転職活動の基本
2026-07-31
登録販売者が失業保険をもらうには?支給金額や手続きの流れを解説
・Before
・After

転職・退職を考えている登録販売者のなかには、失業保険(雇用保険)を受け取れるのか疑問に思う方もいるでしょう。失業保険を受給するには、一定の条件を満たしたうえで所定の手続きを行う必要があります。この記事では、登録販売者が失業保険を受給するための条件や支給額の目安、申請手続きの流れや注意点を解説します。
登録販売者でも失業保険はもらえる?

登録販売者でも失業保険(雇用保険)がもらえるかどうか、不安に感じている方は多いのではないでしょうか。
まずは、失業保険の制度について解説します。
【結論】登録販売者でも条件を満たせば受給できる
登録販売者だからといって、失業保険の対象外になることはありません。
失業保険を受け取れるかどうかは、雇用保険の加入期間や離職理由などによって判断されます。
所定の条件を満たしていれば受給できるため、まずは受給資格を確認しましょう。
そもそも失業保険とはどんな制度か
会社を退職した人が生活の心配をせず安心して再就職活動に専念できるよう、国から支給される公的な手当て
失業保険とは、働く意思と能力があり、積極的に求職活動を行う人を対象とした給付制度です。
離職後の転職活動では収入が途絶えるため、生活への不安を感じる方も少なくありません。
失業保険を受給することで、生活費の負担を軽減しながら、安心して次の仕事探しに取り組めます。
再就職を目指す人を経済的に支え、転職活動を後押しする心強い制度です。
登録販売者が失業保険をもらうための3つの受給条件

登録販売者が失業保険を受給するには、3つの条件を満たす必要があります。
制度の利用を検討している方は、事前にそれぞれのポイントを確認しておきましょう。
失業の状態にあること
失業保険を受給するためには、前提として「失業状態」であることが必要です。
失業状態とは、就職する意思と能力があり、積極的に求職活動を行っているにもかかわらず、就職先が決まっていない状態を指します。
そのため、単なる休職では受給対象になりません。
また、週20時間以上働ける健康状態や就労環境にあることも、受給の条件とされています。
雇用保険の加入期間を満たすこと
失業保険を受給するには、一定期間以上、雇用保険に加入していることが条件です。
原則として、「自己都合退職」の場合は退職前2年間に被保険者期間が通算12か月以上必要です。
一方、会社の倒産や解雇などによる「会社都合退職」の場合は要件が緩和され、退職前1年間に被保険者期間が通算6か月以上あれば受給対象となります。
| 退職理由 | 必要な被保険者期間 |
|---|---|
| 自己都合 | 退職前2年間に通算12か月以上 |
| 会社都合 | 退職前1年間に通算6か月以上 |
なお、短時間勤務や契約社員、アルバイト、パートなど雇用形態は問われず、条件を満たしていれば被保険者期間として通算されます。
再就職の意思と能力があること
失業保険を受給するには、再就職する意思と能力があると認められなければなりません。
具体的には、健康状態に問題がなくすぐに働けることや、子育て・介護などの家庭事情によって就職が妨げられていない状態を指します。
そのため、働く意思があっても、以下のような理由で「すぐに就職できる状態ではない」と判断された場合は、基本手当を受給できません。
- 病気やけがのため、すぐには就職できないとき
- 妊娠・出産・育児のため、すぐには就職できないとき
- 定年などで退職して、しばらく休養しようと思っているとき
- 結婚などにより家事に専念し、すぐに就職することができないとき
出典:厚生労働省「基本手当について」
また、受給中はハローワークで求職登録を行い、定期的に求職活動の実績を報告する必要があります。
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登録販売者の失業保険の給付金額と支給期間の目安

