登録販売者の働き方
2025-11-21
ドラッグストアの仕事はきついって本当?経験者の声と解決策を紹介
・Before
・After

「ドラッグストアの仕事はきつい」と聞くと、不安に感じる方も多いのではないでしょうか。実際に働いた人の声をもとに、どんな点が大変なのか、その理由や背景をわかりやすく解説します。さらに、きつさを少しでも軽減するためのコツや、ドラッグストアの仕事ならではの魅力も紹介するので、ぜひ参考にしてください。
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ドラッグストアの仕事がきついと言われる理由8選【アンケート】

ドラッグストアの仕事が「きつい」と言われるのは、主に以下の理由からと考えられます。
実際にドラッグストア勤務経験がある登録販売者の声とともにご紹介するので、ぜひ参考にしてください。
※アンケート実施方法:チアジョブ登販公式SNS
※アンケート回答者数:297名
業務の幅が広く覚えることが多い
ドラッグストアで働く登録販売者は、医薬品の販売を中心にしながらも、レジ対応や品出し、発注・在庫管理、清掃など、とても幅広い業務をこなす必要があります。
すべての仕事にそれぞれのルールや知識が求められるため、覚えることが多く、慣れるまでは大変に感じる人も多いです。
また、限られた人数で業務をこなす店舗も多く、臨機応変な対応力も問われます。
【登録販売者の体験談】
- 接客しながら品出しをするのが大変です。人手が足りないときにレジが混み、薬の相談をしたいお客さまに待ってもらうと、焦ってしまいます。
- 薬の知識に加えて、インバウンド対応店のため、外国のお客さまの対応が大変です。
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拘束時間が長く体力勝負の仕事も多い
ドラッグストアは、早朝から深夜まで営業している店舗がほとんどです。
また、医薬品の販売には登録販売者や薬剤師等の有資格者が欠かせません。
店舗の有資格者の人数や、早番・遅番などのシフトによっては拘束時間が長くなることもあります。
さらに、品出し時には飲料や詰め替え用品など重たい商品を運ぶ場面もあり、長時間立ちっぱなしで仕事をすることも多いです。
体力を使う場面が多いため、思っていた以上にハードだと感じる人もいます。
企業によっては、残業やサービス残業が発生するケースもあり、働き方には注意が必要です。
【登録販売者の体験談】
- 営業時間が長くシフトがバラバラなうえ、睡眠時間が安定しないことが多いです。
- パートスタッフの多くが昼間の勤務に入るため、実務経験1年以上の正社員登録販売者は夜の勤務になりやすいです。
ノルマ達成にプレッシャーを感じやすい
ドラッグストアでは、企業によって医薬品や化粧品、サプリメントなどに販売ノルマや推奨商品の販売目標が設定されていることがあります。
とくに、キャンペーン時期や新商品の導入時は、売上実績の報告や声かけの強化などが求められ、接客時にプレッシャーを感じる場合もあるでしょう。
数字を意識した接客が苦手な人にとっては大きなストレスになることもあり、精神的に「きつい」と感じる場面も少なくありません。
【登録販売者の体験談】
- 推奨販売品の店舗目標があり、押し売りみたいにお客さまに感じられているようで、気が重いです。
- プライベートブランドをおすすめするのが大変です。
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人間関係の悩みを抱えやすい
ドラッグストアでは、登録販売者のほかにも薬剤師や一般スタッフの正社員・パート・アルバイトなど、さまざまな立場の人が働いています。
年齢や雇用形態、働く目的の違いから、価値観が合わずに人間関係に悩むケースも少なくありません。
新人への指導が厳しかったり、業務分担の不公平感が気になったりすることもあるでしょう。
ドラッグストアに限らず、どんな職場でも起こりうる問題ですが、日々のストレス要因として見過ごせないポイントです。
接客やクレーム対応でストレスを感じやすい
ドラッグストアの登録販売者は接客業務が中心のため、お客さま対応にストレスを感じる場面も珍しくありません。
商品の場所や効能を聞かれるのは日常茶飯事で、専門知識を求められることもあります。
さらに、対応次第ではクレームにつながることもあり、理不尽な言いがかりや怒りの矛先になってしまうケースもあるでしょう。
常に笑顔で丁寧な対応を求められる一方で、感情のコントロールに疲れてしまい、「きつい」と感じる人も多いようです。
【登録販売者の体験談】
- お客さまとも従業員とも、とにかく人と関わることに負担を感じるときがあります。
- 従業員それぞれ働き方や仕事の向き合い方に差があり、働きにくさを感じてしまうことがあります。
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希望通りの休みが取りにくい
ドラッグストアによっては、登録販売者の人数が限られていたり、慢性的な人手不足に陥っていたりする職場もあり、希望通りの休みが取りにくいケースもあるでしょう。
