登録販売者の働き方
2025-01-24
ホームセンターの登録販売者の働き方は?仕事や職場環境のドラッグストアとの違い解説
・Before
・After
登録販売者の職場というと、ドラッグストアを思い浮かべる方が多いでしょう。しかし実は、ホームセンターも登録販売者が活躍できる職場であり、魅力がたくさんあります。今回は、ホームセンターにおける登録販売者の働き方や仕事内容、職場環境について、ドラッグストアと比較してご紹介。転職希望の登録販売者は要チェックです。

実はホームセンターでも登録販売者の需要がある!
ホームセンターは、意外と知られていない登録販売者が活躍できる職場のひとつです。
登録販売者の職場といえば、ドラッグストアを思い浮かべる方も多いでしょう。
しかし、最近では一般用医薬品を販売する店舗が増加し、その中にホームセンターもあります。
以下でドラッグストアと比較しながら、ホームセンターにおける登録販売者の働き方や魅力を紹介していくため、転職の参考にしてくださいね。
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ホームセンターの登録販売者の働き方【ドラッグストアと比較】
ホームセンター | ドラッグストア | |
---|---|---|
主な仕事内容 | 医薬品販売、レジ対応、品出し、仕入れ、ディスプレイ、在庫管理 など | 医薬品販売、レジ対応、品出し、仕入れ、ディスプレイ、在庫管理 など |
職場環境 | 医薬品売り場専属で働けるケースもある 裁量権を持って働きやすい | 店内全体の業務を任される 希望通りの業務に就くのが難しいこともある |
勤務体制 | シフト制 有資格者の数が少ない傾向 | シフト制 薬剤師や他の登録販売者も複数働いている |
給与・福利厚生 | 大手企業は給与・福利厚生ともに高水準の傾向 | 大手企業は給与・福利厚生ともに高水準の傾向 |
キャリアパス | 大手企業はキャリアパスや研修体制が整備されている 転勤の可能性は比較的低い | 大手企業は幅広いキャリアパスが整備されている 中小企業は地域密着型で働きやすい 大手企業は転勤の可能性も高い |
ホームセンターの登録販売者の働き方を、ドラッグストアと比較しながら解説していきます。
仕事内容や職場環境、将来のキャリアパスの違いを把握し、自分に向いている職場を見つけましょう。
主な仕事内容
登録販売者の仕事内容は、ホームセンターもドラッグストアも基本的には同じです。
医薬品販売を中心に、レジ業務や店内への品出し、そのほか店舗運営に関わる幅広い業務を担当します。
ホームセンター内の医薬品売場専属で勤務する場合は、医薬品販売に特化して対応するのが一般的です。
一方、ドラッグストアの場合は、医薬品以外に日用品や食品なども販売しているため、取り扱う商品の種類は多い傾向にあります。
職場環境
求人によっては、ホームセンター内の医薬品売場専属スタッフとして、大きな裁量権を持って働けるケースもあります。
ドラッグストアと比べて担当エリアが限られており、登録販売者として医薬品販売・健康相談などに集中しやすいのがメリットです。
一方、ドラッグストアは大型の店舗が多く、店舗全体の業務を任されるケースが多くなります。
大手企業のドラッグストアは従業員数も多いため、必ずしも希望どおりの業務を担当できるとは限りません。
勤務体制
ホームセンターとドラッグストアは、どちらも営業時間内でシフトを組んで働くことがほとんどです。
ただし、ホームセンターはドラッグストアよりも、登録販売者や薬剤師の数が少ない傾向にあります。
そのため、職場によっては有資格者が自分1人、シフト内で登録販売者が1人というケースも少なくありません。
また、たとえ休憩時間内であっても、医薬品を購入したいお客さまがいた場合は、呼び出されることもあります。
十分な休憩をとったり無理なく働いたりできるかは、店舗の登録販売者の数による影響が大きいです。
給与・福利厚生
大手企業のホームセンターの登録販売者は、給与水準が比較的高めであることが多いです。
ドラッグストアも同様に、登録販売者の活躍の場としては給与水準が高い傾向にあります。
大型のホームセンターの場合、立地がよい場所に建っているケースも多く、通勤しやすいでしょう。
また、福利厚生については、業態に関わらず大手企業ほど整備されている傾向にあります。
そのため、給与や福利厚生を重視する方は、企業の規模も比較して検討するとよいでしょう。
キャリアパス
ホームセンターもドラッグストアも、ともに大手企業はキャリアパスや研修が整備されている傾向が顕著です。
とくに、大手ドラッグストアは、店長やエリアマネージャー、バイヤーなど幅広いキャリアパスが用意されています。
しかし、全国展開している大手企業のドラッグストアは、転勤・異動が発生しやすいです。
一方、ホームセンターは異動・転勤の可能性が低く、ひとつの店舗で長く働くことができます。
ドラッグストアの場合でも、中小企業であれば地域密着型の店舗もあるため働きやすいです。
ただし、研修体制は店舗によって差があるため注意しましょう。

ホームセンターで働く登録販売者の1日【スケジュール例】
ホームセンターで働く登録販売者の1日を紹介します。
ホームセンターへの転職を検討している方はぜひ参考にして、働くイメージをつかんでください。
9:00 | 出勤・開店準備 |
---|---|
10:00 | 開店・朝礼 |
10:00〜13:00 | 品出し・接客・売場メンテナンス など |
13:00〜14:00 | 休憩 |
14:00〜18:00 | 品出し・接客・在庫管理・発注 など |
18:00 | 退勤 |
出勤時間は、シフトや働く店舗の営業時間によって異なります。
ドラッグストアの場合は、開店から夕方までの早番と、夕方から閉店までの遅番に分かれることが多いです。
ホームセンターの医薬品売場は店舗全体の営業時間よりも短い場合があるため、店舗によっては通し勤務になるケースもあるでしょう。
基本的な1日の流れとしては、営業時間よりも前に出勤して、医薬品売場専用のレジの準備や品出し等の開店準備を行います。
その後は交代で休憩をとりながら、必要に応じて接客や売場・在庫管理を行う流れが多いでしょう。
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ホームセンターの働き方はこんな登録販売者におすすめ!