登録販売者の失業保険の給付金額と、支給期間の目安について解説します。
再就職までの計画を立てる際に重要なので、チェックしておきましょう。
基本手当額の目安
失業保険の基本手当額は、退職前6か月間の総支給賃金を180日で割って算出する「賃金日額」をもとに決まります。
1日あたりの支給額である「基本手当日額」は、賃金日額に雇用保険制度で定められた給付率を掛けて算出されます。
給付率は50~80%程度で、賃金が低い人ほど高く設定される仕組みです。
ただし、高収入者については支給額に上限が設けられています。
給付金額の算出方法
給付金額の算出方法は、年齢や賃金によって以下のように定められています。
最新の金額は、厚生労働省の公式情報をご確認ください。
| 離職時の年齢 | 賃金日額 | 給付率 | 基本手当日額 |
|---|---|---|---|
| 29歳以下 | 3,014円以上 5,340円未満 | 80% | 2,411円~4,271円 |
| 5,340円以上 13,140円以下 | 80~50% | 4,272円~6,570円 | |
| 13,140円超 14,510円以下 | 50% | 6,570円~7,255円 | |
| 14,510円(上限額)超 | - | 7,255円(上限額) | |
| 30~44歳 | 3,014円以上 5,340円未満 | 80% | 2,411円~4,271円 |
| 5,340円以上 13,140円以下 | 80〜50% | 4,272円~6,570円 | |
| 13,140円超 16,110円以下 | 50% | 6,570円~8,055円 | |
| 16,110円(上限額)超 | - | 8,055円(上限額) | |
| 45〜59歳 | 3,014円以上 5,340円未満 | 80% | 2,411円~4,271円 |
| 5,340円以上 13,140円以下 | 80〜50% | 4,272円~6,570円 | |
| 13,140円超 17,740円以下 | 50% | 6,570円~8,870円 | |
| 17,740円(上限額)超 | - | 8,870円(上限額) | |
| 60〜64歳 | 3,014円以上 5,340円未満 | 80% | 2,411円~4,271円 |
| 5,340円以上 11,800円以下 | 80~45% | 4,272円~5,310円 | |
| 11,800円超 16,940円以下 | 45% | 5,310円~7,623円 | |
| 16,940円(上限額)超 | - | 7,623円(上限額) |
出典:厚生労働省「雇用保険の基本手当日額が変更になります」
※2026年6月時点の情報です。
たとえば、登録販売者の平均月収約21.7万円(平均年収約384.8万円)をモデルに算出してみましょう。
賃金日額==約7,233円
基本手当日額=7.233円×68%※=約4,918円
※30~44歳の給付率(80~50%)をベースに算出しております。
また、年齢に応じた基本手当日額の上限は以下です。
| 年齢 | 基本手当日額の上限額 |
|---|---|
| 30歳未満 | 7,255円 |
| 30歳以上45歳未満 | 8,055円 |
| 45歳以上60歳未満 | 8,870円 |
| 60歳以上65歳未満 | 7,623円 |
出典:厚生労働省「基本手当について」
受給期間中は、基本手当日額に基づき、ハローワークで認定された日数分の手当が4週間ごとにまとめて支給されます。
なお、給付率や支給上限額は、年齢や退職前の賃金水準によって異なります。
正確な支給額や受給総額を確認したい場合は、管轄のハローワークへ相談してみましょう。
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退職理由(自己都合・会社都合)による給付日数の違い
| 自己都合退職の場合 | 会社都合退職の場合 |
|---|---|
| 通常待期期間の7日間と1ヶ月(要件により3ヶ月)の給付制限の後から支給開始 受給できる日数は一般的に90日から150日 | 待期期間の7日後からすぐに支給開始 適用される日数は90日から最大330日とされることもある |
失業保険の給付日数は、年齢や退職理由によって異なります。
たとえば、ハラスメントや長時間労働などのやむを得ない事情で退職した場合は、「会社都合退職」と同様に特定受給資格者として扱われ、給付日数が優遇されることがあります。
受給できる期間は状況によって変わるため、ご自身の退職理由や条件に応じた給付日数を事前に確認しておきましょう。
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登録販売者が失業保険を申請する手続きの流れ