とくに、土日祝日や連休、年末年始などの繁忙期は出勤が優先されやすく、家庭やプライベートとの両立が難しい場合もあります。
急な体調不良や用事で休みを申し出ても、代わりが見つからずに気を遣う場面があるなど、店舗によっては柔軟な働き方がしづらく、「きつい」と感じるきっかけになるでしょう。
【登録販売者の体験談】
- 常時人手不足の店舗のため、通し勤務が多かったり有給が取りづらかったりします。
- ギリギリの人数でお店を回しているため、体調不良などでも休みづらいと感じます。
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待遇や福利厚生が十分に整備されていない
近年、登録販売者の待遇改善に取り組む企業が増えていますが、すべての職場で整っているとは限りません。
とくに、小規模店舗では、給与や福利厚生の面で不満を感じる声もあります。
「給料がなかなか上がらない」「賞与が出ない」といった悩みを抱えることもあり、安定した働き方を求める人にとっては不安材料になることもあるでしょう。
【登録販売者の体験談】
- 変形労働制だと、開店から閉店までの通し勤務もあります。拘束時間が長い割に短時間の日もあるため相殺されて、残業代がつかないこともあり、給料が見合わないと感じてしまいます。
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キャリアアップが見込めない
登録販売者として現場で経験を積んでいても、企業の体制や規模によってはキャリアアップの道が限られている場合があります。
たとえば、店長やエリアマネージャーなどの上位職を目指したくてもポジションが少なく空きが出ない、昇格制度が曖昧、実績より年功序列が重視されるといった理由で、希望が通らないこともあるでしょう。
成長意欲がある人ほど「先が見えない」と感じやすいうえ、モチベーションの維持が難しくなってしまいます。
【登録販売者の体験談】
- 化粧品担当・管理者として従事しています。やりがいはあるけど、なかなか上の役職に上がる機会がないのが実情です。
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【立場別】ドラッグストアの仕事がきつい理由
ドラッグストアの仕事がきついと言われる理由を、立場別にご紹介します。
【店長】マネジメントスキルが欠かせない
ドラッグストアの店長には、スタッフの採用・育成、シフト管理、発注業務、売上や予算の管理など、多岐にわたるマネジメント業務が求められます。
現場のオペレーションだけでなく、数字を見ながら店舗全体の運営方針を考える必要があり、一般社員と比べて責任の重さは段違いです。
人手不足や急な欠勤など、想定外の対応に追われることも多く、プレッシャーを感じやすい立場と言えるでしょう。
マネジメントスキルだけでなく、柔軟な判断力も問われるポジションのため、「きつい」と感じる要素が複数考えられます。
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【正社員】登録販売者の専門知識を活かしきれない
正社員として働く登録販売者であっても、実際の業務は医薬品の販売だけにとどまりません。
レジ対応、品出し、バックヤードでの在庫管理や清掃など、店舗全体の業務を幅広く担う必要があります。
日によっては医薬品販売に関わる時間が少なく、せっかく勉強して取得した専門知識を活かしきれていない…と感じることもあるでしょう。
専門性を重視して働きたい人にとっては、モチベーションの維持が難しくなるケースもあります。
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【パート・アルバイト】正社員登用が望めない
企業によっては、アルバイトやパートのスタッフに対して「正社員登用制度」が設けられていることもありますが、実際にステップアップできるかどうかは勤務年数やスキル、タイミングなど個人差があります。
制度が存在していても運用実績が少なく、明確な基準やフローが整っていない職場もあり、「結局チャンスが巡ってこない」と感じる人も少なくありません。
意欲があっても環境的に昇格が難しく、キャリアの見通しが立たないと悩むケースもあります。
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ドラッグストア勤務がきつい人必見!3つの解決策
実際にドラッグストアに勤務していて、きついと感じる方は3つの解決策を試してみましょう。
一人で抱え込まず、行動する勇気を持つことも大切です。
「きつい」と感じる原因を探る
「きつい」と感じる気持ちには、必ず何かしらの理由があります。
漠然とした不満のままにせず、「業務量が多すぎる」「人間関係がつらい」など、具体的にどこにストレスを感じているのかを深掘りしてみましょう。
そのうえで、今の職場で改善できる可能性はあるのか、自分の行動や働き方を変えることで少しでも楽になる方法はないかを考えてみることが大切です。
原因を明確にすることで、気持ちの整理がつき、前向きな一歩につながるかもしれません。
