現場で役立つ知識
2024-04-05
登録販売者必見!漢方・生薬の覚え方【生薬一覧付き】
・Before
・After
登録販売者試験の範囲のうち、とくに覚えるのが難しい漢方・生薬の領域。覚え方のコツがわからない方も多いでしょう。漢方・生薬の領域は、登録販売者として働くうえでも役立つ大切な知識です。この記事では、記憶に残る漢方・生薬の覚え方と学習に活用できる生薬一覧表をご紹介。登録販売者試験対策でお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。
登録販売者試験における漢方・生薬
登録販売者試験では、医薬品の基礎知識や作用、人体の構造、薬事関連の法規など非常に幅広い問題が出題範囲に定められています。
厚生労働省の「登録販売者試験問題作成に関する手引き」によると、漢方・生薬を含む「主な医薬品とその作用」の設問は40問あります。
登録販売者試験の総出題数120問のうち、配点比率は約1/3と比較的高く、近年は設問数が増えてきているのが現状です。
膨大な出題範囲に圧倒されて、対策を後回しにしてしまう人も多いかもしれません。
しかし、実際に登録販売者が働く現場では、漢方薬を購入するお客さまは非常に多いため、一定の知識を身に着けておく必要があります。
ポイントを絞って覚えることが苦手意識克服に重要なので、まずは少しずつ取り組んでみましょう。
【記憶に残る】漢方・生薬の覚え方
漢方・生薬分野の効率的な対策方法は、過去問をフル活用して頻出の生薬を絞り込み、集中的に暗記することです。
実際に近くのドラッグストアに足を運び、どのような薬が売れる棚に置かれているのか見ることで、記憶にも残りやすくなるでしょう。
また、古典的な勉強法ではありますが、語呂合わせや漢字の連想による登録販売者試験の対策をするのもおすすめです。
①頻出の生薬をまず押さえる
- 甘草(カンゾウ)
- 麻黄(マオウ)
- 大黄(ダイオウ)
上記3種類の生薬は、登録販売者試験の頻出生薬です。
各種効能に特徴があり、さまざまな漢方に配合されているため、確実に名前と作用を一致させて覚えておきましょう。
甘草や麻黄、大黄は、漢方薬の名前の一部に使われていることも多くあります。
生薬の作用の大枠を捉えられていれば、どのような症状に効果があるのか推察できるでしょう。
甘草(カンゾウ)
風邪の諸症状を緩和します。
また、痛みをやわらげる働きがあるので、喉の痛みや咳、胃痛にも適しています。
グリチルリチン酸と同じような作用があり、漢方の約7割近くに配合されている生薬です。
麻黄(マオウ)
ぜんそくや気管支炎等の症状をやわらげます。
加えて、風邪の諸症状の緩和やむくみを予防する作用も。
エフェドリンの原材料です。
大黄(ダイオウ)
便秘や腹痛、利尿異常、黄疸などの緩和に用いられます。

②名前と作用の語呂合わせで覚える
漢方の名前と作用を結びつけて、語呂合わせで覚える方法もおすすめです。
語呂合わせを考えたり、なんとなく暗記したりするうちに定着することもよくあります。
【例】
食欲不振や吐き気、胃痛の緩和に適しています。
加えて、インターフェロン製剤で治療を受けている方は、服薬前に相談が必要です。
「彩子(柴胡)はみぞおちがいんたーい※(痛い)ときに飲みましょう」と覚えてみてはいかがでしょうか。
※インターフェロン
③名前の漢字から連想して覚える
漢方の名前から作用を連想するのも、覚え方の一つの手です。
漢方名によく使われる字の意味を覚えておくと、作用をイメージできます。
いくつか例を紹介します。
【例1】
「中」はお腹を表します。
腹痛や胃痛に効果がある作用だと推測できるでしょう。
・「中」に関する頻出の漢方
体力が中程度以下で、胃痛または腹痛があって、とくに胸やけや胃もたれ、食欲不振、吐き気、嘔吐などに作用します。
神経性胃炎や慢性胃炎、胃腸虚弱にも使われる漢方です。
体力虚弱で、疲労しやすく腹痛があり、慢性胃炎や腹痛に作用。
小児の夜尿症や夜泣き等にも使われます。
【例2】
