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登録販売者試験

2024-08-30

登録販売者試験は難易度が高い?都道府県別の合格率や勉強方法についても解説

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登録販売者試験は難易度が高い?都道府県別の合格率や勉強方法についても解説

登録販売者資格を取得したい方にとって、試験の難易度の高さは気になるポイントでしょう。着実に合格を目指すために、難易度や勉強方法のコツを押さえることが大切です。今回は、登録販売者試験の難易度を年度別、都道府県別にご紹介。おすすめの勉強方法や取得するメリットも解説しているため、ぜひ参考にしてくださいね。

目次

  1. 登録販売者試験は難易度が高い?合格率について
  2. 【都道府県別】登録販売者試験の難易度・合格率
  3. 登録販売者試験の出題範囲と合格基準
  4. 登録販売者試験合格を目指す勉強方法5選
  5. 登録販売者資格を取得する利点
  6. 資格取得後、活躍する登録販売者になるには?
  7. 登録販売者試験や難易度に関するQ&A
  8. 登録販売者試験の難易度や出題範囲を知り、効率的に学ぼう

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登録販売者試験は難易度が高い?合格率について

登録販売者の平均合格率はおおむね40〜50%で、難易度はやや高いと言える。

登録販売者試験の平均合格率は、例年40〜50%程度で推移する場合が多いです。

受験者のうち半分ほどが合格するケースが多いため、難易度はやや高めの試験と言えるでしょう。

ただし、出題される問題は年度や地域によって異なるため一概には言えません。

 

登録販売者試験の平均合格率の推移

試験実施年度 全国の平均合格率
2023年度 43.7%
2022年度 44.4%
2021年度 49.3%
2020年度 41.5%
2019年度 43.4%
2018年度 41.3%
2017年度 43.5%
2016年度 43.7%
2015年度 45.9%
2014年度 43.5%

引用:厚生労働省「これまでの登録販売者試験実施状況等について

2023年度から過去10年間の登録販売者試験の合格率をまとめました。

表を見ると、平均合格率は年々変動していることがわかります。

いずれも40%台を推移していることが特徴です。

 

【比較】登録販売者と他資格の難易度

  登録販売者 薬剤師 調剤薬局事務管理士
合格率 40〜50%程度 68.43%(※) 60%程度

※引用:厚生労働省「薬剤師国家試験のページ

登録販売者試験は薬剤師試験よりやさしく、調剤事務の資格より難しいと言えるでしょう。

薬剤師国家試験は合格率が高いものの、そもそも6年制の薬学部を卒業することが前提です。

薬剤、医療に関する深い知識が必要なため、非常に難易度が高いと言えます。

調剤薬局事務管理士の資格は、比較的短期間で取得可能で、試験内容は基本的な知識が中心です。

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【都道府県別】登録販売者試験の難易度・合格率

都道府県 2023年度 2022年度 2021年度 2020年度 2019年度
北海道 51.2% 52.0% 42.4% 47.4% 64.3%
青森県 43.3% 48.8% 39.4% 43.1% 61.0%
岩手県 44.3% 41.6% 41.3% 50.1% 56.9%
宮城県 44.7% 49.4% 43.4% 44.2% 61.9%
秋田県 39.7% 40.7% 32.7% 39.1% 57.0%
山形県 41.9% 43.3% 38.5% 44.4% 60.0%
福島県 40.1% 42.0% 35.4% 34.1% 59.2%
茨城県 53.7% 48.3% 47.8% 44.0% 35.5%
栃木県 48.0% 43.4% 42.8% 43.1% 32.1%
群馬県 55.2% 57.1% 50.9% 46.6% 34.6%
埼玉県 45.3% 40.1% 40.8% 30.1% 23.4%
千葉県 43.2% 39.8% 41.4% 34.4% 24.8%
東京都 44.0% 41.5% 43.2% 33.0% 26.0%
神奈川県 47.5% 44.6% 48.8% 38.7% 28.2%
新潟県 50.8% 50.4% 46.2% 37.6% 35.8%
富山県 41.6% 40.8% 53.3% 43.5% 43.7%
石川県 43.5% 40.5% 51.9% 43.1% 37.1%
福井県 33.8% 30.6% 48.8% 34.8% 40.7%
山梨県 45.0% 56.1% 44.5% 32.1% 38.4%
長野県 50.7% 50.0% 46.1% 31.8% 31.9%
岐阜県 45.1% 40.5% 53.0% 46.2% 42.3%
静岡県 52.7% 46.1% 57.0% 50.4% 53.2%
愛知県 47.5% 43.5% 59.1% 56.0% 48.4%
三重県 43.2% 44.8% 52.2% 53.1% 47.5%
奈良県 54.2% 47.8% 48.9% 35.5% 57.5%
鳥取県 26.3% 37.3% 60.4% 38.5% 29.6%
島根県 28.2% 33.8% 57.4% 50.0% 39.6%
岡山県 28.1% 39.3% 64.9% 49.4% 34.3%
広島県 30.7% 42.7% 66.7% 58.1% 46.6%
山口県 29.7% 43.9% 68.8% 54.0% 37.1%
香川県 24.9% 43.7% 63.6% 50.6% 31.7%
愛媛県 25.3% 38.7% 64.6% 48.2% 34.0%
高知県 21.4% 29.8% 52.4% 39.7% 25.0%
福岡県 53.4% 58.3% 48.6% 43.5% 44.2%
佐賀県 45.9% 59.3% 39.4% 39.7% 42.1%
長崎県 47.0% 55.2% 44.0% 41.8% 48.2%
熊本県 48.8% 54.2% 43.9% 43.2% 40.9%
大分県 54.9% 58.1% 43.4% 46.8% 46.2%
宮崎県 46.0% 53.3% 42.9% 35.3% 39.3%
鹿児島県 45.1% 50.7% 35.1% 36.5% 35.4%
沖縄県 39.5% 44.6% 37.0% 35.9% 30.9%
関西広域連合 34.4% 35.1% 56.3% 39.7% 58.8%

