転職活動の基本
2022-02-18
【登録販売者の転職】伝わる職務経歴書の書き方
・Before
・After
転職活動の際に提出を求められる職務経歴書は、これまでの経験やスキルを応募先の企業にアピールするための重要な資料の一つです。採用可否の判断材料とされるほか、面接官の手元資料としても用いられます。一方で、履歴書のような定型フォーマットが存在しないため、作成方法に悩んでいる方もいるのではないでしょうか。 そこで今回の記事では、登録販売者の職務経歴書の書き方について、気を付けたいマナーや面接官に伝わる書き方を項目別に解説していきます。
履歴書と職務経歴書の違いは?
履歴書と職務経歴書は、それぞれ目的や記載する内容が異なります。
履歴書は、応募者の基本的なプロフィールを確認するためのものです。
氏名や住所などの基本情報、学歴、職歴などをフォーマット通りに記載します。
一方、職務経歴書はこれまでの経験やスキルを確認するためのものです。
具体的な業務内容や実績を記載します。
履歴書のように決まったフォーマットはなく、ある程度自由に記載できますが、自身の魅力を文章で簡潔にアピールする必要があります。
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知っておきたい職務経歴書の基本的なマナーとは
職務経歴書は、パソコンでの作成が一般的です。
手書きで記入する場合には、履歴書と同様に黒ボールペンを用います。サインペンや鉛筆は不適切です。
用紙は、A4サイズで1~2枚が適量です。
ビジネス文書であることを意識して、以下のことに注意しながら作成しましょう。
・タイトルや見出し、余白を見やすいように調整する
・日付表記は西暦・和暦を統一する
・本文は長くなりすぎないように「一文一義」を原則とする
・語尾は「です」「ます」調を用いる
誤字脱字があると「正確性に欠ける」と判断され、評価が下がります。
作成が終わったら、間違いがないかを必ず見直しましょう。
とくに漢字の変換ミスは気づきにくいため、注意深く確認してください。
【項目別】職務経歴書の書き方
次に、基本的な職務経歴書の書き方を項目別に解説します。
タイトル
中央寄せで「職務経歴書」と記載し、右寄せで提出日と氏名を書きます。
職務要約
登録販売者の転職に実務経験のアピールは必須です。
これまでの業務内容について大枠を3~4行(200~300文字程度)で簡潔にまとめます。
職務要約は最初に目に留まる部分です。
ここで読み手の目に留まらなければ、その先を読んでもらえない可能性もあります。
応募先の企業が求める人物像に近いスキルや経験を端的にアピールしましょう。
職務経歴
これまでに就業したすべての企業名、配属店舗、在籍期間・当時の役職や担当・業務内容を記載します。
業務内容については、店舗の規模などを把握できるよう、売上や従業員数、大まかな来客数などを含めて具体的にまとめましょう。
マネジメント経験や新人の教育経験などがあれば、その期間も記載します。
実績は数字を示して具体的に記載するよう意識しましょう。
なお、退職理由については記載する必要はありません。
もし記載の必要がある場合には、ネガティブな内容は書かないように注意しましょう。
活かせる経験・知識・技術
業務のなかで得た経験や身に付けた知識、スキルについて、箇条書きで簡潔に記載します。
マネジメント経験、パソコンスキル、コミュニケーションスキル、協調性など、登録販売者として必要な要素をまとめましょう。
自己PR
自分の強みと、その根拠を具体的に述べます。
取り組み内容や成果、転職先でどう貢献できるのかを詳しく説明すると良いでしょう。
自分では「できていて当たり前」と思うことが、ほかにはない経験である場合も少なくありません。
これまでの経験での成功体験や工夫したこと、気を付けてきたこと、褒められたことなどを洗い出して記載しましょう。
登録販売者の業務に活かせることであれば、強みを複数例示しても構いません。
長くなり過ぎないよう、200~300字程度でまとめてください。
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職務経歴書で効果的なアピールを行うポイント
職務経歴書では、読み手となる応募先の企業の採用担当者に向けて、自身のスキルや実績をアピールする必要があります。
そのためには、次のポイントを意識して作成すると良いでしょう。
伝わりやすい形式を選択する
まず、職務経歴書には経歴を時系列でまとめる「編年体式」と職務内容ごとにまとめる「キャリア式」の2種類があります。
登録販売者をはじめとする営業職や販売職では、編年体式を用いるのが一般的です。
しかし、異業種からの転職で関連するスキルをアピールしたい場合には、キャリア式の方が良い場合もあります。
自身の経歴を考慮して、魅力を伝えやすい形式を選択しましょう。
実績は数字でアピールする
自身のスキルを具体的に伝えるためには、実績を例示しましょう。
「達成率130%」といったように、数字を入れて記載すると読み手がイメージしやすくなります。
数字がないと、せっかくの実績も具体性を欠きます。
根拠がない場合、むしろマイナスに受け取られる可能性もあるので注意してください。
志望企業の採用基準と求めるスキルを意識して書く
職務経歴書で重要なのは、「自分は応募先の企業が求めるスキルや経験を満たした人材である」点を簡潔に示すことです。
そのため、アピールすべきポイントは、応募先の企業規模や業種、職種によって変わってくる場合もあります。
ドラッグストアをはじめとする小売業で求められるスキルは、接客力やマネジメント能力などでそれほど大きな差はありません。
一方、求められる人物像については企業ごとに異なるため、企業研究を行って把握しておく必要があるでしょう。
なお、調剤薬局に応募する場合は、OTC医薬品の販売経験や丁寧な対応力が評価されます。
このように、企業の採用基準も意識しながらアピールポイントを定めましょう。
店長などマネジメント経験がある場合は必ず伝える
登録販売者の重要なスキルの一つに、店舗運営に関わるマネジメント経験があります。
店長や店舗管理者、役職者の経験がある方は、必ず内容に盛り込みましょう。
店舗を拡大中の企業なら、新規店舗を立ち上げた経験が評価されることもあります。
役職者でなくとも、、新人教育などの経験もアピールポイントです。
簡潔にまとめる
職務経歴書の目的は、自身の経験やスキルをすべて伝えることではありません。
企業の採用担当者が見て、応募者が自社に必要な経験やスキルを有しているかどうかを判断するためのものです。
そのため、記載する内容はポイントを絞り、できるだけ簡潔にまとめることが必要です。
改行や余白をうまく使い、視覚的な読みやすさも意識しましょう。
アピールポイントを少しでも多く記載しようと長文になり過ぎたり、ただの文の羅列になったりすると、読み手は理解しづらくなってしまいます。
要点がうまくまとめられない人だと判断されて、マイナス評価につながる恐れもあるので注意しましょう。
伝わる職務経歴書で内定を勝ち取ろう
今回は、職務経歴書の基本的なマナーや具体的な書き方について解説しました。
職務経歴書は、自身の強みを応募先に知ってもらい、採用につなげるための重要な資料です。
求める人物像に沿って、自身のスキルや経験を根拠となる実績とともにアピールしましょう。
登録販売者の場合には、販売実績はもちろん、店舗運営に役立つマネジメントスキルなどもアピールポイントになります。
スキルを棚卸しして、自分ならではの強みをまとめましょう。
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