登録販売者の働き方
2025-05-23
登録販売者は副業してもいい?ダブルワークの注意点と年収アップの方法を解説
・Before
・After
今よりも収入を上げたい登録販売者の中には、「副業」を考える方も多いでしょう。「登録販売者の仕事をしながら副業はできるのか」と不安な方に向けて、ダブルワークの可否や注意点、年収アップの方法を解説します。おすすめの副業や副業以外の選択肢もご紹介するので、ぜひ参考にしてください。
登録販売者として働きながら副業はできる?
一般的に登録販売者の副業は、勤務先の就業規則で「副業(ダブルワーク)禁止」となければ可能な場合が多いです。
平成30年に厚生労働省が副業や兼業に関するガイドラインを発表し、「副業OK」とする企業も増えてきました。
なお、就業規則とは、従業員の労働時間や賃金、休暇、退職など職場において定められたルールをまとめたものです。
労働基準法において、常時10人以上の従業員を使用する職場で作成し、労働基準監督署長に届出をすることが定められています。
厚生労働省が発表している「モデル就業規則について」では、「第14章 副業・兼業」の項目の中で副業に関するルールが記載されています。
会社によっては、「服務」や「遵守事項」などの項目に盛り込まれているケースもあります。
ただし、企業や職種によって副業が許可されているかは異なります。
未然にトラブルを防ぐために、副業を開始する前に自分の勤務先が副業をどのように扱っているのかを確認しましょう。
【副業をするのが向いている人の特徴】
- 時間に余裕がある人
- 自己管理能力が高い人
- スキルアップや収入増を目指している人
参考:厚生労働省「モデル就業規則について」
登録販売者が副業をする2つのメリット
ここでは、登録販売者が副業をするメリットを2つご紹介します。
これから副業を始めようと考えている方は、ぜひ参考にしてください。
収入アップを目指せる
登録販売者が副業をする大きなメリットは、今よりも収入を増やせることです。
現在の職場の収入に不満を感じている場合、副業をするメリットがあるでしょう。
たとえば、本業が終わった後に、高時給の深夜帯で数時間のダブルワークをする方法があります。
限られた時間を有効活用し、空いた時間で収入アップを目指しましょう。
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登録販売者の給料・年収は?働き方や職場別の金額と給料アップのポイント
登録販売者以外の経験を増やせる
登録販売者以外の仕事を副業にすれば、さまざまな経験を積めます。
異なる業界や職種で働くことで視野が広がり、新たなスキルや知識を得るチャンスが増えるでしょう。
選ぶ副業の種類によっては、柔軟な対応力や問題解決能力が養われ、本業にもよい影響を与えることが期待できます。
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登録販売者が活躍できるドラッグストア以外の就職先とは?
登録販売者が副業をする4つのデメリット
登録販売者が副業をする際は、デメリットも知っておく必要があります。
後から困らないよう、事前にしっかり確認しておきましょう。
都道府県をまたぐ複数の職場で販売従事登録はできない
「実務経験を早く積みたい」という目的で、副業を始めるならやめたほうがよいでしょう。
なぜなら、登録販売者の仕事を掛け持ちする場合でも、販売従事登録は1つの都道府県でしかできないためです。
そもそも販売従事登録とは、登録販売者として一般用医薬品の販売に携わるために必要な登録制度を指します。
この登録をしないと「登録販売者」の肩書きで就業できません。
よって、都道府県をまたいで2つのドラッグストアでダブルワークをしても、販売従事登録を行っていない店舗では「実務経験(業務経験)」が加算されません。
この点を理解していないと、キャリアアップの計画に支障が出る可能性があります。
【こんな人は要注意】
- 実務経験を早く積みたいために副業を検討している人
- 登録販売者として、副業をしながらキャリアアップを目指す人
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ダブルワークが負担になるケースもある
副業を行うことで、身体的・精神的な負担が増加する可能性がある点には留意しておきましょう。
とくに長時間の労働が続くと、疲労やストレスが蓄積しやすくなります。
自己管理ができていないとダブルワークは負担になりやすく、健康を害するリスクも高まります。
無理なく仕事を続けるために、十分な休息とスケジュールの調整を行いましょう。
【こんな人は要注意】
- 時間管理が苦手な人
- 体力や精神的な限界を無視しがちな人
副業について職場に話しておく必要がある
現在の職場に黙って副業を始めるのはNGです。
たとえ規定に反していなくても、副業がトラブルに発展する可能性があります。
また、社会保険の手続きや税務上の問題が発生することもあるため、副業を始める前に、職場に伝えておくことが大切です。
