登録販売者の働き方
2021-06-11
ビューティーアドバイザーとは?ドラッグストアで役立つスキルを紹介
・Before
・After
お客さまへ化粧品の提案や販売を行うビューティーアドバイザー(美容部員)。近年では化粧品を扱うドラッグストアでもそのニーズが高まっており、ドラッグストアで役立つスキルの一つとなりました。 今回は、ビューティーアドバイザーの仕事内容や求められるスキルについて解説します。あわせて登録販売者がビューティーアドバイザーを行うメリットも紹介するので、活躍の場を広げたいとお考えの方はぜひ参考にしてください。
ビューティーアドバイザーとは
まずはビューティーアドバイザーの仕事内容や、必要とされるスキルについて解説します。ビューティーアドバイザーとは、お客さまに化粧品を提案・販売する仕事で、美容部員とも呼ばれます。
お客さま一人ひとりに最適な商品を提案したり、使用感を体験してもらったりして、購入へとつなげていきます。
仕事内容
ビューティーアドバイザーの主な仕事は、お客さまへのカウンセリングを通じた化粧品の販売です。具体的には以下のような業務を担います。
■商品の試用やメイクアップ・スキンケアの実施
■新商品の提案
このほかに、販売に付随する顧客・商品管理なども重要な仕事です。
店舗によっては、販売に加えてエステなどの美容サービスを提供する場合もあるでしょう。
ビューティーアドバイザーになるには資格が必要?
ビューティーアドバイザーとして働くために必須となる資格はとくにありません。
実際に採用されてから研修やOJTを通じて学べる会社がほとんどで、間口は広いと言えるでしょう。
一方で、信頼されるビューティーアドバイザーになるには幅広い知識が求められ、スキルアップが欠かせません。
そのため、化粧品メーカー各社の商品特徴をおさえるのはもちろん、メイクアップ講座に通ったり美容に関する民間資格を取得したりして実力を高めていく方も多いです。
ビューティーアドバイザーとして働く方が取得して役立つ資格には、「日本メイクアップ技術検定試験」や「スキンケアアドバイザー資格」「日本化粧品検定」などがあげられます。
企業によっては資格取得にかかる出費への補助があるなど、スキルアップ支援を積極的に行っている場合も。福利厚生をしっかりと確認しておきましょう。
ビューティーアドバイザーに求められるスキル
■化粧品に関する正しい知識
化粧品には数多くの種類・美容成分があり、特徴や使い方は様々なので、それぞれについて詳細な知識を持っておく必要があります。
お客さまのお悩み解消に役立つ商品を即座に判断でき、説明や質問へも答えられるようにしておかなければなりません。
■スキンケアやメイクアップの技術
お客さまにメイクやスキンケアを提案するために、実際に商品をお試しいただく機会も多くあります。
そのため、知識のみならず実際のメイクやスキンケアの技術を磨くことも欠かせません。
■コミュニケーション能力や接客スキル
ビューティーアドバイザーは、お客さまの希望や現在のお悩みについてカウンセリングを通じて把握し、お客さま一人ひとりにあった商品を提案しなければなりません。
お客さまの希望や悩みを聞き取り、わかりやすい説明ができるコミュニケーション能力や、お客さまに満足していただける接客スキルが必要です。
■トレンドをいち早く把握するスキル
化粧品業界はトレンドの移り変わりが早いです。季節ごとに出る新商品や、時代に合ったメイク・美容法を常にキャッチアップし、お客さまに提案していくスキルも必要になります。
ドラッグストアで働くビューティーアドバイザーの特徴
百貨店や化粧品のみならず、ドラッグストアでも活躍するビューティーアドバイザー。
ドラッグストアは、ビューティーアドバイザーとして働くにあたり、百貨店や専門店にない特徴があります。
地域密着で働ける
ドラッグストアは地域密着型が多く、近くに住むお客さまが気軽に訪れる環境です。
「お客さまへ親身になって、じっくりと接客したい」「幅広い世代の美容に関わりたい」という方に向いているでしょう。