「補」は気を補う、という意味で使われます。
虚証の方(弱々しく体力がない方)に使う漢方なので、体力が中程度以下の方向けの漢方薬だと理解できるでしょう。
・「補」に関する頻出の漢方
風邪の後など元気がなく、胃腸の働きが落ちて食欲がない方に適している漢方です。
食欲不振や疲労倦怠時に処方されることが多くみられます。
体力虚弱で、病後や術後の体力低下、疲労倦怠、食欲不振、寝汗、手足の冷え、貧血に使われる漢方です。
胃腸の弱い方には向きません。
また、生薬は動物が原材料になっているものも多く、その名前から作用を連想することもできます。
たとえば「牛黄(ゴオウ)」は、牛の胆石が黄色いということが名前の由来です。
「鹿茸(ロクジョウ)」は鹿の角が使われています。
動物性の生薬は、よく滋養強壮や精力剤に用いられる傾向にあります。
漢字からイメージして覚えることで、漢方・生薬の作用をイメージしたり推測したりできます。
④過去問に絞って覚える
頻出生薬や語呂合わせなどで漢方を覚え、一通り範囲を終えたら、過去問に絞って勉強していきましょう。
漢方・生薬は種類も多いため、すべて覚えるのは非常に難しく時間も足りません。
一方で、登録販売者試験に出題される漢方・生薬の問題は、前述した通り店頭でよく見かける漢方・生薬が多くあります。
過去問の重点的な勉強によって、登録販売者試験によく出てくる漢方・生薬の傾向と対策を練ることができるでしょう。
とはいえ、マイナーな漢方が試験に出る場合もありますが、ほかの受験生も間違えやすいため、あまり気にしすぎなくてもよいと言えます。
それよりも、点を取りやすい問題を取り逃さないように、過去問に出てくる頻出の漢方・生薬を確実に覚えるのが賢明です。
【作用・症状別】頻出の生薬一覧表
登録販売者試験で覚えておくとよい生薬を一覧表でまとめました。
頻出の生薬を作用・症状別で掲載しています。
イメージだけ掴んでおくのも試験対策としては有効なので、チェックしておきましょう。
(参考:厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」
メディカメモ「登録販売者のための生薬一覧表【試験対策・実務向け】」)
①精神神経に作用する薬
②呼吸器官に作用する薬
③胃腸に作用する薬
④心臓・血液などに作用する薬
⑤排泄に関わる部位に作用する薬
⑥婦人薬
⑦内服アレルギー用薬(鼻炎用内服薬を含む)
⑧鼻に用いる薬
⑨眼科用薬
⑩皮膚に用いる薬
⑪歯・口内に用いる薬
⑫禁煙補助剤
⑬滋養強壮保健薬
●代表的な漢方・生薬
漢方 | 生薬 | 作用 |
---|---|---|
黄連解毒湯 (オウレンゲドクトウ) | オウゴン オウレン サンシシ オウバク | のぼせ気味・落ち着きのない人の以下症状 【鼻出血、不眠症、二日酔い、神経症、胃炎、めまい、動悸、血の道症(※1)、更年期障害湿疹・皮膚炎、皮膚のかゆみ など】 |
防已黄耆湯 (ボウイオウギトウ) | オウギ ボウイ ソウジュツ タイソウ ショウキョウ カンゾウ | 体力が低めで、汗をかきやすく疲れやすい人の以下症状 【肥満に伴う関節痛、むくみ、肥満症(※2)、多汗症】 |
防風通聖散 (ボウフウツウショウサン) | オウゴン カッセキ カンゾウ キキョウ ビャクジュツ ダイオウ ケイガイ セッコウ サンシシ ボウフウ シャクヤク センキュウ トウキ ハッカ マオウ レンギョウ ボウショウ ショウキョウ | 体力があり、便秘気味・腹部の皮下脂肪が多い人の以下症状 【肩こり、のぼせ、高血圧や肥満に伴う動悸、便秘、むくみ、湿疹、皮膚炎、蓄膿症・副鼻腔炎、ふきでもの・にきび、肥満症】 |
大柴胡湯 (ダイサイコトウ) | サイコ オウゴン シャクヤク ハンゲ タイソウ ショウキョウ ダイオウ キジツ | 体力があり、便秘傾向と脇腹〜みぞおちの苦しさがある人の以下症状 【常習便秘、胃炎、高血圧・肥満に伴う肩こり・頭痛・便秘、肥満症、神経症】 |