透明性を保つことで、後々のトラブルを避けられます。
【こんな人は要注意】
- 規定を無視して副業を始める人
- 副業の税務・社会保険手続きで問題が起きやすい人
収入によっては確定申告をする必要がある
副業で得た収入が一定額を超えると、自分で確定申告を行う必要があります。
副業をせず、正社員やパート・アルバイトとして働いている場合、税金関連の手続きは会社が行ってくれます。
しかし、副業があると自分で手続きをしなければならず、負担になるでしょう。
さらに、税務知識がないと申告ミスや未申告で問題が発生する可能性があるため、注意が必要です。
【こんな人は要注意】
- 税務手続きに不安がある人
- 高収入の副業を検討している人
登録販売者におすすめの副業3選
ここでは、登録販売者におすすめの副業を3つご紹介します。
副業選びにお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。
ドラッグストアのスタッフ
本業がドラッグストアの登録販売者であれば、別の店舗のスタッフ(パートやアルバイト)を掛け持ちする方法があります。
同じ業種であれば、店舗が異なっても仕事の内容は似ているため覚えやすいです。
ただし、販売従事登録は1つの都道府県でしか行えません。
万が一、都道府県をまたぐ複数の店舗で副業をする場合、どちらか一方の勤務は実務経験にカウントされないので注意しましょう。
介護施設のスタッフ
医薬品販売に関連して、介護や福祉分野に興味がある人は、介護施設のスタッフとして働くのがおすすめです。
登録販売者としての医薬品の知識が役立つ場面もあり、利用者さまの健康管理や薬の取り扱いで経験を活かせます。
また、介護や福祉分野でのスキルを身につけることができ、キャリアの幅も広がるでしょう。
在宅ワーク
クラウドソーシングサイトを利用することで、在宅で気軽に始められる副業が増えています。
登録販売者の仕事とはまったく異なる業務を副業にしたい場合におすすめです。
たとえば、ライティングやデザイン、データ入力などは、柔軟な働き方かつ自宅でできることが多いため、時間や場所に制約されません。
自分のペースで収入を得ることができる点も魅力です。
副業以外で登録販売者が収入アップを目指す方法
副業をする以外で収入を上げたい場合は、今よりも条件のよい職場に転職するのがおすすめです。
とくに、現在正社員で働いている人や実務経験があり管理者要件を満たしている人は、これまでの経験を活かしてよりよい職場を見つけられる可能性があります。
転職することで待遇や労働環境を改善し、収入アップを目指せるチャンスが広がるでしょう。
【副業よりも転職がおすすめの人】
- 現在正社員の登録販売者として働いている
- 実務経験があり管理者要件を満たしている
- 登録販売者としてもっとキャリアアップを目指したい
管理者要件を満たしていない場合の転職はどうする?
「収入を上げたいけれど、まだ実務経験を積んでいる最中」の場合、まずは管理者要件を満たすことから取り組んでみましょう。
管理者要件を満たすことで、登録販売者としての価値が高まり、転職時に強みとしてアピールできるのがメリットです。
経験を積んでスキルを身につけることで、よりよい条件で転職するチャンスが広がります。
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より理想の転職を叶えるために
- 商品知識や接客スキルを高める
- マネジメント能力を身につける
- 売り場づくりに関する知識を身につける
- プラスアルファの資格を取得する
登録販売者として強みがある方が、転職活動では有効にアピールできます。
商品の知識や接客スキルを高めることはもちろん、プラスアルファの資格や店舗運営に関する知識を深めることも重要です。
たとえば、在庫管理やスタッフ教育、店舗の売上分析などのスキルを磨くことで、転職市場での競争力が向上します。
なお、「自分にどんな強みがあるかわからない」「アピールがうまくできない」と悩んでしまうことも多いでしょう。
そんなときは、転職サポートの利用がおすすめです。
チアジョブ登販では、ご自身の強みやアピールポイントがわからないという方もしっかりとサポートいたします。
効率よく理想の転職を目指したい方は、ぜひご相談ください。
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収入アップを目指す登録販売者は、副業以外に「転職」も視野に
収入アップのために副業を検討する際は、会社の規定や自身の負担をよく確認し、無理なく働ける方法を選びましょう。
副業だけでなく、登録販売者としてのスキルを活かしつつ、転職や自己成長のチャンスを模索するのもよい選択肢です。
自分に合った働き方で収入アップを目指しましょう。
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【執筆者】
チアジョブ登販編集部
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