登録販売者の働き方
2025-07-18
ドラッグストア店長の平均年収は?評価基準や年収アップの方法を転職コンサルタントが指南!
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ドラッグストアの店長を目指す方や、現在店長として働いている方にとって、年収や待遇の違いは気になるポイントですよね。本記事では、地域や働き方別に店長の年収を紹介します。また、年収アップに繋がる意識や行動について、転職コンサルタントのアドバイスを交えて解説するため、ぜひ参考にしてください。
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ドラッグストア店長の平均年収【登録販売者向け】
役職 | 平均年収・平均時給 |
---|---|
店長(登録販売者) | 年収450万円〜550万円 |
正社員登録販売者 | 年収300万円〜400万円 |
パート・アルバイト登録販売者 | 時給:900円〜1200円 |
ドラッグストアにおける登録販売者の年収は、役職や雇用形態によって大きく異なります。
店長の場合、年収は450~550万円と高めで、責任ある立場に伴う給与が反映されています。
人によっては年収600万円を超える例もあります。
一方、正社員として働く場合は300~400万円と、店長に比べると少し低めです。
パートやアルバイトでは時給900~1200円ほどで、フルタイムに比べて収入は抑えられますが、柔軟な働き方が可能でしょう。
ただ、どの役職でも地域や所属する企業、本人のスキル、社歴などのさまざまな要素によって変動するため一概に年収の幅が決められているわけではありません。
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【業種・エリア別】ドラッグストア店長の平均年収
続いてドラッグストア店長の平均年収を業種別・エリア別にみていきます。
ひとくちに店長といっても、地域や企業によって大きな差があります(※1)。
【業種別】店長の平均年収
業種 | 平均年収 |
---|---|
ドラッグストア | 450〜550万円程度 |
調剤薬局(物販責任者) | 350~400万円程度 |
コンビニエンスストア | 360万円程度 |
ホームセンター | 450~550万円程度 |
登録販売者が働く主な業種の中では、ドラッグストアの年収が高い傾向があります。
しかし、同じドラッグストアでも地域や所属する企業、社歴等によって年収の設定は異なるため、一概には言えません。
また、コンビニエンスストアやホームセンターの店長は登録販売者ではないケースが多く、上記の数値は目安となるため詳しくは求人をよく確認してみましょう。
登録販売者の年収や働き方について詳しく知りたい方は、ぜひ以下の記事をご確認ください。
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【エリア別】ドラッグストア店長の平均年収
エリア | 平均年収 |
---|---|
北海道・東北 | 400〜450万円 |
北陸・甲信越 | 380〜450万円 |
関東 | 420〜550万円 |
東海 | 380〜450万円 |
関西 | 420〜550万円 |
中国・四国 | 380〜450万円 |
九州・沖縄 | 420〜550万円 |
エリア別で見ると、関東や関西などの主要都市では、ドラッグストア店長の年収が高い傾向にあります。
たとえば、関東では420万~550万円、関西では420万~550万円と、全国平均よりも高い数字が見受けられるのが特徴です。
ただし、地域によっては年収が低めのエリアもあります。
地域ごとの生活費や企業の方針が影響していることもあるため、転職を考える際には年収だけでなく、ライフスタイルに合ったエリア選びも重要です。
ドラッグストア店長の年収に影響する3つの要素
- 登録販売者としての経験年数
- 勤務先の地域・企業規模
- 個人の業績・能力
ドラッグストア店長の年収には、主に上記の要素が大きく影響します。
まずは登録販売者としての経験年数です。
これは店長に限らず、登録販売者の年収は勤務年数に影響されます。
また、前述の通り、勤務先の地域や企業の規模も年収に関わる要素の一つです。
さらに、企業ごとの方針や、店長としての業績が評価されることで年収が変動することもあります。
まずは、日々の業務に対して真摯に取り組み、個人でもしっかり会社の利益に貢献できるようにしましょう。
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ドラッグストア店長はどのように評価される?