ホームセンター勤務がおすすめの人 | ホームセンター以外の職場がおすすめの人 |
---|---|
・裁量権の大きな職場で働きたい人 ・店舗運営業務を学びたい人 ・転勤の可能性が低い職場で働きたい人 ・ドラッグストア以外の職場をお探しの人 | ・1人のお客さまとじっくり関わりたい人 ・幅広いキャリアパスがある環境で働きたい人 ・地域密着型で働きたい人 |
業態による働き方の違いを踏まえて、どのような登録販売者に向いているかを解説します。
転職を検討している登録販売者は、職場選びの参考にしてくださいね。
ホームセンター勤務がおすすめの人
- 裁量権の大きな職場で働きたい人
- 店舗運営業務を学びたい人
- 転勤の可能性が低い職場で働きたい人
- ドラッグストア以外の職場をお探しの人
ホームセンター勤務は、大きな裁量権を持って働けるのが一番の魅力です。
そのため、「自分で店舗をよりよく改善していきたい!」という向上心のある方に向いています。
ホームセンター内の医薬品売場専属スタッフとして働ける場合は、ドラッグストアなどほかの職場に比べてより幅広い業務に携われます。
転勤の可能性も比較的低いため、同じ職場で働き続けたい方にもおすすめです。
ホームセンター以外の職場がおすすめの人
- 1人のお客さまとじっくり関わりたい人
- 幅広いキャリアパスがある職場で働きたい人
- 地域密着型で働きたい人
ホームセンターには、健康相談をするより「医薬品を大量に安く購入したい」と考えるお客さまもいます。
そのため、一人ひとりのお客さまと時間をかけて関わりたい方は、ドラッグストアなどが向いているでしょう。
また、店舗や企業の規模にもよりますが、大手ドラッグストアなどのほうが、より幅広いキャリアパスが用意されている傾向にあります。
そのため、登録販売者としてのキャリアアップ・スキルアップを第一に目指したい場合は、ホームセンター以外を検討するのがおすすめです。
登録販売者がホームセンターへの転職を叶える4つのコツ
登録販売者がホームセンターに転職する際は、以下で解説する4つのコツを把握しましょう。
ぜひ参考にして、理想の転職を叶えてくださいね。
実務経験を積んで管理者要件を満たす
ホームセンター勤務に限らず、管理者要件を満たすことは転職の際に大きな強みになります。
管理者要件を満たすには、「過去5年以内に最低1年以上かつ1,920時間以上」の実務経験と、追加的研修および継続的研修の修了が必要です。
管理者要件を満たすとひとりで医薬品販売ができるため、有資格者が少なめのホームセンターではとくに重宝される可能性があります。
転職を検討する際は、まずは管理者要件を満たすことを心がけましょう。
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売り場づくりに関する知識を高める
ホームセンターの医薬品売場専属で働く場合、ディスプレイや商品配置の工夫が求められます。
そのため、売場づくりや店舗運営のスキルを磨いておくことで、より貢献できるでしょう。
たとえば、現在ドラッグストアで働いている場合、季節品や特売品の陳列を工夫し、どのような売場にすれば売上が伸びるかを検証すると勉強になります。
登録販売者として医薬品の知識はもちろん、プラスアルファの知識も磨くことが重要です。
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数字意識やマネジメント能力を高める
有資格者が少なめのホームセンターで活躍するためには、数字意識やマネジメント能力を高めましょう。
売上に対する意識が高く、スタッフの指導などができる登録販売者は非常に重宝されます。
日頃から数字意識を高めて、店舗の売上目標達成に向けて取り組むことが重要です。
また、新人スタッフの指導など、マネジメント能力を磨く行動も心がけましょう。
臨機応変な対応力を身につける
ホームセンターは医薬品売場専属として働くことも多いですが、店舗によってはほかのエリアのレジを担当するケースもゼロではありません。
そのため、状況に応じて柔軟かつ臨機応変に対応できる登録販売者はとくに向いています。
医薬品売場専属スタッフであっても、ホームセンターで取り扱っている商品の知識を身につけておくことが重要です。
さまざまなお客さまに声をかけられる可能性があるため、事前にしっかり準備しておきましょう。
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ホームセンターは登録販売者にとって魅力が多い職場
ホームセンターは裁量権が大きく、異動・転勤の可能性も少ないため、登録販売者にとって魅力が多い職場です。
転職を検討する際は、管理者要件を満たしたり豊富な知識を身につけたりしておくことで、非常に重宝されます。
ホームセンターの特徴をしっかり把握し、登録販売者として理想の転職を叶えてくださいね。
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【執筆者】
チアジョブ登販編集部
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