清上防風湯 (セイジョウボウフウトウ) | オウゴン キキョウ センキュウ ハマボウフウ サンシシ レンギョウ ビャクシ カンゾウ キジツ オウレン ケイガイ ハッカ | 体力がやや高めで、のぼせ・赤ら顔がある人の以下症状 【にきび、顔面や頭部の湿疹・皮膚炎、酒さ】 |
※1)血の道症:月経や更年期など女性ホルモンが変動した際に出現する精神神経・身体の症状
※2)水太りのこと
①精神神経に作用する薬
分類 | 生薬 | 作用 | 主な漢方薬 |
---|---|---|---|
かぜ薬 | キョウニン マオウ ケイヒ カンゾウ など | 感冒、鼻かぜ、気管支炎、鼻づまり など | 葛根湯 麻黄湯 柴胡桂枝湯 小柴胡湯 桂枝湯 半夏厚朴湯 など |
解熱鎮痛薬 | ジリュウ ケイヒ ショウキョウ など | 解熱、鎮痛・鎮静 など | 芍薬甘草湯 桂枝加朮附湯 薏苡仁湯 当帰四逆加呉茱萸生姜湯 など |
眠気を促す薬 | チョウトウコウ サンソウニン カノコソウ チャボトケイソウ ホップ など | 不眠症、神経症、貧血、精神不安 など | 酸棗仁湯 加味帰脾湯 抑肝散 抑肝散加陳皮半夏 など |
眠気を防ぐ薬 | カッコン タイソウ マオウ カンゾウ ケイヒ シャクヤク ショウキョウ | 感冒の初期、頭痛、肩こり、筋肉痛、鼻かぜ、鼻炎(※1) | 葛根湯 |
乗り物酔い防止薬 | タクシャ ソウジュツ チョレイ ブクリョウ ケイヒ | 水様性下痢、急性胃腸炎(※2)、むくみ、二日酔い、暑気あたり、頭痛 など | 五苓散 |
小児鎮静薬 | ゴオウ ジャコウ レイヨウカク ジンコウ カンゾウ など | 小児虚弱体質、慢性胃腸炎、疲労倦怠、腹痛、神経質、小児夜尿症、夜泣き など | 小建中湯 柴胡加竜骨牡蛎湯 抑肝散 抑肝散加陳皮半夏 など |
※1 覚醒作用あり
※2 しぶり腹(残便感や腹痛を伴う便意を繰り返す状態)の場合は使用しない
②呼吸器官に作用する薬
分類 | 生薬 | 作用 | 主な漢方薬 |
---|---|---|---|
鎮咳去痰薬 | キョウニン ナンテンジツ ゴミシ シャゼンソウ オウヒ キキョウ セキサン セネガ オンジ バクモントウ など | からぜき、気管支炎、気管支ぜんそく、咽頭炎、しわがれ声 など | 麦門冬湯 甘草湯 麻杏甘石湯 など |
口腔咽頭薬
| ラタニア ミルラ ハッカ ウイキョウ チョウジ ユーカリ など | 扁桃炎、のどの腫れや痛み、食欲不振 など | 桔梗湯 駆風解毒湯 白虎加人参湯 など |
③胃腸に作用する薬
分類 | 生薬 | 作用 | 主な漢方薬 |
---|---|---|---|
胃の薬 | オウバク センブリ ゲンチアナ オウレン リュウタン ケイヒ ユウタン など | 食あたり、暑気あたり、冷え腹、急性胃腸炎、腹痛 など | 安中散 人参湯 平胃散 など |
腸の薬 | ケツメイシ ゲンノショウコ アセンヤク ゴバイシ オウバク オウレン ダイオウ など | 便秘、のぼせ、便秘に伴う頭重、下腹部痛、腹部膨満感 など | 桂枝加芍薬湯 大黄甘草湯 麻子仁丸 大建中湯 など |
胃腸鎮痛鎮痙薬 | シャクヤク エンゴサク など | こむらがえり、腹痛、腰痛、筋肉のけいれん など | 芍薬甘草湯 など |
その他消化器官用薬 | ソウジュツ ニンジン ブクリョウ タイソウ ハンゲ チンピ カンゾウ ショウキョウ | 胃炎、胃下垂、消化不良、胃腸虚弱、食欲不振、嘔吐、胃痛 など | 六君子湯 など |
④心臓・血液などに作用する薬
分類 | 生薬 | 作用 | 主な漢方薬 |
---|---|---|---|
強心薬 | センソ ゴオウ ジャコウ リュウノウ など | めまい、立ちくらみ、耳鳴り、頭痛、動悸、息切れ など | 苓桂朮甘湯 など |
高コレステロール改善薬 | サイコ ハンゲ タイソウ キジツ オウゴン シャクヤク ショウキョウ ダイオウ | 胃炎、高血圧・肥満に伴う肩こり、常習便秘、頭痛 など | 大柴胡湯 など |
