登録販売者の働き方
2023-01-13
ドラッグストアでの人間関係で多い悩みは?対策と入社前に雰囲気を知るポイントも解説
・Before
・After
どの職場でも人間関係の悩みはつきもの。さまざまな職種や雇用形態の人が一緒に働くドラッグストアも、例外ではありません。今回は、ドラッグストアでよくある人間関係の悩みの内容と対処法を紹介します。さらに、人間関係に関する理由で転職を検討している登録販売者の方に向けて、入社前に職場の雰囲気を知るためのチェックポイントも解説しているので、参考にしてください。
ドラッグストアの人間関係が難しい理由
ドラッグストアで人間関係に関する悩みが起こりやすい理由には、主に次の3つがあります。
1.異なる職種や立場の人が一緒に働く環境のため
ドラッグストアでは、登録販売者や薬剤師、美容部員、パート、アルバイトの方など、異なる職種や立場の人が一緒に働いています。
そのため、共通認識をもつことが難しく、意見が対立しやすい環境なのです。
たとえば、店舗の売上が自身の評価に直結する社員と時給で働くアルバイト・パートスタッフでは、仕事への向き合い方やモチベーションも少なからず異なります。
その結果、ささいなことで意見が対立し、関係がぎくしゃくしてしまう可能性があるのです。
また、職場によっては給料や待遇に関する不満が人間関係の悪化につながります。
手当をもらえる資格者や勤務時間の制限がある人の働き方には、不満が集まりやすいので注意が必要です。
2.社歴の長いスタッフとの関係性が難しい
社歴の長い店舗スタッフがいる職場では、人間関係の歪みが起きやすくなります。
正社員の転勤があるチェーン店の場合、社歴が長く経験豊富なアルバイトスタッフが、店長や社員よりも実質的な権力をもっているケースもあるでしょう。
なかには、いわゆる「お局さま」のような人がいて、人間関係に苦労することもあるようです。
3.社員登用や昇格に関わる妬みなどが出てくるため
多くのドラッグストアでは、パートやアルバイトの社員登用や昇格試験を行っています。
その結果によって、時給アップやキャリアアップが叶うわけです。
ただし、社員登用や昇格試験を受けるには、上司や本部の推薦が必要です。
推薦を受けたいのに受けられない人がいると、受けられる人への妬みなどによって人間関係の悪化につながることがあります。
ドラッグストアの人間関係に関する悩みへの対処法
前述の通り、ドラッグストアの人間関係の悩みの要因はさまざまです。
適切に対処すれば、改善できる内容ももちろんあります。
次は、解決に向けてすぐにできる対処方法を紹介します。
適度なコミュニケーションを心掛ける
コミュニケーションが不足していると、予想していないところで誤解や思い込みが生まれます。
日頃からコミュニケーションを取り、互いのバックグラウンドへの理解を深めることで、不要なトラブルを防止しましょう。
社員でパートやアルバイトとうまくいかないと悩んでいる方は、指示を出したり話をしたりするときにその理由について触れ、自分の真意を伝えることが大切です。
上司との関係に悩むときも、しっかりと自分の意見をぶつけてみると良い方向に向かうことがあります。
上司に相談する
人間関係の問題で業務に支障があるなら、上司(店長など)に相談することも有効です。
当事者同士で話し合いをする場合、1対1でなく、第三者に入ってもらうことで、冷静に話し合いができます。
上司に相談しても解決が見込めない場合や、パワハラなど上司が原因の場合には、店舗のスーパーバイザーや人事、会社の相談窓口を頼りましょう。
配属店舗の変更を希望する
現在の店舗スタッフのなかで特定の人物との関係に問題がある場合、配属店舗の変更を希望するのも一つの方法です。
店舗を変えて関わる機会をなくせば、現在の悩みはリセットされるでしょう。
ただし、異動先で同様の問題が起こる可能性はあります。
人間関係が理由の転職で失敗しないためには?