引用:厚生労働省「これまでの登録販売者試験実施状況等について

過去5年間の登録販売者試験の合格率を都道府県別に見てみると、難易度の地域差が大きいことがわかります。

たとえば2023年度試験の場合、合格率が一番高いのは群馬県の55.2%、一番低いのは高知県の21.4%であり、差は2.5倍以上です。

同じ都道府県であっても、試験の実施年度によって合格率は大きく変わります。

登録販売者試験の難易度は、実施される都道府県と年度によって変動すると言えるでしょう。

 

地域ごとに難易度・合格率が異なる理由

登録販売者試験は、都道府県によって試験問題の出題傾向が異なります

出題範囲と問題数は全国共通ですが、問題の難しさや詳しい内容は地域によって異なるため、難易度が変わります

これが、地域や実施年度ごとに難易度や合格率が異なる理由です。

 

 

登録販売者試験の出題範囲と合格基準

出題範囲 ・医薬品に共通する特性と基本的な知識(20問)
・人体の働きと医薬品(20問)
・主な医薬品とその作用(40問)
・薬事関連法規・制度(20問)
・医薬品の適正使用・安全対策(20問)
合格基準 総出題数の70%以上かつ各都道府県知事が定める一定の正答率を満たす

登録販売者試験の合格基準は、全体の正答率と科目ごとに設定されています。

全体の得点率が70%以上であり、5つの科目すべてを都道府県ごとに決められた正答率以上得点していることが求められます。

都道府県ごとに定められる正答率は、各科目35〜40%以上を基準にしている場合が多いです。

試験は「医薬品に関する基礎知識」や「医薬品の販売に関する法規」など複数の科目に分かれています。

実際の試験は120分×2部形式で実施され、午前の部と午後の部があるのが一般的です。

1部と2部で計120問を解く構成であり、各部が60問になるように、後述する5つのカテゴリが組み合わされます。

ただし、都道府県によって組み合わせ方は異なるため、ホームページなどで確認しておきましょう。

以下では詳しい出題範囲について解説していきます。

 

医薬品に共通する特性と基本的な知識(20問)

  • 医薬品に関する基本的な知識
  • ◯◯訴訟などの薬害に関する歴史 など

「医薬品の効果や安全性に影響を与える要因に対する理解」「医薬品購入者に対し、医療機関の受診も含めた適切な助言を行うことができるか」「薬害の歴史に対する理解」などが問われます。

常識的な問題が多いので、得点を獲得しやすい項目です。

できれば9割以上の正答率を目指しましょう

 

人体の働きと医薬品(20問)

  • 人体の構造や臓器について
  • 医薬品が人体に対してどのように作用するか
  • 起こりうる副作用について など

「人体の構造と働き」「薬が働くしくみ」「副作用の症状」に関する知識が問われます。

出題範囲が広範囲にわたり暗記すべき内容も多いですが、人体の構造などについてはイラストを活用すると理解しやすくなるでしょう。

 