貧血用薬 | ニンジン ブクリョウ サイコ サンソウニン リュウガンニク オウギ トウキ サンシシ オンジ タイソウ カンゾウ モッコウ ショウキョウ ソウジュツ | 貧血、精神不安、不眠症、神経症 など | 加味帰脾湯 など |
その他循環器用薬 | コウカ など | のぼせ、肩こり、頭重、耳鳴り、不眠など | 三黄瀉心湯 七物降下湯 など |
⑤排泄に関わる部位に作用する薬
分類 | 生薬 | 作用 | 主な漢方薬 |
---|---|---|---|
痔の薬 | シコン セイヨウトチノミ トウキ サイコ カンゾウ オウゴン ショウマ ダイオウ など | いぼ痔、きれ痔、軽度の脱肛、便秘 など | 乙字湯 芎帰膠艾湯 など |
その他泌尿器用薬 | ウワウルシ カゴゾウ キササゲ サンキライ ソウハクヒ モクツウ ブクリョウ ジオウ サンシュユ タクシャ ボタンピ ケイヒ ブシ末 など | 下肢痛、腰痛、高齢者のかすみ目、かゆみ、しびれ、排尿困難、残尿感、夜間尿、頻尿、むくみ など | 牛車腎気丸 八味地黄丸 六味丸 猪苓湯 など |
⑥婦人薬
分類 | 生薬 | 作用 | 主な漢方薬 |
---|---|---|---|
- | サフラン コウブシ センキュウ トウキ ジオウ シャクヤク ボタンピ サンソウニン カノコソウ カンゾウ オウレン ソウジュツ ビャクジュツ ダイオウ モクツウ ブクリョウ など | 病後・術後の体力低下、疲労倦怠、食欲不振、寝汗、手足の冷え、貧血 など | 運経湯 温清飲 加味逍遙散 桂枝茯苓丸 五積散 柴胡桂枝乾姜湯 当帰芍薬散 など |
⑦内服アレルギー用薬(鼻炎用内服薬を含む)
分類 | 生薬 | 作用 | 主な漢方薬 |
---|---|---|---|
- | カンゾウ シンイ サイシン ケイガイ など | 気管支炎、気管支ぜんそく、鼻炎、アレルギー性鼻炎、むくみ、感冒、花粉症 など | 小青竜湯 十味敗毒湯 消風散 当帰飲子 など |
⑧鼻に用いる薬
分類 | 生薬 | 作用 | 主な漢方薬 |
---|---|---|---|
- | カッコン タイソウ マオウ カンゾウ ケイヒ シャクヤク シンイ センキュウ ショウキョウ | 鼻づまり、慢性鼻炎、蓄膿症(副鼻腔炎) など | 葛根湯加川芎辛夷 など |
⑨眼科用薬
分類 | 生薬 | 作用 | 主な漢方薬 |
---|---|---|---|
- | マオウ セッコウ ショウキョウ タイソウ カンゾウ ビャクジュツ | むくみ、関節炎、湿疹・皮膚炎、関節の腫れ・痛み、夜尿症、目のかゆみ・痛み など | 越婢加朮湯 |
⑩皮膚に用いる薬
分類 | 生薬 | 作用 | 主な漢方薬 |
---|---|---|---|
- | ハッカ油 ユーカリ油 トウガラシ アルニカ サンシシ オウバク セイヨウトチノミ カシュウ チクセツニンジン ヒノキチオール など | あかぎれ、ひび、しもやけ、あせも、急性化膿性皮膚疾患(初期) など | 紫雲膏 中黄膏 など |
⑪歯・口内に用いる薬
分類 | 生薬 | 作用 | 主な漢方薬 |
---|---|---|---|
- | カミツレ ラタニア ミルラ シコン など | 蕁麻疹、口内炎、皮膚炎・湿疹、皮膚のかゆみ など | 茵蔯蒿湯 |
⑫禁煙補助剤
分類 | 生薬 | 作用 | 主な漢方薬 |
---|---|---|---|
- | ソウジュツ センキュウ ブクリョウ トウキ サイコ カンゾウ チョウトウコウ | 不眠症、神経症、小児夜泣き、小児疳症、更年期障害、血の道症、歯ぎしり など | 抑肝散 |
⑬滋養強壮保健薬
分類 | 生薬 | 作用 | 主な漢方薬 |
---|---|---|---|
- | ジオウ ニンジン トウキ センキュウ ゴオウ ロクジョウ インヨウカク ハンピ ゴミシ カシュウ など | 虚弱体質、疲労倦怠、病後・術後の衰弱、食欲不振、寝汗、感冒 など | 十全大補湯 補中益気湯 など |
【五十音順】頻出の生薬一覧表
こちらでは、五十音順にわけて、登録販売者試験の頻出生薬を一覧表にしています。