失業保険の手続きをする際は、申請をスムーズに進められるようにすることが大切です。
収入が途切れ、金銭的な不安を感じやすい期間でもあるため、想定通りのスケジュールで受給できるように、事前にしっかり確認しておきましょう。
1.離職票を受け取ってハローワークで求職を申し込む
登録販売者が失業保険を申請する際は、退職後に勤務先から受け取る「雇用保険被保険者離職票」(離職票)を用意し、お住まいの地域を管轄するハローワークで求職の申し込みを行います。
手続きの際には、離職票のほか、下記の書類の提出が必要です。
- 離職票-1
- 離職票-2
- マイナンバーカード
マイナンバーカードを持っていない場合は下記の2つ
①個人番号確認書類:通知カードもしくは、個人番号の記載のある住民票(住民票記載事項証明書)
②身元(実在)確認書類:ⅰ運転免許証、運転履歴証明書、官公署が発行した身分証明書・資格証明書(写真付き)など※いずれか1種類
ⅰの書類を持っていない場合は、ⅱのうち異なる2種類(コピー不可)
ⅱ公的医療保険の資格確認書、児童扶養手当証書など - 写真2枚
- 本人名義の預金通帳(一部の金融機関を除く)
ハローワークで受給資格の確認が完了すると、「雇用保険受給資格者のしおり」が交付され、失業保険の受給に向けた手続きが進みます。
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2.受給説明会に出席し、失業認定日にハローワークへ行く
求職の申し込み後は、ハローワークから「受給説明会」の案内があります。
説明会では、失業保険の受給条件や認定までの流れ、求職活動の実績要件などについて説明されます。
不明な点があれば、その場で確認しておきましょう。
通常、申し込みから約4週間後に初回の「失業認定日」が設定されます。
認定日には、受給資格者証と失業認定申告書を持参し、申し込み後の求職活動について状況を報告します。
3.失業の認定を受けて受給する
認定日に求職活動の実績を報告し、失業の認定を受けると、一般的には約1週間以内に指定口座へ基本手当が振り込まれます。
失業認定と基本手当の支給は、原則として4週間ごとに繰り返される仕組みです。
なお、自己都合退職の場合は7日間の待期期間に加え、原則として1か月の給付制限が設けられています。
一方、会社都合退職の場合は給付制限がないため、より早く失業保険を受給できます。
登録販売者が失業保険をもらう際の5つの注意点

登録販売者が失業保険をもらう際、条件や手続きに不備があると、受給の遅れや減額につながる可能性があります。
また、受給だけでなく登録販売者としての復職に影響を出さないためにも、あらかじめ確認しておきましょう。
管理者要件(実務経験)のブランク期間に注意する
登録販売者が失業保険を受給する際は、管理者要件(実務経験)のブランク期間に注意が必要です。
登録販売者が「店舗管理者」として勤務するには、「直近5年間で通算24か月以上かつ1,920時間以上の実務経験」などの所定の要件を満たさなければなりません。
退職後のブランク期間が長くなると、管理者要件を満たせなくなる可能性があります。
その場合、再び「研修中」の登録販売者として経験を積み直さなければならないケースもあります。
店舗管理者として早期に復職したい方は、失業保険を受給しながらもブランク期間が長引かないよう意識して転職活動を進めましょう。
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支給が始まるまでにタイムラグがある
失業保険は申請後すぐに受給できるわけではなく、実際に給付が始まるまでには一定の期間が必要です。
受給資格が決定すると、まず一律7日間の「待期期間」が設けられ、その後、失業認定を受けたうえで給付が開始されます。
そのため、申請から初回の支給までの間は収入が途絶える可能性があります。
生活費に困らないよう、あらかじめ余裕を持った資金計画を立てておくことが大切です。
受給中のアルバイトに制限がある
失業保険の受給中でもアルバイトは可能ですが、働く日数や時間、収入によっては受給に影響が生じる場合があります。
とくに、7日間の待期期間中に働くと、その日数分だけ待期期間が延長されます。
また、受給期間中は収入額や労働時間に応じて、失業保険が減額されたり支給が先送りされたりする可能性があります。
アルバイトの勤務実績は正確に申告する必要があるため、不明な点や不安がある場合は、事前にハローワークへ相談しましょう。
定期的な求職活動の実績が必要になる
失業保険を受給している間は、失業認定日に提出する失業認定申告書で、求職活動の実績を報告する必要があります。
必要な実績数を満たしていなかったり、虚偽の申告をしたりした場合は、失業保険を受給できません。
応募した求人や企業とのやり取りは正確に記録し、継続的に求職活動を行いましょう。
なお、ハローワークでの相談だけでなく、転職エージェントへの相談も求職活動実績として認められます。
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雇用保険の加入期間がリセットされる
失業保険を受給すると、それまでの雇用保険の加入期間はリセットされる点にも注意が必要です。
再就職後に短期間で退職した場合は、失業保険の受給に必要な加入期間を満たせず、再び受給できない可能性があります。
再度失業保険を受給するには、再就職先で雇用保険に一定期間加入し、受給要件を改めて満たす必要があります。
失業保険を受給しながら登録販売者として再就職を進める際のコツ
失業保険を受給しながら登録販売者として再就職を目指す場合、いくつかのコツを押さえることが大切です。
スムーズに転職活動を進めるために、ぜひ参考にしてください。
業務内容や給与など希望の働き方を整理する
失業保険を受給しながら登録販売者として再就職を目指す際は、まず業務内容や給与、勤務時間など、自分が希望する働き方を整理することが大切です。
転職は、前職で感じていた不満や課題を見直し、よりよい職場を選ぶ絶好の機会でもあります。
希望条件を明確にしたうえで、自分に合った求人を探していきましょう。
また、目先の労働条件だけでなく、将来どのようなキャリアを築きたいのかまで考えておくことも重要です。
理想のキャリアパスを明確にすることで、自分に合った職場を見極めやすくなり、登録販売者として長く働ける環境に出会える可能性が高まります。
信頼できる転職エージェントに相談する
失業保険を受給しながら登録販売者として再就職を目指すなら、信頼できる転職エージェントを活用するのがおすすめです。
転職エージェントへの相談や求人への応募は、失業保険の受給に必要な求職活動実績としても認められています。
登録後は専任のキャリアアドバイザーが希望条件に合った求人を紹介してくれるほか、履歴書や職務経歴書の添削、面接対策などのサポートも受けられます。
転職活動の負担を軽減しながら効率的に進められるため、納得のいく再就職につながるでしょう。

