペースで勉強できる
・思い立ったときにすぐに学習をスタートできる
・費用が少なくてすむ(無料のオンライン講座もある)
独学での勉強する場合のデメリット
・持続的に勉強ができない
・成長スピードが他の勉強法に比べると遅い
・最新の情報が入手しづらい
必要な勉強期間
まったく知識がない場合、知識のインプットに最低150時間必要といわれる(1日3時間×50日)
費用
数千円~1万円程度
学習場所
どこでも可
その他の方法
近年では、YouTubeなどで登録販売者試験の対策動画が無料で公開されていたり、WebサイトやSNS等で過去問の掲載がされていたりと、多種多様な方法で学習することが可能になっています。
無料である分、情報の正確性や信憑性の見極めが重要となりますが、手軽に場所や時間を問わず学習する方法として有用でしょう。
また、登録販売者試験受験のサポート体制が整っているドラッグストアなどに勤務すれば、参考テキストの補助金制度やe-ラーニング講座を利用できる場合があります。
ただし、勉強は勤務時間外に行うのが原則です。
フルタイムで働きながら勉強しようと思うと時間の確保が難しいかもしれません。
しかし、一般従事者として実務経験を積むことができる他、仕事中に医薬品と接する機会が多いため、知識を習得しやすい環境であることも確かです。
登録販売者として一人で医薬品の販売を行うためには直近5年以内に2年以上かつ累計1920時間以上の実務・業務経験が必要なので(※)、一般従事者として働きながら登録販売者試験に合格すれば、研修期間が短くなったり、合格後すぐに店舗管理者要件を満たした登録販売者として働いたりすることもできます。
※管理者要件を満たすための条件はいくつかあります。実務経験の数え方、管理者要件については以下の記事で詳しく解説しています。
▼参考記事
【2021年8月改正】登録販売者の店舗管理者要件が緩和!経過措置の終了についても解説
【2023年改正】登録販売者の管理者要件を解説!「実務経験1年以上」に緩和へ
まとめ
ここ数年、登録販売者試験の合格率は50%を下回っています。しかし、合格者人数に上限があるわけではなく、合格基準をクリアすれば必ず合格できる試験です。知識をしっかりインプットし、過去問を使って繰り返し勉強しましょう。
学習方法としては、通学・通信・独学がありますが、それぞれメリット・デメリットがあります。学習途中で挫折しないようライフスタイルなどにも配慮して、自分にあう学習方法をみつけましょう。
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