生薬の主要成分や基原もあわせて対策しましょう。
(参考:株式会社ツムラ「生薬一覧」
薬用植物資源研究センター 「薬用植物総合情報データベース」)
頻出生薬 | 主要成分 | 基原 | |
---|---|---|---|
ア行 | オウゴン | フラボノイド など | シソ科「コガネバナ」の周皮を除いた根 |
カ行 | カッコン | イソフラボノイド、トリテルペノイド、でんぶん など | マメ科「クズ」の周皮を除いた根 |
サ行 | シャクヤク | モノテルペノイド、タンニン類 など | ボタン科「シャクヤク」の根 |
タ行 | ダイオウ | アントラキノン類、スチルペノイド、カテキン類、タンニン類 など | タデ科の根茎 |
ナ行 | ニンジン | サポニン、ポリアセチレン類、多糖類 など | ウコギ科「オタネニンジン」の細根を除いた根 もしくは、上記を軽く湯通ししたもの |
ハ行 | バクモンドウ | サポニン、フラボノイド など | ユリ科「ジャノヒゲ」の根の膨隆部 |
マ行 | マオウ | アルカロイド、フラボノイドなど | マオウ科の地上茎 |
ヤ行 | ヨクイニン | 脂質類、でんぷん、多糖類 など | イネ科「ハトムギ」の種皮を除いた種子 |
ラ行 | レンギョウ | トリテルペノイド、リグナン類 など | モクセイ科「レンギョウ」の果実 |
漢方・生薬の知識で活躍の場が広がる
漢方・生薬の知識を身につけていることで、お客さまに対してより適切な対応ができるでしょう。
漢方薬のほとんどは、登録販売者でも取り扱える第2類・第3類医薬品です。
漢方薬の服薬指導は高い専門性と、お客さまの体質や体調を考慮することが求められます。
自身の漢方・生薬の知識をもとに、お客さまのお悩み解決に貢献できることは非常にやりがいが感じられるでしょう。
また、漢方・生薬の領域に詳しい登録販売者は、現場で重宝されます。
最近では、漢方専門薬局などもあるため、これから資格取得を目指す方はもちろん、資格取得者にとっても仕事のチャンスや可能性を広げる重要な知識と言えるでしょう。



漢方・生薬の覚え方に関するQ&A
漢方・生薬の覚え方に関してよくある質問をまとめました。
登録販売者試験突破のカギとなる項目なので、ぜひチェックしてくださいね。
Q. 登録販売者試験の効率のよい勉強法は?
登録販売者試験では、絶対に理解しておく必要がある事項が、形を変えながら出題されます。
過去問にないような難問や応用問題は、正答率も低い傾向に。
まずは、既存の問題をサラサラ解けるようになるまで、反復学習することが大切です。
Q. 登録販売者試験でよく出題される漢方は?
上記の3種類は、後述の頻出生薬成分を含んだ処方であるため、登録販売者試験によく出題されます。
これ以外では、風邪薬として使われる「葛根湯」「小柴胡湯」「補中益気湯」なども出題されやすい漢方です。
最新の過去問を3~5年分チェックして、出題傾向をつかみましょう。
Q. 登録販売者試験でよく出題される生薬は?
風邪薬、便秘薬などは西洋薬だけでなく、漢方薬も幅広いラインアップがあるため、これらの生薬が含まれていることが多いです。
まずはこの3種類の名前と作用をしっかり一致させましょう。
知らない漢方薬でも、成分から効能を推察できるようになります。
生薬・漢方の覚え方を活かして、登録販売者資格取得を目指そう
登録販売者試験において、生薬・漢方の設問は約1/3を占めます。
難しい領域で試験対策を後回しにしがちですが、ポイントを絞れば意外と暗記量は多くありません。
また、生薬知識は応用がきくケースもあるため、他の受検者との差がつけられる可能性も。
ドラッグストアでは多くの漢方薬が販売されています。
実際に現場に足を運び、漢方薬を手に取ってみるのもおすすめです。
過去問対策や語呂合わせなど漢方・生薬の覚え方を工夫して、効率よく登録販売者試験対策を行いましょう。
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