主な医薬品とその作用(40問)

  • 医薬品の成分や効能、効果について
  • 医薬品の飲み合わせや飲み方について
  • 基礎疾患や副作用に関する知識 など

一般用医薬品に含まれる主な成分に関する知識だけでなく、年齢や基礎疾患に応じた対応、安全性や効果に影響を与える要因や副作用に関する理解が問われます。

駆虫薬や検査薬、漢方に関する知識も必要です。

こちらの試験項目は、問題数も試験時間も、他の試験項目の2倍です。

また、必要とされる知識量がかなり多いので、後回しにすると試験までに勉強が追いつかない可能性があります。

登録販売者試験の要とも言える試験項目なので、計画的にコツコツ勉強しましょう。

 

薬事関連法規・制度(20問)

  • 薬機法など法令に関する知識
  • 医薬品や健康食品の分類について など

「薬機法や医薬品販売に関する法令」「医薬品の分類や取扱い」等に関する知識が問われます。

法令は数年に一度は改定されるので、過去問だけで対応するのは困難です。

最新の情報を入手して勉強するようにしましょう。

 

医薬品の適正使用・安全対策(20問)

  • 副作用が発生した場合の対応
  • 薬物乱用や薬物依存について など

「医薬品の添付文書等の情報を適切に把握し情報提供に役立てることができるか」「副作用被害救済制度等に関する知識を持っているか」といったことに関する知識が問われます。

得点を獲得しやすい項目なので、確実に正解するようにしましょう。

 

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【登録販売試験一問一答】過去問はこちら

 

 

登録販売者試験合格を目指す勉強方法5選

登録販売者試験合格を目指す勉強方法5選

登録販売者試験に合格するために、効率よく勉強を進める方法をいくつか紹介します。

 

自分が学びやすい勉強方法を見つける

学び方 メリット デメリット
独学 ・自分のライフスタイルに合わせて無理なく勉強できる
・費用が安く済む
・自分で計画を立てなければならない
・困ったときにサポートを受けられない
通信講座 ・自宅にいながら専用のカリキュラムを受けられる
・困ったときにサポートを受けられる
・独学と比較すると費用が高い
スクール ・同じ目標を持った仲間がいる
・講師から直接指導を受けられる
・独学と比較すると費用が高い

登録販売者試験に合格するために、自分に合った勉強方法を見つけましょう。

生活リズムや自分の性格に合う勉強方法を選ぶことで、時間を有効に使えて効率的な知識習得につながります。

主に独学・通信講座・スクールに通う方法があり、それぞれのメリット・デメリットを比較して選びましょう。

勉強のポイントとして、視覚的な情報を好む方は図や表を使った学習が効果的です。

聴覚的な学習を好む方は音声教材を活用するとよいでしょう。

また、隙間時間を見つけて効率よく勉強する習慣をつけるのもおすすめです。

 

試験問題の形式を理解する

登録販売者試験はマークシート形式で行われるため、試験方式に慣れておく必要があります。

問題を解く際の時間配分や、問題文を読み解く力も重要です。

5つの分野からの出題があるため、分野ごとに対策を立てる必要があります。

 

優先順位をつけて勉強する

覚えるべきことが多く、知識がなければ解くことができない試験項目の勉強を後回しにすると、十分な対策を講じることができません。

試験直前に慌てることがないように、優先順位をつけて勉強するようにしましょう。

おすすめは、「主な医薬品とその作用」→「人体の働きと医薬品」→「薬事関連法規・制度」の順です。

とくに「主な医薬品とその作用」の内容は一度にまとめて勉強できる量ではないので、毎日少しずつ勉強するようにしましょう。

なお、残りの2項目は覚える内容が比較的少なく、常識的に考えれば解ける問題も多いので、休日などに一気に勉強すれば大丈夫です。

 

各地域の過去問を解く

各地域の過去問を解くことは、登録販売者試験の合格を目指すうえで非常に有効な方法です。

地域ごとに微妙な違いがあるため、出題傾向や頻出問題を把握できます。

また、自分の弱点や理解不足の箇所が明確になり、効果的な復習を行えるでしょう。

過去問で試験に慣れておくことで、試験の時間配分や解答のスピードを体感し、本番でのパフォーマンス向上が期待できます。

 

