転職活動の基本
2021-11-09
登録販売者のかしこい就職・転職方法とは?紹介会社ってどうなの?
・Before
イベント企画会社
カスタマーサポート部門
・After
イベント企画会社
カスタマーサポート部門
登録販売者の専門性を活かしてより良い環境で働くためには、かしこい就職・転職方法を知ることが重要です。そこで今回はさまざまな就職・転職方法や紹介会社利用のメリット・デメリット、さらに登録販売者のキャリアパスについて解説します。
公開日:2020年5月1日
更新日:2021年11月9日
みんなどうしてる?登録販売者の就職・転職方法
登録販売者試験に合格した後、一人で医薬品を販売できる登録販売者として働くためには直近5年以内に2年以上かつ累計1920時間以上の実務・業務経験を積み、店舗管理者の要件を満たすことが重要です(※)。
そこで、実務・業務経験の有無や現職の状況に応じて、どのような就職・転職パターンがあるか解説していきましょう。
※管理者要件を満たすための条件はいくつかあります。実務経験の数え方、管理者要件については以下の記事で詳しく解説しています。
▼参考記事
【2021年8月改正】登録販売者の店舗管理者要件が緩和!経過措置の終了についても解説
未経験者が登録販売者として就職・転職するまで
現在登録販売者として働いていない場合を3つのパターンに分けて解説します。
①実務経験がなく他業種に就職している場合・無職の場合
登録販売者試験に合格したら、一般用医薬品を販売する企業へ就職・転職しましょう。
一般用医薬品を販売する店舗に就職しなければ、単なる「合格者」にとどまってしまい、登録販売者としてのキャリアを積むことができません。
②過去に実務経験があるが他業種で就職している場合・無職の場合
この場合も、登録販売者試験に合格後、一般用医薬品を販売する企業へ就職・転職しましょう。
そして、過去に実務経験がある場合は、実務経験を積んだ際に勤務していた企業に「実務従事証明書」を発行してもらいましょう。
実務従事証明書がある状態なうえ、要件を満たしていれば、店舗管理者として働くことができます。
③現在ドラッグストアなど一般用医薬品を販売している店舗で勤務している場合
現在ドラッグストアなどに就職していて、直近5年以内に2年以上かつ累計1920時間以上の実務経験がある場合は、試験合格後すぐに店舗管理者要件を満たした登録販売者として働くことができます。
転職する場合は、できるだけキャリアが途切れないように気をつけましょう。
実務経験が2年に満たない場合や累計時間数が1920時間に満たない場合、試験合格後は研修中の登録販売者として働きます。
研修中の登録販売者でも実務経験がある人は有利に転職できますが、現在の職場で2年以上の実績を積んでから転職すると、より良い雇用条件を獲得できる可能性があります。
状況に応じて判断しましょう。
登録販売者試験合格後の転職に関する注意
現行法において、登録販売者試験は一度合格すれば一生失効することがなく、生涯使える資格といえます(2021年11月時点)。
ただし実務経験が必要であるということや、今後法律が変わり、自動車運転免許のように更新が必要になる可能性は否定できません。
合格後は最新の知識を学び続けるためにも、なるべく早く登録販売者として働き始めるようにしましょう。
なお、直近5年以内でなくとも、過去に実務経験を積み、一定の条件を満たすことで店舗管理者として働ける場合があります。
ご自身の状況と照らし合わせてキャリアを考えましょう。
▼参考記事
【2021年8月改正】登録販売者の店舗管理者要件が緩和!経過措置の終了についても解説