様々な化粧品メーカーから提案できる
百貨店や専門店で働くビューティーアドバイザーは化粧品会社に所属しているため、提案・販売するのは、自社商品に限られます。
しかし、ドラッグストアでは店舗で取り扱う様々な化粧品メーカーから商品の提案ができ、多くの選択肢からお客さまに適したものをおすすめすることが叶います。
本当に自分が良いと思った商品をお勧めできるのは、ドラッグストアでビューティーアドバイザーとして働く大きな魅力と言えるでしょう。
化粧品以外のレジ対応や品出しなどを行う場合も多い
ドラッグストアでは化粧品以外の商品も数多く取扱います。
そのため、店舗環境によっては化粧品以外のレジ対応や品出し、売り場づくりなどを手伝う機会も出てくるでしょう。
化粧品の販売に限らず、様々な商品の販売や店舗運営に関わりたい方に向いています。
一方で、ビューティーアドバイザーとしての活躍を第一とお考えなら、化粧品専任で働ける環境かどうかを確認しておく必要があるでしょう。

登録販売者がビューティーアドバイザーを行うメリット
ドラッグストアで働く登録販売者には、医薬品だけでなく化粧品を販売する機会が多くあります。
ビューティーアドバイザーのスキルは日々の業務にも役立ち、専門性を身に着けることで評価される場合も多いでしょう。
ここからは、登録販売者がビューティーアドバイザーを行うメリットについて具体例を紹介します。
医薬品や健康食品などの活用アドバイスができる
肌の外側につける化粧品だけでなく、内側からも美しくなることを目指す「内外美容」が注目されているように、いまやスキンケアには肌を作る体の健康も重要です。
ドラッグストアは医薬品やサプリメント、健康食品など様々な商品を扱っています。
医薬品の知識を持つ登録販売者であれば、化粧品だけでなくインナービューティーに活用できる数多くの商品から、よりお客様のニーズに合ったアドバイスが可能になるでしょう。
化粧品の成分に着目して一人ひとりに合ったアドバイスができる
登録販売者は一般のビューティーアドバイザーにはない医薬品の知識をもっているため、「美容に役立つ成分」という観点からお客さまにアドバイスできる点が有利です。
スキンケア商品のなかには、有効成分が含まれた医薬部外品に該当するものもあります。
登録販売者がビューティーアドバイザー業務を担当する場合には、効果・効能を正確に説明できるだけでなく、必要に応じて外用薬を提案するといったより適切な対応も可能です。
納得感のある説明により、お客さまにも信頼されやすくなるでしょう。
転職の選択肢が広がる
専門性を身につけることで、業務の幅が広がるのはもちろんスキルアップへの前向きな姿勢をアピールでき、転職市場で評価されやすくなる傾向にあります。
また、医薬品知識に加え美容に関する知識と接客経験を生かして、化粧品会社やエステティックサロンなどの美容業界への道も広がるでしょう。
近年、ビューティーアドバイザーがスキルアップのために登録販売者資格の取得を目指すケースも増えています。
すでに資格をもつ登録販売者のビューティーアドバイザーは即戦力としての活躍が期待できるため、求人のニーズは高いのです。
専門性を磨き、キャリアの幅を広げましょう
医薬品のみならず化粧品も数多く扱うドラッグストアでは、美容に関する知識やスキルが身につくビューティーアドバイザーのスキルは大きな強みとなります。
さらに、医薬品や人体の働きについて基礎知識を持つ登録販売者がビューティーアドバイザーを担当すれば、体内からの美しさについてもアドバイス可能です。
お客さまのお悩みに対して、化粧品の範囲にとどまらず最適な提案を行えることは、登録販売者の大きなメリットと言えます。
ドラッグストアのビューティーアドバイザーなら、登録販売者の知識も化粧品の知識も生かせます。
化粧品や美容に強い関心があるなら、ぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか。

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