身近なものや印象に残りやすいものを利用して学習する

ドラッグストアなどに勤務している人は、休憩時間などを利用して店舗のおすすめ医薬品の成分などを調べてみましょう

また、自宅にある医薬品の添付文書などをチェックするのもおすすめです。

テキストは、わかりやすい図表を取り入れているものや、カラー印刷のものを使うと印象に残りやすいです。

ただし、テキストを何冊も買いそろえるのはやめましょう。

どのテキストも厚生労働省の「試験問題作成に関する手引き」をもとに作成されているため、内容に大きな差はないと思われます。

自分に合うテキストを選ぶのがよいでしょう。

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登録販売者資格を取得する利点

  • 資格手当による給与アップ・キャリアアップが見込める
  • さまざまな働き方を選択できる
  • 転職する際に役立つ

医薬品の販売に関する専門知識を持つことで、薬局やドラッグストアなどでの就職に役立ちます

医薬品の販売という責任ある役割を担うことができ、職場での信頼性や評価が高まるのも大きな利点です。

企業によっては資格手当が支給されることもあります。

ほかにも、医薬品の知識は自分自身や家族の健康管理に役立つため、登録販売者の資格は非常におすすめです。

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資格取得後、活躍する登録販売者になるには?

資格取得後、活躍する登録販売者になるには?

  • 実務経験を積む
  • 店舗管理者を目指す
  • 関連資格を取得する

資格取得後、活躍する登録販売者になるためには実務経験とスキルの取得が重要です。

試験勉強だけでなく、実務で必要な知識やスキルを身につけましょう

合格したことに満足せず、常に知識のアップデートを心がけてください。

勉強会やセミナーには積極的に参加し、継続的な学習と自己研鑽を行うことが大切です。

新しい医薬品や法規制の変更にも都度対応することで、信頼される登録販売者として活躍できます。

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登録販売者試験や難易度に関するQ&A

ここでは、登録販売者試験や難易度に関する疑問をQ&A形式で解説します。

ぜひ参考にしてください。

 

Q.登録販売者試験の勉強はどのくらい前から始める?

A.3〜6カ月前から始めるのがおすすめです。

登録販売者試験の勉強を始めるタイミングは、個々の学習スタイルや生活状況によって異なりますが、試験の3〜6カ月前が理想的です。

基本的な知識を身につけて試験範囲の全体像を把握して計画的な学習を進めるためには、3〜6カ月ほどあれば十分だと考えられます。

もちろん、早めにスタートする分には問題ないため、余裕を持って学習に取り組みましょう

 

Q.独学だと登録販売者試験に合格する難易度は高い?

A.独学でも合格は目指せるが、難易度は比較的高いでしょう。

独学で登録販売者試験に合格することは可能ですが、ほかの勉強法と比べると難易度は高いとされています。

試験範囲が広く専門的な知識が求められるため、独学の場合は教材選びや学習計画の立て方に工夫が必要です。

また、独学で合格するには自己管理能力も重要であり、定期的な学習習慣を身につけることが求められます。

不安な方は、スケジュールや教材が決まっている通信講座やスクールの利用を検討しましょう。

 

Q.試験勉強のモチベーションを保つには?

A.明確な目標を設定するとモチベーションにつながります。

試験勉強のモチベーションを保つために、明確な目標を設定することが重要です。

勉強の計画を立てることで進捗状況を把握しやすくなり、自分のやるべきことが明確になります。

また、机の上を整理するなど勉強環境を整えると、集中しやすくなるでしょう。

適度な休憩を取り入れることも忘れないでください。

 

Q.登録販売者試験に合格した後はどんな手続きが必要?

A.登録販売者として働くためには、販売従事登録が必要です。

登録販売者として薬局やドラッグストアなどで働くためには、勤務先がある都道府県で「販売従事登録」を行う必要があります。

この際、各都道府県の薬務課などに合格証明書を提出しなければならないため、紛失しないように注意してください。

この手続きをしないと、就職しても登録販売者として勤務できません。

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登録販売者試験の難易度や出題範囲を知り、効率的に学ぼう

登録販売者試験の難易度は、都道府県や実施年度によって毎年異なります。

登録販売者試験に合格するために、まずは試験の内容や出題範囲を理解しましょう。

勉強方法はさまざまですが、自分の学習スタイルや生活習慣に合わせて選ぶと効率的に学習を進められます。

しっかりと計画を立てて、合格を目指しましょう。

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登録販売者試験に関する詳しい情報は『登録販売者になるには?必要な資格や試験について』で解説しています。

また、受験を迷っている方は『登録販売者とは?仕事内容や薬剤師との違いについて解説』も参考にしてみてください。

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