ドラッグストアの店長は主にどのような評価軸で年収が決まっていくのでしょうか。
店長の評価者であるエリアマネージャーやスーパーバイザーが、店長の仕事においてどこを重要視しているのか、定量面と定性面に分けて確認していきます。
【定量面】店舗の売上
まずは定量面の評価です。
数字としてはっきりと表れる店舗売上は、店長の仕事ぶりを評価する上でわかりやすく欠かせない指標でしょう。
評価のポイントは、売上前年比や目標対比などで実績が出せているかどうかです。
単に売上額だけでなく、1人当たりの生産性(人時売上高、人時生産性)が見られる場合も。
また、推奨品販売の前年比売り上げやエリア内の順位で評価されることもあります。
【定性面】店舗全体のマネジメント能力
- ■店舗やモノの管理
- ■スタッフの管理
次に定性面の評価です。
以前は「売上を達成している」ことが店長評価のウエイトを占めていましたが、ここ数年で店舗の雰囲気やスタッフの満足度を重要視する企業も増えてきました。
定性面での評価軸は主に「店舗やモノの管理」と「スタッフの管理」に分かれます。
■店舗やモノの管理
お客さまに気持ちよくお買い物をしていただくために、バックヤードや駐車場などを含め店舗を清潔に保つことや細やかな商品の補充、在庫管理などが求められます。
また、売り場づくりは本部からの指示が下りてくる場合も多いため、指示があった際に迅速かつ正確に対応する実行力も必要です。
自由度の高い企業では、店舗独自の工夫や取り組みが評価される場合もあります。
■スタッフの管理
スタッフとの関係構築やモチベーション管理、教育も店長の評価ポイントになります。
店舗メンバー全体に対し、本部の方針をしっかりと浸透させたり、推奨販売品に対する意識を高めたりと一筋縄ではいかない部分も多いですが、各店長の腕の見せ所と言えるでしょう。
また、店舗の離職率や自店舗からの店長排出数、登録販売者資格の取得数などを見られるケースもあります。
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転職コンサルタント伝授!ドラッグストア店長が年収を上げる方法
ドラッグストア店長がさらに年収を上げるためには、どのような行動や意識が必要になるのでしょうか。
転職コンサルタントのアドバイスをもとに詳しく解説していきます。
店長としてのスキルや技量を高める
店長としてのスキルや技量を高め、売上や業務効率など目に見える成果を出すことは、年収アップに直結します。
具体的には、店舗運営力やマネジメント力を磨き、スタッフの定着率向上や客単価アップといった実績を積み重ねることが重要です。
こうした成果は、売上や利益などの「定量面」はもちろん、リーダーシップや接客姿勢といった「定性面」にも評価されます。
企業の評価制度によっては、昇格やインセンティブに反映されるため、日頃から多方面での実力を養う意識を心がけましょう。
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店長職からの昇級を目指す
店長からの次のキャリアステップは、スーパーバイザーへの昇級が一般的です。
スーパーバイザーになると、自店舗だけでなく複数店舗や会社全体の動向を把握し、経営方針を理解する力が求められます。
昇級にあたっては、売上などの定量的な成果に加え、自店舗から優秀な人材を育成するといった定性的な実績も評価対象です。
また、キャリアアップを本気で目指すなら、自身の希望を上司に伝える姿勢も意識しましょう。
エリアマネージャーや本部スタッフとの会話のなかで、自分の考えるキャリアプランを積極的に共有してください。
昇級のチャンスはポストが空いたタイミングで訪れることが多いため、日頃から結果を残し、信頼を積み重ねておくことが不可欠です。
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売上規模が大きい店舗へ異動する
ドラッグストアでは、店舗の規模によってランク分けがされており、そのランクに応じて収入が異なるケースもあります。
収入アップにつながりやすいのは、規模の大きい店舗や、責任が大きい新規オープンの店舗などです。
規模の大きい店舗と小さい店舗とでは、月収が3万円近く変わることもあります。
ただし、異動のためには、まずは現在の店舗で売上目標を達成し、スタッフの育成や運営管理において高い成果を出すことが前提です。
継続的に成果を出し、信頼を得ることで、より責任感のある店舗への異動が現実的になります。
働く企業の規模や働き方を変える
同じ店長職でも、働く企業の規模や雇用形態によって年収に差が出るのが一般的です。
全国展開している大手ドラッグストアの店長は、地域に根ざした地場の企業と比べて平均で約19万円年収が高い傾向があります。
また、全国転勤を前提としたナショナル職では、地域限定のエリア職に比べて約52万円高い年収が提示されるケースも。
自身のライフスタイルや将来の希望に応じて、より高年収を目指せる働き方に挑戦するのも選択肢のひとつです。
理想の働き方を目指せる企業で働く
ひとくちにドラッグストアといっても、もちろん企業によって経営方針や制度、従業員に求める規範などは異なります。
たとえば、20代で店長を任せられる企業もあれば、40代以降で店長になる場合の多い企業も。
また、新規出店ペースや店長になるための必須条件有無などで異動や昇級のしやすさも変わってくるでしょう。
定量面、定性面のどちらをより評価するかなども企業によってさまざま。
どのような企業が自分の働き方に合っているのか悩んだら、転職コンサルタントへ相談してみるのもひとつの手です。
ドラッグストアで働く登録販売者必見!年収以外の注目ポイント
- 企業の理念や方針
- 福利厚生
- 各種制度
求人票では年収に目が行きがちですが、長期的に安定して働くには福利厚生や制度面も重視すべきです。
たとえば、賞与や昇給の仕組み、役職手当の有無、キャリアパスの明示などは、将来の年収アップにも直結します。
また、企業の理念や方針が自分の価値観と合っているかも大切な判断材料です。
入社時は年収が控えめでも、制度が整っていれば数年で逆転するケースもあります。
転職を検討する際は、収入だけでなく「自分が働くうえで何を重視するか」を整理し、総合的に企業を比較しましょう。
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自分に合った企業選びが、年収アップの秘訣
ドラッグストア店長の年収は、勤務エリアや企業規模、スキル、キャリア意欲によって大きく変わります。
年収アップのためには、昇級や異動を視野に入れた行動や、自分に合った企業選びが欠かせません。
また、年収だけでなく制度や環境にも目を向け、将来を見据えたキャリア設計を行いましょう。
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【執筆者】
チアジョブ登販編集部
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※1:2019年4月~2021年1月のチアジョブ登販取得データをもとに平均値を算出。
実際の待遇は、求職者のスキル・経験や各企業の状況等により左右されるため、上記のデータ・傾向に該当しない場合もあります。
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