登録販売者の失業保険に関するよくある質問
失業保険の申請には、受給条件や方法などで迷うポイントが多くあります。
疑問に持ちやすい点をQ&A形式で解説するので、ぜひ参考にしてください。
Q.登録販売者が自己都合で退職した場合、失業保険はいつから支給される?
自己都合退職の場合、7日間の待期期間に加え、原則1か月の給付制限があります。
そのため、ハローワークで手続きをしてから実際に支給が始まるまでには、2か月程度の期間が必要です。
受給までの生活資金は、事前に余裕を持って準備しておきましょう。
Q.職業訓練をしながら失業保険を受給できる?
訓練期間中は給付日数が延長されるほか、通所手当(交通費)などが上乗せされる場合もあります。
希望する場合は、早めにハローワークの窓口で相談しましょう。
Q.登録販売者試験のために通信講座を受講した場合、教育訓練給付金はもらえる?
指定講座の受講を修了した場合、受講費用の20%(最大10万円)が支給されます。
ただし、支給には雇用保険の加入期間などの条件があるため、受講前にハローワークや講座の公式サイトで確認しましょう。
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Q.失業保険の基本手当受給中に再就職した場合はお祝い金がもらえる?
再就職後に支給されるのは、「お祝い金」ではなく「再就職手当」です。
支給には失業保険の給付日数が3分の1以上残っていることや、1年以上の雇用が見込まれることなどの要件があります。
受給を希望する場合は、事前に細かい条件を確認しておきましょう。
登録販売者も失業保険を活用して、安心して再就職を目指そう
登録販売者が失業保険を受給するには、雇用保険の加入期間や働く意思・能力があることなど、一定の条件を満たす必要があります。
また、受給中はアルバイトの扱いや、ブランク期間が管理者要件に与える影響についても事前に確認しておくことが大切です。
制度を正しく理解し、転職エージェントなども活用しながら計画的に転職活動を進めましょう。
登録販売者としての転職は、これまで培ってきた知識や経験を活かしながら、より理想に近い働き方を実現するチャンスです。
チアジョブ登販では、希望条件に合った求人の紹介はもちろん、応募書類の作成や面接対策など転職活動を幅広くサポートしています。
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【執筆者】
チアジョブ登販編集部
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