登録販売者がより良い環境で働くには応募方法も大事!
登録販売者が就職・転職する方法としては、企業へ直接応募(自己応募)・知り合いからの紹介・紹介会社の利用などが考えられます。そこで、それぞれの応募方法のメリットやデメリット、注意点などを解説します。
自己応募で就職・転職する場合
登録販売者を募集している企業へ直接応募する場合、人材を募集している企業のすべてに応募することができます。
ただ、自己応募では面接内容や選考基準はなかなか分かりません。選考のハードルは高いといえるでしょう。
書類選考の時点で落とされてしまう人や、不合格理由が分からず何社も連続で落ちる経験をする人も。
また、企業の責任者や人事担当者と直接対峙することになるので、勤務条件の交渉がなかなか切り出せないこともあります。
知り合いの紹介で就職・転職する場合
知り合いの紹介で就職・転職する場合は比較的入社がスムーズに決まるようです。
しかし、入社後に不満があってもいいづらい・嫌なことがあっても辞めづらい・紹介してくれた人との関係に変化が生じる可能性がある、など人間関係のしがらみに悩むことも少なくありません。
紹介会社を通して就職・転職する場合
紹介会社を利用する場合、すべての企業が紹介会社を利用しているわけではないので、応募できる企業が限定されています。
ただ、大手企業の多くは紹介会社を利用しています。ドラッグストア業界は他業界に比べても大手企業が多いため、登録販売者の方にとっては紹介会社を使うことのデメリットは少ないといえるでしょう。
紹介会社によっては、登録販売者募集企業の紹介だけではなく、面接対策・企業に対する紹介状の作成・就職条件の交渉などに対応してくれることもあります。
また、登録すれば、条件が良く人気の高い「非公開求人」を紹介してもらえることもあります。
費用は一切無料でサービスを受けられるため、効率的な転職をしたい方、プロのサポートを受けたい方は一度登録してみるのもいいでしょう。
なお、紹介会社はすでに登録販売者として働いている人だけではなく、資格取得見込みの人でも登録することができます。
自己採点で合格可能性が高いと判断できる場合には、登録してみることをおすすめします。転職市場や業界動向なども教えてもらえるため、資格取得後のイメージが湧きますよ。

登録販売者の主なキャリアパス
就職・転職方法についてお伝えしましたが、ここから登録販売者が目指すことができる、さまざまなキャリアパスを紹介します。
店舗管理者や店長、エリアマネージャーなどの道を進む
ドラッグストアなど小売店舗での経験・実績を着実に積み上げることで、店舗管理者や店長、さらにはエリアマネージャーやバイヤー、そして店舗開発や従業員教育など、いわゆる本社業務に携わる立場に昇進する道もひらけてきます。
企業によっては、登録販売者であることを昇進や人事考課の条件にあげていることもあるので、登録販売者試験合格は昇進への登竜門ともいえるかもしれません。
店舗経験を活かし別のキャリアを築く
登録販売者として医薬品販売に従事するだけでなく、店舗管理者としてマネジメントにもかかわるようになれば、将来的にコンビニエンスストアやフランチャイズ店などのオーナーとして独立・開業することも夢ではありません。
また、専門知識を活かして、製薬企業の営業・エステサロンでの健康アドバイザー・高齢者の多い介護現場で薬の適正使用にかかわるなど、幅広い職種・分野で活躍することもできます。
ダブルライセンスで、より専門的な活躍が期待できる
すでに、ケアマネージャーや介護福祉士、整体師などの資格を持っている人、あるいはこれから取得予定の人にも、登録販売者の資格はおすすめです。医療にかかわるこれらの分野では、登録販売者としての知識を活かすことができるでしょう。
また、肌に最適な化粧品を選択するプロフェッショナル「コスメコンシェルジュ」や、食を通じて人の健康と美を支える「ヘルシー&ビューティーフードアドバイザー」など、美容や化粧品に関する資格とのダブルライセンスも、キャリア形成に役立ちます。
まとめ
登録販売者は、試験に合格しても管理者要件を満たさなければ一人で医薬品を販売することができません。
試験に合格したら、なるべく早く登録販売者として働き始めるようにしましょう。
就職先を探す際には、雇用条件だけではなく、思い描くキャリアプランをかなえやすい企業に就職すると良いですね。
登録販売者として順調にキャリアを積めば、知識や経験を活かして、より幅広い分野で活躍することができます。
上手に就職・転職して、キャリアアップを目指しましょう。

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