同僚や上司に相談する
仕事の悩みを一人で抱え込んでしまうと、気持ちがどんどん沈んでしまいます。
そんなときは、信頼できる同僚や上司に思い切って相談してみましょう。
話すことで心が軽くなり、自分では気づけなかった解決策が見つかることもあります。
職場によっては、シフトの調整や業務内容の見直し、必要に応じて異動を検討してくれるケースもあるでしょう。
状況を変えるきっかけになる可能性もあるので、まずは勇気を出して一歩踏み出してみてください。
知識やスキルの向上に取り組む
「接客がうまくいかない」「人に頼らないと仕事をこなせない」といった悩みも、知識やスキルを身につけることで少しずつ解消されていくことがあります。
たとえば、医薬品やサプリメントの知識を深めることでお客さま対応に自信がつき、接客時のお声がけの工夫によって会話がスムーズになることもあるでしょう。
できることから少しずつ取り組んでいけば、日々の業務に手応えが生まれ、モチベーションアップにもつながります。
スキルアップは自分の強みにもなり、将来の選択肢を広げてくれるはずです。
経験者はどう乗り切った?登録販売者の声
- 接客に関しては、とにかく笑顔を忘れないこと。お客さまも和んでくれるのでお話ししやすくなります。
- 推奨販売品の売上目標達成は大変ですが、自分が試してよかった商品なら自信を持っておすすめできます。
- 膨大な作業を1人でこなすのは不可能なので、周りのスタッフに仕事をどんどん協力してもらえるように、コミュニケーションを取っています。
- 薬を提案する際は、しっかりとお客さまと話して、その薬でいいか調べてから、買ってもらうようにしています。
接客は登録販売者の中心的な仕事です。
忙しい中でも常に笑顔を心がけて、お客さまとしっかりコミュニケーションを取るようにしている、という声が聞かれました。
また、「ノルマの達成」に悩む場合、まずは自分で商品の使い心地を試してみるのがよいでしょう。
実際に使ってみた正直な感想があることで、押し売りではなく、より自信を持ってお客さまにおすすめできるようになります。
また、医薬品のご案内・販売は、お客さまの命にも関わる大切な業務です。
お客さまのお話をしっかりと聞いたうえで、自分でも入念に調べてから販売している、との声も見受けられました。
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きついだけじゃない!ドラッグストアの仕事のやりがい
- 体調や悩みに合った商品を提案して「助かりました」と感謝される
- 医薬品や化粧品、日用品など幅広い商品知識が身につく
- お客さまとの関わりを通じて、人としても成長を実感できる
ドラッグストアの仕事は「きつい」と言われがちですが、その中には確かなやりがいも存在します。
登録販売者としての知識を活かし、体調や悩みに合った商品を提案して「助かりました」と感謝される瞬間には、大きな充実感を得られるでしょう。
また、医薬品や化粧品、日用品など幅広い商品知識が身につき、接客対応力も自然と磨かれていきます。
お客さまとの関わりを通じて、人としても成長を実感できるのは、ドラッグストア勤務ならではの魅力です。
【ドラッグストア勤務が向いているのはこんな人!】
- 接客が好きで、人と関わることにやりがいを感じる人
- 状況に応じて臨機応変に対応できる柔軟性のある人
- 商品知識を深めることや学び続ける姿勢を楽しめる人
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ドラッグストア勤務がきついなら「転職」も一つの手

「ドラッグストアの仕事がどうしてもきつい」「続けるのがつらい」と感じる場合は、転職も前向きな選択肢の一つです。
登録販売者の資格は、調剤薬局やコンビニエンスストア、ホームセンター、介護施設、企業のヘルスケア部門など、さまざまな場所で活かせます。
職場を変えることで業務内容や人間関係、働きやすさが大きく改善されるケースもあるでしょう。
無理に今の職場にとどまるより、自分に合った環境を探すことが、長く健康的に働き続けるための大切な一歩になるかもしれません。
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登録販売者が活躍できるドラッグストア以外の就職先とは?
登録販売者として自分に合う働き方を見つけましょう
ドラッグストアの仕事は覚えることが多く、体力や人間関係、待遇面などで「きつい」と感じる場面もあります。
しかし、やりがいや成長の機会も多く、自分に合う働き方を見つけることで前向きに続けられるでしょう。
悩んだときは環境を見直し、必要であれば転職も視野に入れて、自分らしい働き方を探してください。
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ドラッグストアの仕事がきつい、転職したいとお考えの方は、ぜひご相談ください。
【執筆者】
チアジョブ登販編集部
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