人間関係の悩みがつらく解決が難しい場合には、転職も有効な手段です。
しかし、人間関係が原因での転職ではうまくいかないことも多くあります。
ここからは、人間関係が理由の転職で失敗しないための方法を5つ紹介します。
1.入社前に職場の雰囲気を知る
転職をしても、次の勤務先で問題が起こらないとは限りません。
人間関係の良好な職場に転職したいなら、実際に店舗を訪問したり利用したりして、職場の雰囲気を早めにチェックしておくことが重要です。
2.転職理由を「人間関係」以外で答えられるようにする
人間関係を理由とした転職は多い一方、転職理由を正直に人間関係と伝えるのは印象が悪くなるためNGです。
人付き合いはどこでもついて回るうえ、本人に問題がある可能性も疑われるためです。
転職理由を聞かれたときは、人間関係以外の理由を答えられるようにしておく必要があります。
3.紹介予定派遣で働いてみる
紹介予定派遣で働いてみるのも一つの方法です。
紹介予定派遣とは、正規雇用を前提として一定期間派遣で働くというものです。
派遣スタッフとして働くなかで、職場の雰囲気はもちろん、会社の社風や将来性などについての知識も得られます。
ただし企業が求める能力を満たしていないと判断されれば、正規雇用への昇格は叶わず、契約満了となるケースもあるため注意が必要です。
4.働きながら転職活動をする
職場の人間関係を理由に転職を検討している登録販売者のなかには、その悩みから逃れるために退職し、その後に転職活動を始めたいと考える方もいるでしょう。
しかし、次の職場が決まる前に退職すると、ブランク期間が長くなってしまった場合に、転職活動が不利になります。
また、早く次の仕事を決めなければならないと焦る気持ちから、転職先を妥協してしまうリスクもあります。
転職を成功させるには、焦らずじっくり取り組むことが大切です。
耐えられないような理由があるケースをのぞき、基本的には働きながら転職活動を行いましょう。
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【登録販売者向け】転職活動を働きながらするメリット・デメリットと成功のコツ
5.エージェントに相談する
人間関係に不安がある場合には、エージェントに相談するのもおすすめです。
エージェントは、紹介先の企業や職場の内情について情報をもっているため、自分に合った企業を紹介してもらえます。
気になる企業があれば、エージェントに質問も可能です。
また、エージェントに悩みを相談して第三者目線での意見を聞くことで、現状の課題が整理できることもあります。
結果、転職せず、現在の職場で問題を解決できるかもしれません。
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登録販売者におすすめの転職エージェントは?選び方のポイントや注意点を解説
入社前に企業や職場の雰囲気を知るための方法とチェックポイント
前述の通り、人間関係を理由とする転職では、職場の雰囲気を知っておくことが重要です。
では、その方法とチェックポイントを詳しく紹介します。
店舗を見学してみる
ドラッグストアの場合は、実際に最寄りの店舗を見学してみましょう。
お客さま目線と従業員目線から、以下のような点でお店の状態やスタッフの働きぶりを見てみると雰囲気がつかめます。
- 店舗の陳列や清掃が行き届いているか
- 人員配置は十分にあるか
- パワハラらしき行為はないか など
管理が行き届いていない店舗は、何らかの問題を抱えている可能性があると考えられます。
人手不足の店舗は、忙しさから人間関係が悪化しやすいでしょう。
また、実際に接客を受けてみて、自分が働く様子をイメージしてみるのも大切です。
スタッフの対応が不親切であったり、表情が暗い、楽しそうでない場合には注意が必要です。
ただし、社風や環境は1店舗のみの見学だけではわかりにくいため、複数の店舗を訪問してみると雰囲気が掴みやすくなるでしょう。
社員のインタビュー記事を読む
企業での働き方や社風については、転職サイトや採用ホームページなどに掲載の社員インタビューを読むのもおすすめです。
業務の流れやキャリアプランなどがイメージしやすくなり、入社後のミスマッチを防げるでしょう。
また、記載されているエピソードや求める人物像などからも、自分が社風に合うかどうかを判断しやすくなります。
人間関係の悩みを解決してストレスなく働こう
人間関係の悩みを抱えたまま働くと、心身ともに疲弊してしまうことになりかねません。
今回紹介した対処方法も参考にしつつ、まずは現在の職場での改善を目指してみましょう。
それでも解決が難しいのであれば、転職を検討するのも一つの手段です。
転職活動時には、職場の雰囲気や環境を事前に確認しましょう。
実際に店舗に足を運んだり、社員インタビューを読んだりしてみてください。
企業ごとの特性を熟知したエージェントへの相談も有効です。
詳しい情報を教えてもらえるだけでなく、現職についての相談もできます。
ご自身のキャリアの見直しを考えている方は、ぜひ気軽に活用してみてください。
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